
初めての方は初めまして、そうでない方こんにちは。
農産物評論サークル「花マル農園」の少年B(@raira21)です。フリーライターのかたわら、ぶどうマニアをやっております。今回はマルシェルに出品した同人誌「シャインマスカットの次に来るぶどうはこれだ!」のご紹介にうかがいました。そう、「また」なんだ。いつもの販促です。よろしくお願いします。
シャインマスカットの次に来るぶどうはこれだ!
ありがたいことに、前作「ぶ!どう人誌」がマルシェルで大人気になりまして。
「ぶ!どう人誌」は3年前に作った本なので、「そろそろ続編を出したいな……」と思ってはいたのですが、コロナで即売会が中止になったり、ちょっとそんな気分じゃなかったりして、ついつい3年間ほったらかしにしておりました。ところが今回、想像以上に反響をいただけたので、「乗るっきゃない、このビッグウェーブに!」と、大急ぎで執筆作業に取り掛かったのでした。
8/13(土)に開催された、記念すべき100回目のコミケ「C100」の新刊として頒布したのがこちらの本なのですが、きっと前作をマルシェルでご購入いただいた多くの方々がいたからこそ、無事に完成したのだろうなと思っております。そうじゃなかったら落としてたかもしれません。感謝感謝です。
さて、今回のテーマはタイトル通り、「次世代のぶどうはどれだ!?」という問題提起、そして独断と偏見でそれに回答するという本です。
いや、シャインマスカットっていま大人気じゃないですか。おいしいですよね。わたしも好きです。でも、じつはすでにシャインマスカットの子どもができているって知ってましたか?しかも、その数20種類以上!びっくりですよね。
そこで、今回はわたしが過去3年間で食べたことのあるシャインマスカットの子ども品種15種類と、近年立ち位置を獲得しつつある、シャインマスカットとは関係ない新品種7種類を徹底レビュー!気たる次世代の品種、ネクストシャインを探そうという趣旨です。
いろんなぶどうがあっていいと思うし、わたし個人としては、本来品種間に優劣をつけることは好みません。でも、今回はあえて「有望か、そうでないか」を独断と偏見で書かせていただきました。それには理由があります。
こんなに短期間で数多くのシャインマスカットの子どもができたということは、これもきっと近い将来、淘汰されることになると思うんです。
当然ですよね。数多いライバルを蹴散らして、巨峰やデラウェアはここまで残ってきたわけです。巨峰やデラウェアを超える品種として世に出たはいいものの、支持を得られずに消えて行った品種はいくらでもあります。
シャインマスカットの登場によって、ぶどうに求められるもののハードルが一気に上がったといっても過言ではないでしょう。シャインは世に出てからわずか4年ほどで頂点にたどり着いた、超エリートです。その偉大な親を超えるために生み出されたのがシャインの子品種たち。
すべての面でオール4以上を叩き出す、超優等生のシャインマスカットに勝つためには、欠点を減らしたうえで、これだという特徴をアピールしなくてはいけません。それは味だったり、糖度だったり、香りだったり、粒の大きさだったり。その品種の持つ個性を武器に戦うわけです。
そして、その相手はシャインマスカットだけではなく、同じシャインの子どもたちも当然ライバルになるわけですよね。いくらシャインより大粒だといっても、さらに大粒のライバルがいては意味がないわけです。また、大粒でも味がシャインより悪くてはダメなのです。
「有望でない」とした品種も、決して悪い品種なわけではありません。ただ、戦いのレベルが異次元なのです。その中で、正直ちょっと厳しいだろうな……という判断を下すことも必要なんじゃないかと思います。
なぜなら、戦いに敗れた品種は消えるさだめ。完全に消えてしまっては、もう二度と誰の口にも入らなくなってしまうからです。おそらく、ネクストシャインの座を巡る戦いは過酷を極めるでしょう。数年のうちに、脱落する品種は出てくると思います。でも、「あの品種、最近見ないね」にはしたくない。そして何より「そんなぶどうあったの?」と言われたくないというのがわたしの正直な気持ちです。
確かに、有望ではないかもしれない。客観的に見ると、シャインマスカットに勝つような飛びぬけたものはなかったかもしれない。でも、その品種がこの時代の、ネクストシャインマスカットを巡る戦いの場にいたという事実は、本に記すことで残るわけです。
そして、この評価はあくまでわたし個人が下した独断と偏見。本当にダメかどうかは、あなたが食べてみるまでわからないのです。
どうでしょう。ちょっと気になってきませんか?わたしが「有望でない」と評した品種が本当にダメなのか、確かめたくなってきませんか?多くの人が食べることで、もしかしたら戦いの結果も変わるかもしれない。わたしが「有望でない」と評した品種が、予想を裏切って勝ち残る可能性もゼロではないのです。
しかし、残された機会はあまり多くはありません。おそらく、来年くらいまでではないでしょうか。わたしは第一陣が脱落する日は、もう間近に迫っていると見ています。だからいま、多くの人にこの本を読んでほしい、そして、本当にダメかどうか、あなた自身の舌で確かめてほしい。それがこの本であえて優劣をつけた理由です。
この夏はぜひ、「ネクストシャインマスカット」の座をかけた戦いを目に焼き付けてみませんか。そのお供に、ぜひこの本をお持ちいただければ幸いです。
シャインマスカットの次に来るぶどうはこれだ!
農産物評論サークル「花マル農園」の少年B(@raira21)です。フリーライターのかたわら、ぶどうマニアをやっております。今回はマルシェルに出品した同人誌「シャインマスカットの次に来るぶどうはこれだ!」のご紹介にうかがいました。そう、「また」なんだ。いつもの販促です。よろしくお願いします。
シャインマスカットの次に来るぶどうはこれだ!
ありがたいことに、前作「ぶ!どう人誌」がマルシェルで大人気になりまして。
「ぶ!どう人誌」は3年前に作った本なので、「そろそろ続編を出したいな……」と思ってはいたのですが、コロナで即売会が中止になったり、ちょっとそんな気分じゃなかったりして、ついつい3年間ほったらかしにしておりました。ところが今回、想像以上に反響をいただけたので、「乗るっきゃない、このビッグウェーブに!」と、大急ぎで執筆作業に取り掛かったのでした。
8/13(土)に開催された、記念すべき100回目のコミケ「C100」の新刊として頒布したのがこちらの本なのですが、きっと前作をマルシェルでご購入いただいた多くの方々がいたからこそ、無事に完成したのだろうなと思っております。そうじゃなかったら落としてたかもしれません。感謝感謝です。
さて、今回のテーマはタイトル通り、「次世代のぶどうはどれだ!?」という問題提起、そして独断と偏見でそれに回答するという本です。
いや、シャインマスカットっていま大人気じゃないですか。おいしいですよね。わたしも好きです。でも、じつはすでにシャインマスカットの子どもができているって知ってましたか?しかも、その数20種類以上!びっくりですよね。
そこで、今回はわたしが過去3年間で食べたことのあるシャインマスカットの子ども品種15種類と、近年立ち位置を獲得しつつある、シャインマスカットとは関係ない新品種7種類を徹底レビュー!気たる次世代の品種、ネクストシャインを探そうという趣旨です。
いろんなぶどうがあっていいと思うし、わたし個人としては、本来品種間に優劣をつけることは好みません。でも、今回はあえて「有望か、そうでないか」を独断と偏見で書かせていただきました。それには理由があります。
こんなに短期間で数多くのシャインマスカットの子どもができたということは、これもきっと近い将来、淘汰されることになると思うんです。
当然ですよね。数多いライバルを蹴散らして、巨峰やデラウェアはここまで残ってきたわけです。巨峰やデラウェアを超える品種として世に出たはいいものの、支持を得られずに消えて行った品種はいくらでもあります。
シャインマスカットの登場によって、ぶどうに求められるもののハードルが一気に上がったといっても過言ではないでしょう。シャインは世に出てからわずか4年ほどで頂点にたどり着いた、超エリートです。その偉大な親を超えるために生み出されたのがシャインの子品種たち。
すべての面でオール4以上を叩き出す、超優等生のシャインマスカットに勝つためには、欠点を減らしたうえで、これだという特徴をアピールしなくてはいけません。それは味だったり、糖度だったり、香りだったり、粒の大きさだったり。その品種の持つ個性を武器に戦うわけです。
そして、その相手はシャインマスカットだけではなく、同じシャインの子どもたちも当然ライバルになるわけですよね。いくらシャインより大粒だといっても、さらに大粒のライバルがいては意味がないわけです。また、大粒でも味がシャインより悪くてはダメなのです。
「有望でない」とした品種も、決して悪い品種なわけではありません。ただ、戦いのレベルが異次元なのです。その中で、正直ちょっと厳しいだろうな……という判断を下すことも必要なんじゃないかと思います。
なぜなら、戦いに敗れた品種は消えるさだめ。完全に消えてしまっては、もう二度と誰の口にも入らなくなってしまうからです。おそらく、ネクストシャインの座を巡る戦いは過酷を極めるでしょう。数年のうちに、脱落する品種は出てくると思います。でも、「あの品種、最近見ないね」にはしたくない。そして何より「そんなぶどうあったの?」と言われたくないというのがわたしの正直な気持ちです。
確かに、有望ではないかもしれない。客観的に見ると、シャインマスカットに勝つような飛びぬけたものはなかったかもしれない。でも、その品種がこの時代の、ネクストシャインマスカットを巡る戦いの場にいたという事実は、本に記すことで残るわけです。
そして、この評価はあくまでわたし個人が下した独断と偏見。本当にダメかどうかは、あなたが食べてみるまでわからないのです。
どうでしょう。ちょっと気になってきませんか?わたしが「有望でない」と評した品種が本当にダメなのか、確かめたくなってきませんか?多くの人が食べることで、もしかしたら戦いの結果も変わるかもしれない。わたしが「有望でない」と評した品種が、予想を裏切って勝ち残る可能性もゼロではないのです。
しかし、残された機会はあまり多くはありません。おそらく、来年くらいまでではないでしょうか。わたしは第一陣が脱落する日は、もう間近に迫っていると見ています。だからいま、多くの人にこの本を読んでほしい、そして、本当にダメかどうか、あなた自身の舌で確かめてほしい。それがこの本であえて優劣をつけた理由です。
この夏はぜひ、「ネクストシャインマスカット」の座をかけた戦いを目に焼き付けてみませんか。そのお供に、ぜひこの本をお持ちいただければ幸いです。
シャインマスカットの次に来るぶどうはこれだ!