自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

春画考(補遺)

2016-04-10 | Weblog
「春画展」だけでは勉強不足、と感じて図書館へ。スコットランド国立博物館学芸員のバックランド氏の書いた「春画」を借りてきた。(写真は春画展図録と借りてきた本)この本の刊行後、2013年大英帝国博物館で「春画展」開催され9万人が入場とのこと。
外国人が、どう見ているか、を知りたかった。

バックランド氏によれば、西洋の「ポルノグラフィー」と日本の「春画」は別物。「春画」は優雅で洗練されていて、これは性についての態度の違い、だそう。日本社会の寛容さ、性の視覚化を重視した文化に対して、西洋では、キリスト教の戒律による「性の抑圧」、その結果「ポルノ」は反社会的・危険とみなされ、通常とは異なるものとされた。(江戸ではそうではない。楽しむものとしての春画)
絵にはいろいろ言葉が書かれており、それを読みたいが、解説がないと読めない。図録は不親切でごく一部しかその解説がない。しかし、この借りてきた本にはある程度あって、理解を助ける。

家族で見に行って良かったのは、家の中で堂々と広げて読む(見る)ことができること、かな。


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