別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

冬物語

2005-06-24 | こころ模様

 日傘を手に文化センターへ急いだ。灼熱の陽は、道を跳ね照りかえり足下まで暑い。入り口に真白の花は梔子、熱気のなかにつよい芳香を放っていた。どんなドラマが待ち受けるのだろう。


シェイクスピアの冬物語を観る。
 
 突然起こった疑念が嫉妬になり、王妃ハーマイオニも
生後間もない王女パディータをも
亡きものにしたシチリア王リオンティーズ(平幹二朗)。
 こうして前半は悲劇で始まるが、
後半、喜劇へと思いがけない展開をし、巧みに観客を誘う。

 舞台はシェイクスピアの願い、悲劇は紛争や対立、喜劇は和解、平和。
 ストーリーはいつまでも新しい。

 くりかえされ懲りない人たち、学ぶことはないだろうか。

 とくに、折からの後白河法皇が演じるシチリアの王。
猜疑心強く嫉妬に狂う、
膨大な台詞、豪華な衣装、魅力にあふれ引きこまれた。
コメント
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