近くの公園です。午後のやわらかな陽をうけて、池に映る銀杏はナルシスト。 美しさに息をのみました。
はらはらと舞う銀杏、 まさに 金色の小さき鳥のかたちしていちょう散るなり夕日の丘に 与謝野晶子 です。 おなじ敷地に 埼玉県立近代美術館があり、 入口でエミール・グレコの「ゆあみ」の像が迎えます。
6月、チューリップのような花を咲かせた ユリノキも、 赤や黄色に染まっています。 いまは縮んで、落下の時を待っています。
半纏を脱いでおもいっきり伸びをす る樹。 これから寒いよ~。 葉っぱが半纏の形に似ているそう です。奴凧とも、軍配とも
別所の黄葉もなかなかです。描き始めにパレットに置く 「ゑのぐ」のようにきちんと並んでいます。 やがて溶かされ、すてきに混じり合うのです。 わくわくします。
ふかふか絨毯、 鶺鴒がとおります。おくは小さな流れです。
黄葉モミヂして 日に日に山が明るくなる 谿川は それだけ緑りを押し流す 白いひと組 黄色いひと組 鶺鴒セキレイが 私に告げる 「この川の石がみんなまるいのは 私の尻尾で敲タタいたからよ」 鶺鴒 三好達治
時雨のあと、逆光のなかに納まる 「もみぢ」が とくに好き。 ハッとします。 しぐれ しぐれ もし あの里を とほるなら つげておくれ あのひとに わたしは 今夜もねむらないでゐた と あのひとに つげておくれ しぐれに寄する抒情 佐藤春夫
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時雨に想いをこめたもみぢに出会えましたので、トラックバックを送らせていただきます。
雪月花さんの記憶にある別所沼公園です。カテゴリーの「別所沼だより」をたどってくだされば解ります。
TBもありがとうございます。お若い方なのに、すでに出来上がったせかいは研鑽の証。とうてい届かない世界だと憧れます。
素敵な絵葉書を眺めているような気持ちになりました。
こうして季節ごとの1シーンを切り取って
自分の人生の絵葉書を綴ってゆくのですね。
素敵な絵葉書がいっぱい溜まるといいね♪
ラグタイムさんの道しるべで、季節ごとに何度も訪れ、深く美しく理解しているような感じです。
さすがに、詩に配される絵(写真)がきまっています。
時雨とともに季節が移ろうのですね。
下紅葉かつちる山の夕時雨ぬれてやひとり鹿のなくらむ 藤原家隆
お住まいの紅葉もいよいよ輝いていることでしょう。おかげさまで想像できます。
「もみぢして」を拝見し、ユリノキの黄葉などを詠った拙い短歌にTBさせていただきました。
よろしければお立ち寄りください。
当blogは、ほとんど事実です。匿名であることと、書きたいけれど証せない一握りを除いては。
心の叫びは、隠しようがありません。黙っていても出てしまいますから。 こちらもTBします。
別所沼公園のユリノキの黄葉の素敵な写真に、思わずTBさせていただいたのでした。
美術もお好きとのこと。
どうぞいつでもお出かけください。
音楽も映画も食べることも、心に響くことはなんでも詠っています。
ぼくもお邪魔させていただきます。