別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

ひたすらに

2011-12-23 | こころ模様

 ラジオを聴きながら家事をする。 

 イギリス・コーンウォールの旅がミナック・シアターに及ぶと、 一枚の写真が思い出された。 写真は劇場を見おろすようにして撮った絵葉書だ。 数年前、友だちから貰った。

 絵葉書を手渡しながら、 興奮さめやらぬようすで、 ロエナ・ケイドという女性が、 たったひとりで断崖を削り、 60年もかかって野外劇場を造ったのだと教えてくれた。 びっくりした。 ただひたすら…  思う一念が岩を通したのだから。 
 すごい女性がいるものだわ。
思う念力岩をも通す、 一心に思いを込めれば、 どんなことでも成就する。
 「石に立つ矢」 の諺もある。 

 ここでシェイクスピア劇をみられたら至福だろう。

  

  友はさらに つづけて 
 「実は このとき石段で足を踏みはずし、すんでの所で助かったの。
 恐怖心で生きた心地もしなかったわ」 と結んだ。 ほんと… 見れば背景は海、
 考えるだけでも怖ろしい。 大変だったね。 無事で良かった、ほんとうに良かったと、 遙かな劇場で、 彼女に起こったドラマの結末をこころから祝福した。
 絵の仲間として30年以上競い合ったが、 今は退会され寂しくなった。 
 博学でたくさんの刺激をもらったのも嬉しいことでした。 
 
  ミナック・シアター詳細は こちら     Live

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする