ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

AMANEMU(アマネム)でのお正月

2019-01-09 | お出かけ

初日の出を見て帰り道、家の近所でこんな光景を目撃しました。

ところで、今連鎖反応的に思い出したのですが、昨年の一般参賀は
例年以上の人出だったため、7回ものお出ましであったということですね。

平成最後であり今生陛下にとっても最後の一般参賀となるため、
わたしも是非行きたかったのですが、当日どうしても外せない所用があり、
泣く泣く諦めました。

今回の伊勢参拝で同行してくれた神宮の達人(祝詞も読める)は
参拝の後、車で志摩のアマネムまで送って下さったのですが、
同行中、天皇陛下の「御威光」について、いわゆるオーラが見える人が、

「陛下が乗っておられるセンチュリーが近づいて来たら、
車の天井を突き抜けるように光が立ち昇っていた」

と証言していたという話をうかがいました。

わたしはスピリチュアルな話をむやみに信じる方ではないのですが、
もしそういうものが可視化できるなら、天皇陛下のオーラとは
当然特別なものであるだろうと思っているので、納得して聞いていました。

さて、そんな話をしながら渋滞を避けて海沿いの信号のない道を小一時間。
いきなり現れたうえあまりにも小さくて見過ごして通り過ぎてしまった
「AMANEMU」の看板のある小道を入っていくと、セキュリティゲートが。

宿泊者以外は何人たりとも立ち入らせない構えです。

二人いる守衛に名前を告げると、おもむろに門が開きました。
確か24部屋しかないのに、この人たちは一日、
滅多にない戸の開け閉めのためにここにいるわけか・・・。

ゲートを入っていくと、道案内されずともいきなり現れるのがこのパビリオン。
あまりそんな風に見えませんが、ここがフロントとなります。

パビリオンの椅子で歓迎のオリジナルティーをいただきながら、
ホテルの支配人(女性だった)のご挨拶を受けました。

日本で二つ目のアマンリゾートホテルの支配人になるくらいですから、
さぞかしキャリアのあるホテルマンなのだろうと思われますが、
女性ならではの柔らかな物腰からは、まるでモダンな温泉旅館の若女将
(もちろん社長兼)
にお迎えされているような気がしました。

アマンリゾートのホテルを手がけて来たオーストラリア人の建築家、
ケリー・ヒルの建築によるものです。
大変な日本びいきで、生涯に80回以上来日をしていたヒルですが、
昨年の8月、亡くなったということです。

その作品群からは、いずれの作品もシンプルでモダンでありながら
土着の文化に寄り添う懐の広さがあるように感じられました。

合歓の郷にあるから「アマネム」と名付けられたここもまた、
伊勢志摩の海沿いにあって全く違和感なく日本の村に溶け込んでいます。

作品を通じて共通する印象は「連続する縦の線」「黒に近い茶色」でしょうか。

英虞湾を眺めていると、中華な色合いの遊覧船が繁く行き来します。

「賢島エスペランサという遊覧船です」

失礼、中華ではなくエスパーニャでしたか。
エスパーニャといえば、確かこの辺に「志摩スペイン村」なるものがあった気が・・。

「まだあのパルケエスパーニャってあるんですか」

「なんとか生き残ってるようですよ」

ところでなんだって三重県がスペインなのかというと、
この理由は、カルメン、ドンファン、闘牛、ドン・キホーテ等が、
日本人に馴染みがあるからとかいろんなことが言われていますが、
結局のところ実利的な理由、

「ほかではあまり取り上げられていないから」

「明るい太陽と海辺というイメージのこじつけ」

というあたりで深い意味はないそうです。
これと同じく、地中海と地形が似ていなくもない、という理由で、

「瀬戸内のエーゲ海」

などと自称するセンスはもうバブル期の終焉とともに終わった感があります。
今にして思えば、気候風土が全く違うのに、ちょっと似ているというだけで

なぜ「何処かの国」を名乗らなくてはいけないのかと思いますが、
(全国にあった〇〇銀座と同じ発想?)もはや今は外国人の建築家が
日本のイメージを取り入れて造ったAMANEMUが持て囃される時代です。

テラスにくり抜いたようなソファとテーブルのスペースがあります。

端っこのものをてっきりアメリカのホテルのような暖房器具だと思い、
ここで暖まりながら満天の星を見よう!と盛り上がったわたしたちでしたが、
ホテルの人に「これつけてください」と頼んだところ、
暖房ではなく単なるライト(しかも故障中)であることがわかり断念しました。

この夜は恐ろしいほど空気が澄んで都会では決して見られないほどの星空。
もしその気ならバーには天体望遠鏡が置いてあったので、

それで天体観測と洒落ることができたと思うのですが、いかんせん寒すぎました。

ライブラリの蔵書は部屋に持ち帰ることもできます。

チェックイン時間にはまだ早かったのですが、達人を囲んで
ランチをいただくことにしました。

伊賀で作っているから「忍ジャーエール」。
名前が面白いからというだけで注文しました。

ランチはTOがホテル予約の時に4種類別々のものを注文してあり、
それぞれ自分の食べたいものを主張して出て来たものを取ることに。

達人はこの、あまりにも具の多い海鮮チラシを選択。

わたしは息子に「松坂牛ビーフカレー」を取られたので、
中華膳かひつまぶしの二択になり、
散々迷った末後者にしました。

後半は出汁をかけてお茶漬け?にして食べることができます。

松坂牛カレー。

いずれのお料理も「外国人サイズ」でした。

食事の後はこの建物、バーに移動。

デザートは升に入った和風パンナコッタを息子と半分ずつ。
何が和風かというと、金箔と黒豆が載っているところ?

食事が終わり、達人をお見送りしているうちにチェックイン時間になり、
カートで荷物と一緒に部屋まで運搬してもらいました。

ホテル内の敷地はカート移動、というとバリのブルガリホテルを思い出します。
そういえばパビリオンもブルガリと似ているなあ。

「ブルガリホテルみたい」

ふと呟くとカートを運転していたホテルマン(女性)が

「スタッフには先日までブルガリホテルで働いていた者がおります」

ブルガリホテルは同じお正月でも天候は真夏と同じでしたが、
こちらは寒いのでカートは幌付き。
乗ると外からファスナーを閉めてくれますが、それでも
隙間から風が入って寒いので膝掛けをかけてしのぎます。

一棟につきふた部屋が並んでいる仕組みで、これと同じのが
12棟あるということになります。

聞けばこの日は稼働率は50パーセント(つまり12組くらい)で、
そういう時には一棟に1滞在客しか割り当てないことになっているようです。

24部屋の大きさは皆同じで、値段の違いはロケーションのみ。
目の前が海、という部屋が一番高いのだとか。

部屋は広いのでエキストラベッドをおいてもなお余裕たっぷり、
木のフロアは床暖房入りで裸足でも歩けます。

隣は棟続きの部屋なので庭には出られません。

蛇口の一つからは60度くらいの温泉が出て来ます。
前面ガラス張りで、外を見ながら温泉に浸かれるというわけですが、
ただし夜になると外は暗闇となり、夜景を見ながらというのは不可能。

最初鏡張りかと思った向かい合わせの洗面台。
部屋のいたるところにミネラルウォーターのボトルがあり、
冷蔵庫の
アルコール類以外のソフトドリンクは無料です。
(というか宿泊代込みというべき?)

地元のみかんやおかき、みかんジュースに牛乳なども備えてありました。

ベランダにはソファがあって、寒いけど無理やりくつろぎました。

昔ここはゴルフ場だったそうですが、山中ゆえ夏場は虫が出るようで、部屋には
各種虫除けの他にムカデキラーと、外国人客のために英語で
「これがムカデです」という写真入り注意書きまで備え付けてありました。

ホテルの人によると鳶の害はままあるようですが、ブルガリホテルの猿のように
流石に部屋までは来ないので、
ベランダで朝食というのも悪くなさそうです。

チェックイン後部屋で休憩してから、スパ棟を見学させてもらいました。
立派な機材を備えたジムはもちろん、ヨガ教室も随時行われています。

そしてここがアマネム自慢のスパ。温泉です。
水着をフロントで借りて入ります。

浴槽?は場所によって温度が少し変えてあり、

「交代にどちらも入ることで血行が良くなります」

プールではないので浅く、全周囲が階段なので泳げません。

夜、スパでオイルマッサージをしてもらい、部屋で一人温泉に浸かっていると
息子とTOがこの露天風呂から電話してきて、

「野外温泉おいでよ。絶対に来ないと損だよ」

というので、部屋のお風呂からこちらにやってきましたが、
彼らのいう通りで、ここにきてこのお風呂に入らなければ
来た甲斐がないと思ったほどでした。

三人でお湯に浸かりながら星を眺め、いろんな話をしましたが、
特に留学中の息子の来夏のインターンシップについて
本人の意向と方向性について会話できたのが良かったと思います。

明けて翌朝、お楽しみの朝食です。

アメリカンブレックファーストを選択すると、こんな美味しそうな
テーブルに乗ったサラダと果物がやって来て、取り分けてもらえます。

それにしても食材のことごとく贅沢なこと。

昨日の達人が地元で聞いた話によると、ホテルができる当初、
取引を申し込んだある業者がいて、その業者はうちと契約すれば
これだけ安く食材を納められますよ、という切り口でセールスしたのですが、
ホテルの返事はなんと、

「うちは安くなくてもいいので、とにかくいい食材を入れたい」

で、業者はしおしおと引き下がった、ということでした。

メニューに「ホワイトオムレツ」と書かれていたホテルは初めてです。

TOが注文した和食は、鯛茶漬けの具付き。
ご飯は「熊野古道米」で、こちらも聞けば、ごく少量丁寧に作った米だそうです。

こういう「縁のないプール」、世界中で流行していますよね。

この後はホテルアンドリゾーツ?だかなんだかの特典で、
4時までのレイトチェックアウトだったため、
息子とベッドて跳ねたり、温泉に浸かったり、パソコンしたり音楽聴いたり、
思いっきりのんびり時間いっぱいまで部屋を楽しみました。

チェックアウト後は宿泊者全員、ホテル所有のレクサスで駅まで送ってもらえます。
荷物を車に積むとき、

「ホテルからのプレゼントです」

と、『AMANEMU』と刻印の入ったラゲッジタグ(こちらの名前入り)
をいただきました。

わたしとTOには二人で一つでMr.and Mrs.なんとかだったのに、
息子は彼の名前だけが書かれたタグを別にもらい、ご満悦でした。

送っていただいた鵜方から名古屋まではビスタカーで。
鳥羽を通りかかるときには御木本真珠島(橋の向こう側)が見えます。

 

神宮参拝に次ぐAMANEMU。
気持ちを新たにし、
かつ清々しく気の良い場所に身を置いたことで、
旧年の憂いはすっかり清められ、今年も良い年になりそうな気がします。




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3 Comments

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さてその予算があったとして (鉄火お嬢)
2019-01-09 16:07:30
アマネムのだいたいの料金は知ってますが、こんだけ満喫しきれるわけもないので、温泉だったかはともかく最近スパもできたしで、志摩観光ホテルで2人、ラメールのディナーにワインつけて、どっこいかあと思うと……。飛鳥に2泊3日ぐらいのショートクルーズ乗れるな、いや香港行けるよね、とか色々考えちゃう(笑)全く懐痛まず賢島だと、出張で鵜方に行きいつもの賢島のペンションがたまたま貸し切りで、桟橋を見下ろす2階のベランダ付きの部屋を独り占めで、ワイン飲んでグダグダが、私にとっては十分贅沢wwもし次回また賢島に行かれたら、手前で伊雑宮にお立ち寄り下さい。
Unknown (tintin)
2019-01-10 21:14:46
素敵ですね〜!ヘリコプターでいけるんですか?!
中尉の息子さんが帰ってこられて、ちょっと奮発された気概が伝わります。笑 
甘やかしてしまいますよね〜何が食べたいの?いるものはないの?ってしつこいぐらい。
海外のリゾートはいくらロケーション、設備が素晴らしくても、スタッフとまでなるとなかなか満足の行くところは少ないです。あんまり高級なところに行ってないせいかもしれませんが。日本はその点「伝えたことはきちんと伝わり、履行される」安心感があります。何か伝えても忘れられるということがないのですよね。
みなさま (エリス中尉)
2019-01-14 08:10:08
コメントへのお返事がやっとできる状態になりました(肩で息)

恥ずかしながらわたしアマネム今回行くまで名前すら知らなかったんですよ。
アマンリゾートが東南アジア中心に展開していることは知っていて、
アマン東京にはできてすぐ食事だけしに行ったのですが、まさかこんなところ?に
実質アマンのリゾート第一号ができていたとは、と驚きでした。

というわけで旅程が明らかになってからも、
単なる高級リゾートくらいに思っていたのですが、
行ってみると割とそうでもない特別感がございました。
鉄火さんのおっしゃる通り、今回の宿泊代で他にできることは無限にあり、
それをコストパフォーマンスの点でどう考えるかですが、
わたしは結論としてここに滞在してよかったと思っています。

tinitnさんもご推察しておられますが、息子が留学して初めての帰省となり、
それがお正月という日本人にとって極めて大事と思われる時期だったことで、
おそらくTOも奮発したのだと思われます。
(わたしは計画立案に全く参画していないので予想)

海外リゾートも、特に東南アジアの5つ星クラスだと
日本人客にも満足な丁寧なサービスが味わえるという安心感があります。
数少ない経験でいうと、モルジブのフォーシーズン、バリのブルガリは最高でした。
北米は場所によりますね。(ワーストはモントリオールのリッツ)

おっしゃる通り日本のホテルでは、その上に最強の武器である
「気配り」「おもてなしの気持ち」が加わりますから、
こちらが何かしようと思う前に向こうが気を利かせてくれるなど
そこにいるだけで「嬉しい」「ありがたい」という気持ちになれます。

それから、帰国した息子を甘やかす傾向って、あるあるです(笑)
珍しく「クリスマスプレゼントにコート(ダウンじゃなくちゃんとした)が欲しい」
と洒落っ気の出てきた青年らしいリクエストをしてきたので、
張り切ってコート選びをしてやったり、すっかり甘々になってしまいました。

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