花マル農園の日々

農産物評論サークル「花マル農園」のブログです。

日本初!?ぶどうの同人誌。その名は「ぶ!同人誌」

2022-07-14 12:00:00 | 日記
初めての方は初めまして、そうでない方こんにちは。

農産物評論サークル「花マル農園」の少年B(@raira21)です。フリーライターのかたわら、ぶどうマニアをやっております。今回はマルシェルに出品した同人誌「ぶ!同人誌」のご紹介にうかがいました。早い話が販促です。素直ですみません。

ぶ!同人誌


元々、オタク文化とはきわめて近いところにいたのですが、アニメやゲームにはいまいちハマれず、「オタク気質ではあるけど、オタクというほど何かに熱中しているわけではない……」という微妙な立ち位置で長年生きておりました。

ところが、30歳を過ぎてから知り合った友人が評論同人誌を作っていたことがきっかけで、こういう世界があることを知ったんですね。「そうか、アニメやゲーム、鉄道といったわかりやすい趣味でなくてもいいんだ!」と。

そう、じつはわたし、大のぶどうマニアだったんです。

遡ること10年前の2012年。旅行やドライブが好きだったわたしは、たまたま山梨県は勝沼にぶどう狩りに行ったんですよね。そこで出てきたぶどうが「サニールージュ」。これに大きな衝撃を受けたんです。



粒のサイズは巨峰よりひと回り小さいくらい。味はデラウェアに近いんだけど、巨峰のようなコクもあります。

デラウェアって、おいしいけど粒が小さくて面倒じゃありませんか?いちいち取って食べるのがダルいし、たまに花のカスが口に入って苦い。味はいいけど、とにかく面倒くさい。そんな風に思っていたんです。

ところが、このサニールージュときたら、デラウェアっぽい味で、粒は大きく食べるのが楽。こんなぶどうがこの世のなかにあるんだ!ああ品種改良の偉大さよ。科学の勝利。人類の勝利!そんなことを考えていると、ぶどう園の人がさらにこう声をかけてきたんです。

「来週になれば、またぜんぜん別の品種が出てきますよ。うちには40種類以上のぶどうがあるんで、ぜひ『マイ・ベストぶどう』を探してください。

そんなことを言われると、ついつい気になってしまいます。これ以上のぶどうがあるかもしれない。結局、1年で4回そのぶどう園に通ったのでした。ぶどうマニア誕生の瞬間です!

それから10年。さまざまなぶどう園や直売所、スーパーで見たことのないぶどうを食べては、さらにおいしいぶどうを探し求める日々が始まったのです。

ぶどう愛があふれるあまり、苗屋のカタログを集め始め、「おいしいぶどうの子はおいしいに違いない」と血統まで調べるようになりました。国や県のぶどう関係の論文にはだいたい目を通し、新品種がないかと品種登録のホームページを探し求め、ぶどうの布教に繋がらないかと、匿名でWikipediaのぶどう関連のページをひたすらに加筆修正したこともありました。

そうか、これを同人誌にすればいいんだ!

10年の間に介護士から建築士を経て、フリーライターになっていました。文章は自分で書けます。写真を撮ったり、データを集めるのはオタクですから苦になりません。気付けば、この本ができていました。



多くの人に、ぶどうのことをもっと知ってもらいたい。ぶどうの多様性を知ってほしい。そんな一心で書いたのがこちら「ぶ!同人誌」です。

わたしがこれまで食べた100品種近いぶどうのなかから、厳選した21品種のデータとレビュー。そして4本のぶどうコラムが載っています。ぶどうはスーパーでよく見るおなじみの品種から、ぶどう狩りに行かなきゃ食べれないような珍しい品種まで。
目でも楽しめるよう、色や見た目に特徴のある品種を中心に選びました。

コラムは「マスカット=緑のぶどう?」「シャインマスカットの奇跡」など、「考えたことはなかったけど、言われると気になる」「ちょっと明日話したくなる」ような内容を中心にまとめてあります。

これさえ読めば、ちょっとぶどうに興味を持てる。そんな本になったらいいな、と思いを込めて作りました。

ぜひぜひ読んでいただけたら嬉しいですよ。

ぶ!同人誌


現在、8月に行われるコミケ100に向けて、ぶどう本の続編を執筆中です。こちらもコミケ終了後にマルシェルに出品する予定ですので、ぜひお楽しみに!

・お知らせ
ぶどうマニア(消費者代表)として、楽天の運営するメディア「ソレドコ」の「天下一ぶどう会」に参加し、ライターとして記事を書かせていただきました。

断言しよう、「ぶどう」の沼は楽しいぞ! ぶどう界のすごい3人で怒涛のトークを繰り広げた【天下一ぶどう会】

同人誌の内容もちょこっとだけ紹介されていますので、よかったらぜひ読んでみてください!