コメント
 
 
 
知的エリート主導の国VS真性大衆国家 (アキレス)
2009-12-20 19:22:00
管理人様、多くの学生にフランスに興味を持ってもらいたいのなら、こういう視点での比較を紹介してはどうでしょうか。

知的エリートが主導している多くの国々から見ると、日本は本当に不気味な国だ。どこの国でも政財界の指導者を見れば、国全体の力量を推し量ることができる。しかし日本の指導者たちは、国際会議に出ても退屈な原稿を棒読みしているだけのボンクラだ。知識人の書いた本を読んでも、いったい何をどうしたいのかさっぱりわからない。そう思って油断していると、経済活動のような大衆の平均値で勝負が決まる分野では、足元をすくわれて負けてしまう。

アメリカ民主党政権は日本をコントロールするため、まずマンスフィールド氏を大使として送り込んだ。彼は歴史学者で民主党リベラル派の重鎮だ。しかし彼は引退してから、「日本ほど重要な国はない」という本を書いてしまった。

そこで次に、さらに格上の元副大統領モンデール氏を送り込んだ。彼は日本の非関税障壁を非難していた人物だ。しかし彼でさえ在日期間が長引くにつれ、アメリカ政府から見ると、明らかに親日のバイアスがかかった発言が目に余るようになった。その上、「たい焼き」とかいう日本のデザートが好きになり、文京区根津の店まで買いに行ったりする始末だ。
 
 
 
知的エリート主導の国VS真性大衆国家(2) (アキレス)
2009-12-20 19:25:26
共和党政権になると、モンデール氏に引けをとらない上院院内総務の政治家ベイカー氏を大使として送り込んだ。彼は百戦錬磨の老獪な政治家であり、簡単に相手側に引き込まれるようなヤワな人物ではない。ところが彼もいつの間にか、「日本的な発想、日本的な解決にも一理ある」と言い出す始末だ。

そこで大物を送り込むことの弊害を悟ったアメリカ政府は、シーファー氏という元弁護士を送り込むことに決めた。彼は選挙運動の資金集めに功績があったというだけで、国際政治・外交にはシロウトだ。

シーファー氏のようなシロウトを送り込めば、日本側は日米関係が過小評価されたとショックを受けることも計算済みだ。しかしアメリカ政府首脳たちがいまだにわかっていないのは、日本の知識人をいくらいじめてみても、人類史上初の本物の大衆国家日本にとっては、痛くもかゆくもないということだ。

本物の大衆国家とは、知的エリートと一般大衆の格差が限りなく小さくなった、人類史上初めて出現した国のことだ。これはフランスに代表されるように、一部の知的エリートを厳しく育成して、そのエリートが無知な一般大衆を引っ張っていけばいいという欧米諸国の対極にある国なのである。(「内向の世界帝国」NTT出版より)
 
 
 
うーん (raidaisuki)
2009-12-21 05:51:04
アキレスさま
コメントどうもありがとうございます。
えーこのブログは基本的にわたくしの「ぼやき」なので、管理人というのとは違うかなと思います。ちなみにぼやきの元祖野村克也氏によればぼやきは元気の証拠だそうです(↓)。
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009122001000312.html

それで、このぼやきブログとしては基本的に、フランスやドイツやアメリカなどを100知っていても、アルジェリアやジブチ等々についての知識・関心はゼロに近くてしかもそれで別に問題があるとは思わない、というのでは21世紀の人間としてかなりまずいから、これまであまり知られていなかった地域の人々のことまで含みこんで世界を考えた方がいいのになあ、という思いを軸のひとつにしているつもりです。

 
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