別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

支那沓

2009-11-11 | こころ模様

        

          山路を歩いてゆくと
       今落ちたばかりの
       黄色い朴の葉が五六枚
       支那沓グツのやうに反りかへつて
       道に散乱してゐた
       ああこの艶アデヤカな色の目覚しさ
       まるで誰か貴い人達が
       沓をぬぎ捨てて
       素足で去つた
       夢のシインのあとのやうな静かさ

                    落葉   千家元麿

 
         -☆-

  ・今落ちたばかりの  
   貴人がぬぎ捨てた支那沓…   うまいな  
    夢のシイン  静けさは パステルで
     
       朴落葉いま銀となりうらがへる      青邨
        日を掬ひつつ朴の葉の落ち来たる    占魚

  ・九日ぶりの雨  片付けないで 読みふけった
   手紙の束 美術展のチラシなど段ボールにいっぱいだ

  ・そろそろチーズケーキ焼いて… 
    落ち葉のころになると かならずリクエストだね
       リッチなケーキと紅茶は美味しいけれど 



コメント (2)
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