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旅の途中

富士の裾野に抱かれたいという彼女の声は樹海の電波妨害により伝わらなかった
ペットボトルが倒れない程の揺れは慣れとして人々に受け入れられた
もう揺れてない
ただ揺れている
ペットボトルの中の水のようにわたしたちの身体の中はしぷるしぷると
渦巻いている物凄い速度で
満載のテトラポッドが崩れない程度に
でもその中の海は時速300キロで駆け抜けている
ぐるぐると循環している
富士の裾野も
そこから見れば魅力的なふかふかの絨毯
しかし底無し
おまえは無力だ まぁ抱かれてくればいいさ
彼女のアンテナは垂直に立ち昇り
彼女は悟るだろう己の体内で起こっている激し過ぎるまでの活動を
そして止めなければならないと思うだろう
それが受信の合図だ

聞け
それが受信の合図だ
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