別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

想像力

2009-06-23 | こころ模様

   真夏日に湿度を加えて  蒸し風呂のような一日だった。  
  
     扇風機止めれば雨の音のまた    万太郎

           …… ・・・! ・・ … ! まだまだ  これから  


     白扇を蝶の如くに使ひをり          泰

           絽 紗 上布のきもの   白い扇子  


     古渡(コワタ)りの 切子玲瓏そのものと    月斗

        
   玉のような輝き  コバルトの切子細工 


     しら玉の雫を切って盛りにけり        草城

          
 きーんと冷えた  ビイドロに 


     水打つや森のひぐらし庭に来る       秋桜子

     
      萩の滴り… 蜩の声  想像するだけでも  涼しい

 

           

          一尺の滝も涼しや心太            一茶

   

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2 コメント

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冷えた麦酒 ()
2009-06-25 07:01:12
ソーダ水言訳ばかりきかされぬ 楸邨

 下戸の発想でした。
「手が吸い付きそうな」グラスは、冷えて曇って… クチビルではじくビールの泡… 想像するだけでもおいしそうですね。
 
 開発に押されて蝶は減りましたか。
 鬼灯が桔梗が咲いて、いつの間に来たのでしょう、夏が深まってゆきます。良い絵も生まれます。


  
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清涼のさわやか (ふくら雀)
2009-06-25 06:11:56
蝶の如く舞う扇のひと。手が吸い付きそうなガラス。豊かな句と、画像でさわやかさをいただきました。

まるで抽象画のようなグラスの映りこみが涼しくて今日一日が楽しくなりそうです。ビールだともっと嬉しいのですが。

蝶の姿もめっきり減ったような気がしています。鬼灯の鉢で花芽がついているのを発見。桔梗はもう開きそうです。
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