別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

つぼみ

2009-06-07 | 自然や花など

2008/7


         蓮の蕾のはなびらは、
         なかふくらみの紅いすぢ、

         さざなみ立てそ、 月夜には、
         蕋シベのにほひも張りつめる。

         鳰ニホのたまごの鳰のこゑ、
         生れぬまへの息もする。

                       北原白秋    蕾

                 -☆-

      まさに開こうとするつぼみの 緊張感  
        鳰の卵の中の新生の声に  かさねて   

    そろそろかな    開花情報も気になる

  鳰 ニオは カイツブリの古名  手許の詩集から
   鑑賞は 村野四郎…   なんだかうれしい

 

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2 コメント

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蓮の開花 (ふくら雀)
2009-06-08 10:55:18
蓮が開くとき、ぽんと音がすると信じていました。
音は耳に聞くものではなく、目で感じるのだと、早朝に不忍池まで出かけていったことのある娘に言われました。もうそんな季節なのですね。
最近は朝の高血圧を警戒して早朝の散歩を中止していますので、何時ものコースの蓮池を見ていません。調子がいい日に、歩いてみることにします。睡蓮はきっと咲いていることでしょう。
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花の匂ひ ()
2009-06-08 17:02:59
 蓮のぽんと開く音、蛙も信じて、もっと早く来ないから聞こえないんだと思いました。でも、目の前で遅く咲くのを見ても音は聞こえませんでした。

「音は耳に聞くものではなく、目で感じる」こと… ガッテン!!
 確かに 蓮池に佇むと、音もなく、それと分からぬ位に かすかに開いてゆくのを感じます。ああ これは感じるのですね。
 ほんとうに ありがとうございます。

 音がすると言ったのは何故でしょう。そしていつ、誰が。 それを言い伝えたのでしょうか。

「匂ひ」が香りばかりでなく「ひかり」や「つや」であるような。 音にも、そんな匂ひがします。それを音と言った? よく分かりませんが、そのような気がしてきました。
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