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平成30年 芦屋基地航空祭 ダイジェスト

2018-10-16 | 自衛隊

自衛隊記念日に伴う行事は観閲式だけではありません。
この週末には、各地の自衛隊基地駐屯地で様々な催しが行われました。

14日の日曜日、朝霞駐屯地では安倍総理大臣を観閲官に迎え、
観閲式の本番が行われたのですが、その日、わたしは福岡にいました。

そう、芦屋基地航空祭に参加するためです。

わたしが所属している防衛団体の一つが芦屋基地航空祭への研修旅行、
前日その地方からバスで出発して一泊後、バスを基地内に乗り入れるという
コースを企画していたので、早くからそちらに手を挙げていたのでした。

観閲式の本番がその日と重なるということを知った時には時すでにお寿司、
しっかりと

「ドタキャンは絶対に!しないでください!」

と五寸釘を刺されていた後だったのです。
ギリギリにいつものKさんから黄色のチケットもいただいていたので
さりげなく病気になることも考えたりしていたのですが、
天網恢恢疎にして漏らさず、悪事千里を走るという言葉もあることで、
そういうことをしていると必ずいつかバレて気まずいことになるのは必至。

まあ予行をいい席で観られたから良しとしよう、と自分に言い聞かせ、
黄色いチケットは知り合いに貰ってもらうことにしました。

前日地方から福岡入りして、航空祭の後皆はそのままバスで帰りましたが、
わたしは福岡に一泊して福岡空港から帰ってきたので、
今日は「超ダイジェスト版芦屋基地航空祭」です。

 

航空祭には今まで静浜基地、入間しか参加したことがありません。
最近例年参加している入間が凄まじい入場者数であること考えると、
この芦屋基地はずいぶんとのんびりした感じだなと思われました。

もちろん早くから並んで、ブルーインパルスのウォークダウンを撮るため
開場と同時にダッシュするオターなたちも必ず一定数いるのでしょうが。

わたしたちがバスを乗り入れて会場に到着した時には
T-4のオープニング飛行が行われている時でした。

オープニングとしてU-125Aの救難訓練展示も行われたようですが、
いつの間にか終わっていたようです。

ということで、T-4の訓練飛行から見ることになりました。

T-4のデュアル・テイクオフ。

カメラはD810に28−300mmのズームレンズ、
ニコン1にフルサイズ800mm換算の望遠を付けて参加です。

航空機を写すのは基本が500mmという世間の常識がありますが、
諸事情により、どうしてもそこまではできないのでこれが限界です。

70−300mmもあるのですが、旅行ということで
これもどうしても持って行く気になれませんでした。

T-4四機による編隊飛行。

午前中は光の量も十分で、写真を撮るのに絶好の気象条件でした。

訓練飛行の最後に大編隊による飛行を見せてくれました。
皆脚が出ているのは着陸前だからです。

この後、訓練飛行とは別にイルミネーションフライトというのも
行われたのですが、それは後のお楽しみということで。

着陸後タキシングするT-4の機内で両手を降っているパイロット。
操縦桿握ってなくてもいいってことなんですかね?

続いていきなり?F-15が15分の展示飛行を始めました。
入間ではT-4とF-15の間に、連絡機あり輸送機あり、
ヘリがありと盛りだくさんですが、そもそもここには
編隊を組むほどの輸送機はいないってことでOK?

わたしにすればオードブルの後いきなりステーキが出てきた気分です。

この日写真を撮っていて嬉しかったのは、綺麗にヴェイパーが見えたこと。
戦闘機はどちらもヴェイパーまつりでした。

これほど気象条件が良くても300ミリではこれが限界ですが、
とはいえ、当社比としてこれほど鮮明なF-15が撮れたのは
初めてなので、とても嬉しかったです。

これなんかヴェイパーに影がかかって切れて見えます。

この時間は雲も少なかったので、また一層これが綺麗に見えました。

続いてF-2。
わたし的にはF-2も今までで一番いい条件で撮れたと思います。

ただ、現地でモニターを確認しても全然写っているのかどうかわからず、
したがって調整しようにも確認もできないといった具合で、
かなり撮りながらストレスが溜まりました。

F2のヴェイパーが翼端と翼の付け根、どちらからも出ている
決定的な写真が撮れました。

F-2の飛行時間も同じく15分といったところです。
どちらの戦闘機も2機で飛行展示を行いましたが、
一緒に飛んだりといったタイプの飛行は行いませんでした。

午前中の飛行展示の最後にUH-60Jが救難訓練飛行を行いました。
まずその前哨として、ヘリから救難員が落下傘降下します。

降下した救難員が地上の要救助者のところに到着。
ホバリングしたヘリで緊急輸送を行う準備をしています。

その後、ストレッチャーに乗せた要救助者と一緒に
ヘリに揚収されていく救難救助員。

これでブルーインパルスを除く飛行展示は全部終了です。

 

午後に航空祭のハイライトであるブルーインパルス展示が行われるのは
入間航空祭と全く同じ進行です。(飛行展示の演目数は全然違うけど)

離陸の約30分前にウォークダウンが行われ、1355から演技が始まります。

離陸は1番機から4番機までが飛び立った後、
5番と6番が一緒にテイクオフするというのもいつも同じ。

ところで大変残念なことに、画面を見てもお分かりの通り、
午後から芦屋基地上空に雲がかかってきてしまいましてね。

アマチュアカメラマンにとって「条件の全て」といっても過言ではない
撮影のコンディションが、まず
大変厳しいものになってしまったわけです。

慌ててシャッタースピードを上げてみたりしましたが、
全体的にブルーインパルスは残念な写真になってしまいました。

4機が全部背面飛行をするフォーシップインバート。

チェンジ・オーバーターンでブレイクした瞬間。

チェンジ・オーバーターンでデルタ隊形に旋回しているところ(だと思う)

密集隊形で飛ぶ、ファンブレーク。

5番機がソロで行うスローロール。
これなどやっている人は難しいそうですが、撮る方は追いかけやすいはずなのに、
お天気のせいでこの有様ですよ。

ただ、航空機を追いかけてアドレナリンが噴出する感じ、
久しぶり(つまり入間以来1年ぶり)に味わって、なかなか楽しかったです。

 

曇りの日ならではのこんな写真も撮れました。
芦屋基地は初めてだったので何も考えず撮る位置を決めましたが、
たまたまトレイル隊形で進入したり、コークスクリューを行う
真正面にいたみたいで、それだけはとてもラッキーでした。

これも一つの無欲の勝利ってやつかもしれません。

 

航空祭前日のツァーのこともまじえながら、またのんびりと
お話ししていきたいと思いますのでよろしくお付き合いください。