自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

沖縄市民80km戦記

2005-02-19 | Weblog
 雨降りなので、昨秋を思い出しつつ、市民80kmレースのことなどを・・・
「最後の関門、源河を抜けたときは、涙が出そうになった。」と以前MS97の掲示板に書いたことがあるが、これは走ったものしかわからないかも知れない。
 練習は80kmを想定して行ってきた。自宅から安楽(480m)を越え、加太越えで帰るコースで80km地点で計測した。足切りの目安3時間を5分オーバーするタイムが出るようになったため、普久川への登りまで集団に付いていけば何とかなると踏んでいた。
 前日名護からオクマの宿へ向かうバスの中で、隣の席の、東京から来た120kmの選手と話していたが、源河を通るときは「ここを通過できればね」と話し合っていたのだ。
 翌日の宜名真漁港のスタート地点では、「いつ整列するんですか」なんて役員と話していてのんびりしていたら、既に大方並んでいてほとんど最後尾となる。同行の「おじんライダー」さんと苦笑い。失敗だった。
 チャンピオンが通過するとスタート。予定より3,4分早い。これは、締め切り時間が長くなるのでこちらには有利。
 切れてはなんにもならないので、くっついていく。集団の最後尾でひらひらとしている。おじんさんも少し前にいる。150人ほどの集団でAvは40km近い。与那までの10kmで時間を稼ぐ。坂を前に足は使いたくないので、前にも上がらなかった。
 坂が始まり、戦闘開始。坂の取り付きあたりで、おじんさんをふくめ20人ほど抜く。付いてきてとの思い。3段のぼりと聞いていたが、集団で登っているとよく判らない。ヒルクライムレースのペースでどんどん抜いていく。上の方は蝉も鳴いている。呼吸法を深くする。少し脚がまわるようになる。
 しかし、普久川の登りは上の方がどこがサミットか判りにくい。下りと思えば登りが待っており、随分ダメージを受けた。脚も使いすぎた。ボトルを2本受け取って、下りへ。この下りは快適だ。70kmぐらい出る。間隔も広がり、単独行となる。
 安波へ下り、前走者を捕まえて、3人で高江CPまで行けるかなと思っていたら、登りの入り口でチェーンが外れた。普段はないことだが、ついミスってしまった。はめ直して、坂を上り始めると今度は、脚が攣り始めた。大腿部ですぐに両足共となり、乗っていられない。しばらく痛みをこらえ治まるのを待つ。どんどん抜かれていく。のろのろと登りはじめるものの、付いていけない悔しさとこれから先ゴールまで行けるだろうかという不安となさけなさのない交ぜの気持ちであった。かばいながら一人でのろのろ走る。
 チャンピオンの脱落組が2人が前を走っている。40kmぐらいで前に出ると付いてくる、チャンピオンを引けるわけないので、止めて欲しかったが、しばらく走ると脚にきた。2回目の攣りである。
 2回目の攣りのあと、気がゆるんでいたのか、2回目のチェーン脱落。処理が悪くBBに噛んでしまう。チェーンがゆがまないように慎重に力を入れ剥がしたが、チェーンはBBに食い込み、傷となる。
 もう、こうなっては、とにかく前へ進むだけである。高江CPの足きりタイムが気になったが、そこへ市民200kmの第2集団がきて、付いていくことに。36、7km程度と早くない。後ろは80や120kmのぶら下がりだけで20人ほどの大集団になっていった。高江CPを過ぎて、先頭オートバイの大会役員が注意して、登りでスピードアップ。ぶら下がり組はおいて行かれることに。数キロだったけど助かった。
 平良関門手前から数人のグループに付くことが出来た。120kmの選手一人であとは80kmの7人ぐらい。80kmは前を引く元気がない。
 海岸沿いの平地でも31kmぐらいで楽ではあるが、足きりが心配だ。そこで、35.6kmで前を引くと後ろが切れかかる。切れてもらってはどうしょうもないので、諦める。しかし、慶佐次の登りの手前で3回目の攣り。遅いと思っていたグループからも脱落する。
 慶佐次の補給所でボトルを追加。もう周囲は空きボトルの山。いかに多くが通過したかだ。
 有銘の登り。これを越えれば源河だ。とろとろ登っていると市民200kmのグループが、またこれに付いた120や80kmの選手がばらばらと来る。しかし、付いていけない。ここで、4度目の攣りが。まだ時間は大丈夫か?もう判らなくなっていた。コナさんの記述にあったが本当に「なめくじ」のごとく坂を登る。遅い選手を抜かそうとしたが、スピードが意志に反して出ないのであるから仕方がない。
 ようやく登り切った。時計を見た。そのとき無事下れば間に合うと踏んだ。慎重に押さえて下った。源河の関門はいつ閉めようかという雰囲気が感じられた。
 本当に嬉しかった。こんな状態で良く間に合ったと思った。国道に並んで開通を待つ車は長蛇の列だ。車の中から子どもが応援してくれている。一瞬、ここからはウィニングランのような感じだった。しかし、出来る限り走ろうと気を取り直す。34.5kmで走って、少しずつ抜いていくといつの間にか後ろに行列ができている。おいおいと思っていると、120km、200kmの選手が数人37.8kmで抜いていく、これに乗っていこうと踏み出すと、5度目の脚攣り。
 しばらく佇み、欲を押さえて、走り出す。後ろから来た米人選手に少しひっぱてももらう。しかし、上り坂で置いて行かれる。ゆっくり走って最後の丘を越す。後数キロで2人ほど抜いてゴール
(2時間59分57秒、150位)とにかく走り抜けたことで達成感があった。 
 また、同行のおじんライダーさんのゴールをへたり込んだ芝生の上で見たときはほっとした。
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4 コメント

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Unknown (おじんライダー)
2005-02-19 18:44:17
どんなべさん、こんにちは。

ここは初めての書き込み、毎日見てますよ。

どんなべさんの記憶力のよいことに感心です。私も私のホームページにと記事を書きかけたけど頓挫しています。(^^;;;

最初の登りでどんなべさんに抜かれなんとかついていこうとしたけど・・・きつかったです。どんなべさんは今年すでに峠をずいぶん走っているようですが私全然。(T.T)

今年も沖縄行くつもりですがもっと離されそう。

さて、私の最終関門通過時ですがすぐ前を市民200キロの方が走っていたけど関門通過と同時に両手を振り上げ拳を握り「やったぁ!やった!」と大声を上げていたのは強く印象に残っています。感激ですよね。

なんとかどんなべさんとゴールできるように・・・トレーニングできるかしらん?
Unknown (どんなべ)
2005-02-19 22:17:44
おじんライダーさんどうもです。

トラックと峠を比べることは出来ないでしょう。昨年のチャレバンでわたしはロード千トラ91秒台でしたよ。初めてでギアを一枚軽くしすぎた感じでありましたが。高回転は全く出来ませんからね。
待ってました沖縄詳細レポート (とくさん)
2005-02-20 00:26:59
どんなべさんに、沖縄の坂について聞こうと思っていたので、このリポートはタイミングよかったです。

やはり、下りで70km/h出るのですか?怖がりの僕にはきびしいかなぁ。距離が長くても、かなりオーバーペースの走りかたになるんですね。最初はもっとちんたらと走るのかなと思ってました。

あと、沖縄に行くまでの準備のリポートをリクエストしますです。
Unknown (どんなべ)
2005-02-20 16:09:28
 とくさん、どうもです。

 とくさんは120kmでしょうか?たぶんコナさんのレポートが参考になりますね。普久川の登りは押さえて行くべきと、スタート地点でベルダの人に聞いていたけど、すっかり忘れて、シャカリキの主人公のてるモードでした。(前を走る人を抜くことしか考えない)

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