
マネのベルト・モリゾを模写したのは4年まえ。 彼の微妙に変わるゆたかな黒の表現を真似する。 質感に苦心した。 ターバン風の帽子はオルセー美術館展で、喪のそれと知った。
原画の上品さにひかれる。 印刷には無い色を見て、 もう一度描こうと決めた。
灰色と黒のアレンジメント第1番 画家の母の肖像 ホイッスラー
黒の色相や彩度にこだわっている。 バランスの良い空間と色と。
ここにはなかったが、対極の色を主題にした絵もある。 日本趣味も窺える 白のシンフォニー№2 ホイッスラー。
好みのグウェン・ジョンを思う。 彼女はホイッスラーに学んでいた。 黒猫を抱いた若い女やバスケットの桃など 手紙の絵もある。 独特の抑えた色づかいは ホイッスラーの教えに基づいている。 微妙な色の変化や調和をたいせつにした。
黒にこめる画家の思い、鋭い感受性をもって描かれた絵にすっかりうなされている。 瀬戸黒も、志野の白も、 おなじ雨の日に鑑賞した。
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