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ドアの向こう

日々のメモ書き 

温室の花

2006-02-06 | 自然や花など


 きょうはとても寒い 最高でも4℃  庭の霜柱も、野鳥のプールも溶けなかった。 公園に向かうと噴水だけが気炎を吐いて。 晩秋、うぬぼれ屋をうつした池も、底に落ち葉を沈め さむざむと凍っていた。
 春は名のみ、せめて心にぬくもりを

  室咲ムロザ きの花のいとしく美しく   久保田万太郎
  カタコトとスチームが来る室の花    富安 風生

 室の花は冬の季語。  春は行きつもどりつ 足踏みしながらやってくる。
 この寒さは 冴返サエカヘる ・ しみ返る ・ 寒もどり
  季語の好きなものだけ並べ、 初春ショシュンを愛でよう。 春を初、中、晩に分けて初めの春。 
 初春ハツハルというと 新年である。   二月  俗に 二 ン月(ニンガツ)とも言う。

   枯枝に初春ショシュンの雨の玉円マドか  高浜 虚子   

 水晶玉のような雨のしずくが美しい   

まどかさんの手紙…もある。

  

   二月の雲象カタチかへざる寂しさよ  橋本多佳子  

 いま多佳子の随筆集を読んでいる。                           

 春きざす ・ 薄氷ウスライ(春さき、うすうすと張る氷)・ 下萌シタモエ ・ クロッカス ・ 松雪草

  二もとの梅に遅速を愛すかな      与謝蕪村
   ぎんねずに朱ヶのさばしるねこやなぎ  飯田蛇笏  

 ここの小さいケは原文のママ。 ヶは蛙がつけたフリガナではない。 ほんのり赤みがさしている様子は分かるが、どう読もう。  
 朱け= あけ(朱・緋)  赤い色。 特に朱・緋ヒ・紅。また、赤く染められたもの。緋袍アケゴロモの略
 あけのさばしる… なんと、うつくしき日本のことのは 感動する。

    わきたつや海の微風の花ミモザ    小池文子
    麦を踏む子のかなしみを父は知らず  加藤楸邨

 ミモザをたっぷり活けて 大きな絵にしよう。 小さな花のつぶやきを  さまざまの黄色で盛り上げたい
   撮影  川口市 グリーンセンター   2003.1.6  

 

 

 

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