蓮の蕾のはなびらは、
なかふくらみの紅いすぢ、
さざなみ立てそ、 月夜には、
蕋シベのにほひも張りつめる。
鳰ニホのたまごの鳰のこゑ、
生れぬまへの息もする。
北原白秋 蕾
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まさに開こうとするつぼみの 緊張感
鳰の卵の中の新生の声に かさねて
そろそろかな 開花情報も気になる
鳰 ニオは カイツブリの古名 手許の詩集から
鑑賞は 村野四郎… なんだかうれしい
音は耳に聞くものではなく、目で感じるのだと、早朝に不忍池まで出かけていったことのある娘に言われました。もうそんな季節なのですね。
最近は朝の高血圧を警戒して早朝の散歩を中止していますので、何時ものコースの蓮池を見ていません。調子がいい日に、歩いてみることにします。睡蓮はきっと咲いていることでしょう。
「音は耳に聞くものではなく、目で感じる」こと… ガッテン!!
確かに 蓮池に佇むと、音もなく、それと分からぬ位に かすかに開いてゆくのを感じます。ああ これは感じるのですね。
ほんとうに ありがとうございます。
音がすると言ったのは何故でしょう。そしていつ、誰が。 それを言い伝えたのでしょうか。
「匂ひ」が香りばかりでなく「ひかり」や「つや」であるような。 音にも、そんな匂ひがします。それを音と言った? よく分かりませんが、そのような気がしてきました。