ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

テレビ番組撮影現場に遭遇INサンフランシスコ

2012-09-15 | アメリカ

パロアルトに住んでいたこの夏、適度に暑い太陽と湿度の少ない快適な気候を楽しみましたが、
やはり長年訪れてきたサンフランシスコに、何度か足を向けました。
なにしろ、

I left my heart in San Francisco

でございますから。
フィッシャーマンズワーフや中華街は住んでいたときですらめったに行ったこともなく、
さらにアルカトラズ観光もようやく二年前初めて実行したというわたしですが、
これは住んでいたものなら大抵はこんなもので、観光地には住民はたいてい寄りつきません。



しかし、地元の人間が毎日のように散歩に訪れ、観光客も自転車を借りて走ったりする、
ゴールデンゲートブリッジ下の「クリッシーフィールド」という一帯は大好きです。
ゴールデンゲートからの飛び降り自殺や、鳥についてお話した項で、エリス中尉が滞桑中、
ここに毎日のように歩きに訪れることをお話しました。


ところで、サンフランシスコを漢字で「桑港」と書きます。
「サンフラン」が日本人には最初「ソーホー」と聴こえたらしいです。

なんでやねん。と思ったあなた。
虚心坦懐に聞いてみると、ネイティブの発音はサンフランより「ソーホー」の方が近いです。
割とマジで。

正式には桑方西斯哥(ソーホーシスコ)」、さらに港町であることから港を最後につけて
「桑方西斯哥港」と表記していましたが、長すぎるので桑港になりました。

念のため皆さん、一度
「そーふぉすぃすこぅ」
と発音してみてください。
あら不思議、あなたの発音がネイティブそのままの「San Francisco」に。

蛇足ですが、フィラデルフィアは「古豆腐屋」を「どう」にアクセントをつけて、
そしてミルク、は「めぉこ」と発音すれば、アメリカ人に
「パードゥン?」
と聞き返されることもありませんよ。

さて、TOが日本から来たとき、朝息子をキャンプに送っていった後、ここを散歩しました。
パロアルトからは40分くらいかかります。



サンフランシスコ市内に入ったとたん、いきなりそこは霧の中。
ここは以前住んでいたタウンハウス(同じ会社が管理している貸家の集合村)の入り口。
建物の右部部は住民専用のジムで、毎朝来たものです。
三年前まではこのタウンハウス内にいつもお世話になる「ティムさん」の会社が貸家を持っていて、
一ヶ月単位で借りられるため、利用していました。



上にゴールデンゲートブリッジを見上げる「フォート」。
レンガの建物には、昔(第二次世界大戦よりずっと前)から火薬、弾薬庫があり、文字通り
ここには「フォートレス」(要塞)がありました。
建物の前は駐車スペースになっているので、ここに車を停めて歩きます。

 ここをジョギングの折り返し地点にする人のために。
ハンドプリントに「でん」して、ターンします。
シャレかと思ったら、この写真を撮った直後、女性が「でん」してまた走っていきました。
本当に利用しているんだ・・・・・。



この下の部分が使われているのは見たことがありません。

さて、この車を停めるスペースに、いかにも撮影スタッフのようなグループがいました。



まん中のおじさんは撮影スタッフ、右の黒づくめは腕にマークがありますから、
おそらく警備関係のスタッフかと思われます。

 トラック内部。

移動カメラ。

サンフランシスコは何かと映画やTVショウの舞台になるところですから、ヒッチコックの
「めまい」以来、数知れずこう言った撮影が行われてきたのでしょうが、
住んでいて撮影現場を見たのは去年、しかも「これから設営」という状態でした。
今回はまさにもうすぐ始まりそうな予感。

機材チェック中。



すると、そこからもう少し行ったところにも撮影現場らしき場所が。
「映画の撮影みたいだね」
「ブラッド・ピットあたりが来てたりして」
などと言いつつ歩いていると、道のわきに立て看板発見。



お暇な方は読んでみてください。
面倒な方のためにざっと説明すると、要は

「CBSのドラマCSI:NYを撮影するから、うるさくしたりしないでね。
撮影の関係で足止めしたりするけど、協力してね。
もしそういうことを自分がすることができないと思う人は撮影が終わるまでどこか行け」

ってことです。

 

おお、いよいよ撮影っぽい。
我々の周りには、自転車の人やらジョギングの恰好の人やらが座りこんでいて、
てっきり野次馬だと思ってその中に紛れ、カメラを取りだしたりしたところ、スタッフらしき人が、
「ここでは立ち止まらないでください」
周りの人々は野次馬ではなく、エキストラだったのです。

・・・どうりで誰も写真撮ったりしていないと思った・・・・。

この右側の写真は冒頭のと同じ構図ですが、犯人役にハンドカフを掛ける瞬間の打ち合わせ。
冒頭の大きな写真をもう一度見てください。
この中にあなたも知っている映画スターがいますよ。
ちなみに、犯人を押さえているのは体型から判断すると監督(アンソニー・E・ズイカ―)
いちばん左と監督の後ろも俳優。
さて、左から二番目の俳優は、だーれだ!

ちなみに、このCSI:NYですが、わたくし観たことはございません。
ただ、アメリカに住んでいてテレビを見ていると、CBSチャンネルでよく番宣を観ます。
なんと2004年から続いている人気番組で、日本ではWOWWOWやテレビ東京系列で
放映されていたのだとか。

いつまでも立ち止まって撮影開始を眺めるほどの興味も無かったので、われわれは
それを観ながら通り過ぎ、海岸沿いを歩いていきました。

 犬の後ろ姿。(サービスカット)

 散歩業者。

 ソーラーシステム。

風力でこのオブジェのようなものをぐるぐる回し、電気を作っています。
その電気を何に使うかというと・・・、



タダで電気自動車のチャージをするコーナー。
このほか、向こうに見えているビジターセンターの電気も賄われているようです。
ここが、こちらかわの「折り返し地点」なのですが、こっちには「でん」する場所は無く、
かわりに、お食事処が。

「お腹空いたねえ」
「朝ご飯食べよか」
「さんせーい」

 

サンドイッチとお茶で朝ご飯にしました。
パソコンを出して長時間仕事をしている人がいますが、別に何も言われないようです。
それはいいのですが、ちょ・・・
「警告 銃器は許されていません」
・・・・・って、いるんですか?
こんなところに飛び道具持参で来る人。
お巡りさんは立ち入り禁止?
こんな「エコロジーの聖地」みたいなところに銃禁止マークがあるのも、アメリカならでは。
もしかしたら、カリフォルニアって銃の所持は合法だったっけ・・・・・。



今年は行きませんでした。こちらは科学の殿堂、エクスプロラトリウム。



目つきの悪い鳥さん水浴び中。



サンフランシスコはハネムーンのメッカです。(たぶん)
アツアツな感じがレンズを通じて伝わってきました。
・・・・・いいなあ・・・・・、って、そういや隣にTOがいたんだった。忘れてたわ。

朝ご飯をゆっくり食べて、先ほどのところまで帰ってくると、
「すみませんがここから動かないでください」と足止めされました
映画の撮影がちょうど始まっていたのです。


(後半に続く)