ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

係船堀岸壁の「帽振れ」〜護衛艦「かが」乗艦

2019-01-12 | 自衛隊

平成31年度最初の自衛隊訪問に行ってまいりました。
昨年末に「かが」がドック入り前の体験航海を行うということで
呉地方総監部を通じて参加させていただくことになったわけですが、
前日から当日の午後まで目一杯スケジュールを入れて、その結果
海事関係3箇所(体験航海含む)陸自1箇所訪問、人との面会一件を
ぎうぎうに詰め込むという恐ろしいまでに充実した一泊二日の旅。

どこからお話しするべきか迷いましたが、今回は「かが」体験航海から始めます。

前日の予定を終えたのが夜9時半。
呉地方総監部での集合時間は0730です。
投宿先の阪急ホテルの朝食開始が7時からということで、
朝食付きプランなのに食べられないかも?と心配したのですが、
少し早めに入らせてくれたため、軽く腹ごしらえをすることができました。

ヨーグルトを取りにいって帰るとき、ばったりunknownさんに遭遇!
コメントでは毎日のようにお世話になっておりますが、実際お会いするのは
一体何年ぶりでしょうか。
伺えば、「かが」の後援会で参加しておられるとのこと。

unknownさんのみならずこの時間ご飯を食べていた人たちは、
ほとんどが体験航海参加者ではないかと思われました。

タイトな予定と移動を含む今回の行軍では、機動力向上のため
レンタカーを借りてフルに活用しました。
阪急ホテルからは数分で呉地方総監部表玄関側に到着です。

広いグラウンドがあるので楽勝で皆が停めることができます。

前回ここに来たのは自衛隊記念日に伴う殉職自衛官追悼式でした。
テントと献花がなければ同じ場所とは思えません。

追悼式には参加したことがなく、この場所に来るのも初めてである
TOを誘って、慰霊碑に黙祷を行いました。

慰霊碑の隣には、前呉地方総監が着任直後から整備を進めた
旧海軍時代の地下作戦司令壕が位置しています。

去年の観桜会のときには辛うじて入り口に立って中をみることができました。
今回伺ったところ、あれから内部の整備はさらに進んで、今では
中に入って、二階に上ることもできるようになったそうです。

「二階はものすごくカビ臭かったです」

教えてくださった自衛官はそのようにおっしゃっていました。
そのうち地下壕だけでなく地下通路も完成するかもしれませんが、
そうなればこれは呉の歴史遺産として観光の大きな「目玉」となるかもしれません。

広場で今日エスコートしてくださる自衛官にご挨拶すると、
その方がさりげなく、

「インターネットで見させていただきましたが」

という言葉を会話に挟まれるのです。
TOが一緒だったのであえてその言葉の意味を聞き返すことはしませんでしたが、
それってもしかしてこのブログのことだった・・・んでしょうか。

世間の噂と、わたし自身が少々経験したところによると(笑)、特に
情報保全に関わる記事があると、すぐに削除と訂正を申しいれてくるというくらい、
自衛隊はネットにおける警邏活動をこまめに行なっているようなのですが、
その任務の一環として、例えば実際の人物とSNSやブロガーを
照合させることなども
やっていたりするんだろうか、とふと思いました。

ま、まさかね(震え声)

 

そのうち岸壁まで行くバスが到着し、中で出発を待ちました。

バスの窓ガラスには横から見てもわかるように小さな自衛艦旗が。

「かが」に乗艦する係船堀に到着する前に、ご存知「大和の大屋根」と
ドックが見える
JMUを通過します。
前回わたしが朝散歩で歩いたところを、通勤中らしき人が歩いています。

ドックには現在「いかづち」らしい護衛艦とその他一隻が入渠しており、
援護係の自衛官の説明によると、本日「かが」は、体験航海後、
この二隻の
さらに左側に着岸するであろうとのことでした。

JMUの係船堀寄りにはIHIがあります。
近くに座った人が、

「IHIってまだあったんですか」

と聞いていましたが、そりゃありますわな。

IHIの中のアイ・エイチ・アイ マリンユナイテッドがユニバーサル造船と合併し、
ジャパン マリンユナイテッドつまりJMUが発足しただけですからね。

その質問に自衛官が答えていた通り、ここでは主に航空・宇宙事業関連を扱っています。

朝の体操を部署ごとに行う(ラジオ体操かな)IHIのみなさん。
あ、そういえば自衛官も朝「自衛隊体操」という、5分間だけど
結構やってみればハードな体操をするんですよね。

海上自衛隊 第一体操

陸空にも体操はありますが、海自体操のポイントは

「狭いところでできる」

これに尽きます。

バスは係船堀という不思議な名前の海自軍港?に到着しました。
岸壁に向かうバスの向かいから、遠目にもピカピカの水兵さんたちが
隊列を組んで歩いているのに遭遇しました。

この日は「かが」の艦内でも行われた「昇任認証式」、つまり階級が上がり、
それが承認されるとともに服務の宣誓をする式がある日だったのです。

一団が行き過ぎてから、後ろから何人かが追いつくために
急いでいる海士くんたちを、
バスの中の人たちは、

「お、走ってる走ってる」「頑張れ」

などと孫を見るように目を細めていました。

「係船堀」というのはもはやここの地名となっている模様。
共済組合、売店のほかトレーニング室や浴室も完備しています。

営業時間は10時から18時45分までと結構ゆるゆるです。

一つのバスで到着した団体は、基本この日一緒に動くように、
とバスの中で注意がありました。
加賀塗りを模した「かが」の旗のある岸壁を皆で一緒に歩いていきます。

ここに来るのは「いせ」が佐世保に転勤するのをお見送りした時以来です。
その後「呉港クルーズ」では外側から何回か見ていますが。

潜水艦の岸壁には「そうりゅう型」が(向こうはしお型かな)。

潜水艦の乗員かその向こうの自衛艦(むろととか?)の乗員かはわかりませんが、
朝の作業が始まったところです。

岸壁の右側には訓練支援艦「くろべ」、そしてそのバックには、
ここのところすっかり目が慣れてしまった(嘘)蛍光ピンクの「ONE」が。

「かが」はこの日JMUにドック入りしたのですが、入港した岸壁の
真向かいが、まさにこれを造っている真っ最中でした。

造船会社内は撮影禁止、と固く言い渡されていたため、写真はありませんが、
「かが」が入港作業をしていた時、まさに向かいのピンクの船は
ブロック工法の「最後のピース」を左舷上方にはめようとしているところでした。

その後、案内してくれていた自衛官と話をしているうちに、いつの間にか
ピースが隙間なくピタリと合わさっていて、作業の早さに驚いたものです。

ツギハギされたピースの境目はグレイの塗料で埋められ、その上から
もう一度ピンクを塗り直して完成、ということになっているようでした。

「大きいなあ」

見ればわかることですが、とりあえず皆このように口に出して感嘆せずにはいられない
「かが」の巨大な艦首越しに見えるのは、手前が掃海母艦「ぶんご」
そしてその向こうが輸送艦「おおすみ」

そしてその向こうが「ONE」です。(見ればわかる)

ちなみにONEジャパンのHPは、ピンク。ピンク。ピンクだらけ。
あくまでもピンクが基調となっています。
コンテナまでピンクだよ・・・。

「かがの隣にいる船は何?」

TOに聞かれて、

「給油用のホースがあるから補給艦だと思う」

と答えたのですが、正解でした。(ほっ)
補給艦「とわだ」です。

ところで、この岸壁の手前に「メザシ」になっていた外側の護衛艦で
ちょうどこんな光景が見られました。

敬礼しながら乗員の前を歩いていくのは三等海尉。
後ろ姿を見る限り若いので、退官する部内幹部ではなく
転勤で下艦するところでしょうか。

前を通り過ぎたとき、乗員は敬礼を返していきます。

それにしてもこの写真であらためて思うのですが、こういう状況で
敬礼をしなければならないこともあるので、海軍式敬礼は
肘を張らずに立てる方法がスタンダードになったんですね。

今舷門を(と言ってもメザシなので隣のフネと繋がっているラッタル)
降りる幹部に、全員が帽振れでお見送りしています。

この後、内側の船越しに降りてくるところを見たかったのですが、
皆が先に進んでしまったので残念ながらここまでです。

わたしたちと同じバスの人たちはわたしたち以外全員が
個人名でなく会社単位で名前を点呼されており、
なぜかその中に航空自衛隊の制服の方が二人もおられました。

いよいよ乗艦となり、湾巡りツァーでもいつも大変目立つ
立派な「かが」のバナーが掲げられたところを入っていきます。

「ひゅうが」「いせ」と同じく、岸壁から入るとそこは格納庫。

控え室となる士官室にまず連れて行ってもらうため、皆で
甲板まで直通となる艦載機用エレベーターに乗り込みます。

閉じていた天井から神々しく一条の光が差し込んだと思ったら、
艦載機エレベーターがおりてきました。

さて、エレベーターに乗る瞬間からいよいよ「かが」体験の始まりです。


しかし、もうこれって空母そのものだよね。
防衛省的には「多用途運用護衛艦」だそうですが。

たかが空母という言葉に何を遠慮しているのかって話ですが、
「防御型空母」という言葉に公明党が反対したからとかなんとか。

防御型空母ってのもなんだかですが、とにかく「空母」という言葉がダメなんだとか。

P-1事案で「ジャパンネイビー」という言葉に噛み付いたのと
同じ人種が馬鹿馬鹿しい言葉狩りをやっているというわけですな。
どうせ英語では一言で「キャリアー」となるんでしょうに、
何をこんなつまらんことで引っかかってんだか。

「多用途運用護衛艦いずも」「多用途運用護衛艦かが」

それなら「空母いぶき」も「多用途運用護衛艦いぶき」か(笑)
もう・・・なんというか、士気が上がらんなあ(個人的感想です)

「空母 いずも」「空母 かが」

美しい。これで何が悪いの?

 

 

続く。

 

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2 Comments

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呉から帰って (鉄火お嬢)
2019-01-12 16:57:33
いくらでかい艦とはいえバッタリお顔は見られるんじゃ、と思ったら、甘かったですね、さすがホワイトベース(笑)私はちょっとグループ行動から外れただけで、しばらく仲間を見失いました。0730には総監部で8時の掲揚には間に合わなかったのですね。私たちは0730過ぎにはもう入門していました。実は14枚目の写真、前を行く人の服装にも見覚えがあります。ちょうど艦橋の外側から岸壁を見下ろしていた私は、この前後の一群が乗艦するのと見送り儀式まで見ていたのですが、ひょっとして?と思ったのがやはり中尉でしたか。 しかしイージス艦も大概でしたが、艦橋だ科員食堂だ飛行甲板だ格納庫だとうろうろ、そのたびに目まぐるしくラッタルを登ったり降りたり(エレベーターが時間制運転でしたもんね)あの通路のまた嫌というほど長いこと、正直こんなに体力いる艦艇見学は初めてでした(*_*;
暖かかったし長いコートなんか友達のクルマに置いてくれば良かった。
ブロガーはチェックされてるし、頻繁と写真撮りに来てると逆にこちらも撮られてると聞きました。ただ、チェックが目的ではなく自分のフネが載ってる記事を探すのが好きだ、という偉い方も多いようです。この時も紹介された関係者や、たまたま話した幹部さんにハンドルネーム名指しされてあわわとなりましたが、案外狭い世界でしかも女性だと、見当がついてしまうのでしょう。
こちらこそ、お久しぶりでした (Unknown)
2019-01-12 17:01:54
お元気そうで何よりです!

「さざなみ」の退艦者を送る帽振れ。三尉なので、一昨年遠洋航海で、最初の船の勤務が終わったところだろうと思います。三~二尉の初級幹部は、スリーローテーションと言って、砲雷科(砲術士か水雷士)船務科・航海科(船務士か通信士)機関科(機関士か応急長)を経験します。

三尉に任官してから概ね五年くらいで一尉に昇任しますが、その後、幹部中級課程に入校し、射撃とか航海等の職種が決まりますが、その後は職種以外の配置に就くことはないので、最初のスリーローテーションは後々艦長になることを考えると非常に重要です。

「さざなみ」を降りた彼。次の配置は今までとは違う職種なので、二ヶ月弱の「任務課程」に入校して、即戦力となるための最低限の教育を受けますが、その間、彼の配置は欠員となるので「かが」のように修理だと問題ありませんが「さざなみ」のように稼働艦だと、航海中のワッチは誰かが埋めないといけません。なので、欠員になっている船では、新人を今か今かと指折り数えて待っています(笑)

この「任務課程」が終わって、バリバリ稼働中の船に乗組みになったことがあります。充足が低かったので少しでも早く穴を埋めるために「一日でも早く来い」ということで、訓練でその船と洋上で会合する別の船に乗せてもらって、ヘリコプター搭載艦ではなかったので、洋上給油のように並走して互いにワイヤーを渡して移送する「ハイライン」で着任したことがあります。

たった一人のために二隻の船が総員配置でえっさほいさしてくれたのですが、ハイラインだと手提げかばんくらいしか荷物は持って行けないので、着替えもなく、なかなかな日々が待っていました(笑)

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