別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

春となり

2006-01-13 | 自然や花など

 こっそり 今ごろ弾けたジャスミンの種  
  莢のなかで 紐のように畳まれたパラシュートが
   ねじれて重なる  
  
   マジシャンの手つきで  ひとつ ふたつと引き出した 
    咲くようにぱっと開いた落下傘 15もあった 

  絹糸か ほそい玻璃のようだ 
   
            

               
 8月から12月まで まるで隠元みたいに だまって下がっていたのです
  頬にあてれば羽毛のよう やわらかであたたかく 

    春隣りひよこ抱く日がよみがえる

  孵卵器のなかのヒヨコと 懐かしい思い出。
コメント
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