別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

自分らしく

2006-01-26 | こころ模様

        
              生き方の知恵    吉沢久子 清川 妙     海竜社 

 タイトルは堅苦しいけれど、エッセイを読むつもりで一気に読みました。
おふたりを人生の達人などと、いかめしい言葉で、それも一言で決めたくはない。達人とは 豊富な経験と長年の鍛練により、その道の真髄を体得した人 と辞書にある。 その通りですが、 加えて

 しなやかで瑞々しい心を持ちつづける、すてきな大先輩おふたりの往復書簡とみれば、茶目っ気たっぷりで失礼ながら可愛らしさも見えてきます。 微笑みながら、読者は知らず知らずのうちに「生き方の知恵」を授かるしかけ。 喜び上手の心の知恵や暮らしの知恵をいただきました。 ときに共感しながら読みました。

 80歳を過ぎても仕事を持ち、いまだ現役 滅多にいらっしゃらない達人の技。 
◎若いときから、好きなこと、打ち込めるものをもち続けていればこそ、現在もいきいきとしていられる。 
  ここが鍵です。 しかし大間に合いという手もあります。
 つぎは 蛙に最も不足していると思われる点 
◎ 「他人の思惑よりも、堂々と、自分らしく自由に生きるほうが大切です」

 人の眼を気にしない。生き方は他人が決めるものではなく、自分が快適とおもう道。 与えられるものではなく自身で見つけるものと解釈しました。
  これからは自信を持って生きようと思いました。

◎ 来客は最良の掃除機。  実感します。

 このほかに 生き方の知恵 ヒントが満載です
 本を読んで、また元気になりました。 そして、達人だけができる知恵ではなく、学問や研究などとむずかしく考えなくても、小さなことにも喜びを見出すことができればいい人生をかさねることが出来ると教えて頂きました。 

 極上のお手紙を拝見して、ますます手紙の良さに気づきます。
 手紙にはあたたかさがある。自分を育てるもと。心のキャッチボールができる。物事を深く考えるようになる。 相手をおもい自分を見つめる。 なんと良いことづくめ。

 同級生や年下のひとでさえ、「もう年ですから」 などと言われます。相づちは絶対にうちません。 大間に合いを知って賢くなった蛙は、日々が楽しく、眼も心も躍っています。年齢のことなど考える暇がない。漫然と生きるのではなく いつもときめいている。 なにより お仲間がいる。 これでいいですね。 蛙らしく、蹲踞の姿勢はこのままで。   
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