らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

すみません

2015-06-14 | 時事

先日の新聞記事からご紹介します。

私たち日本人が何気なく使用している「すみません」の言葉ですが、外国人が聞くと幽玄に満ちた、所謂、情趣に富む言葉に聞こえるようです。
日本に暮らして47年を超えるある外国人が、謎めいた日本の様々な言葉の中で特に印象に残っている言葉の「すみません」について記していました。

それによると、この方が来日した翌年、贈り物を受け取った日本人が、相手に「すみません」と言っているのを聞いて驚いたそうです。
そこで、日本語を習っていた70代半ばの男の先生に、「どうして謝るのですか?」と質問したところ、先生は、「いいえ、謝っているのではありません。すぐお返しをしないので、これはまだ終わっていない、と言っているのです。」と説明してくれたということです。
それを聞いて、「日本人は何と義理堅いのだろう」と思ったそうです。

辞書によると「済む」に打ち消しの「ぬ」や「ない」をつけると「済まぬ」「済まない」になり、その丁寧表現が「済みません」で、「気持がおさまらない」と言う意味になります。

贈り物をもらったら、他の言語、例えば英語なら、「Thank you!」、ポルトガル語なら「Obrigado!」で、「ありがとう」です。
「Obrigado!」は語源的には「義務を負った」と言う意味なので、日本語の「すみません」に通じるかも知れませんが、日本では、はっきり「終わりません」とまで言っているのです。

日本人が幽玄に満ちて美しい日本語を話すのを聞くと「文化」そのものを話しているように感じます。
贈り物を受け取る時の「すみません」を聞くたびに、誰もがその背景にある日本の美風に思いをいたして欲しいと思う。
と記していました。

日本語は美しい言語です。
外国人から指摘されるまでもなく、私たち日本人がそのことに気付き、その背景にある日本の美風、即ち、よい風俗や美しいならわしに思いをいたしたいものです。

コメント (3)
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