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大切なメモ

直ちに の 法的根拠  大衆被曝 個人被曝 発癌リスク 補償 いろいろ

2011-04-17 13:27:14 | 経済と政治の課題と提言
私の見方は、個人のサバイバル、大衆被曝、小児のリスク、いろいろな立場に立った見方です。
武田先生の見方は、大衆被曝です。

枝野長官は、基本的に弁護士で、司法(裁き)の考えかたがベースではないかと思います。

枝野官房長官は弁護士です。
私も司法の考え方をいたというほど学びました。
 原発で働いていて白血病や癌になっても、直接因果関係があるか、かなり高い蓋然性が無ければ、訴訟しても勝てません。

 そのレベルで考えると、有意なリスク増加というレベルは、かなり高いレベルです。

 今の司法は大衆被曝をほとんど見ていませんし見ることができません。
  それはデータがほとんど無いからです。
  私が厳密な言い回しで、ほとんど、というのはChelnobylでのデータが、ごく限られたもので利用できるためです。
 

 その上で、大衆被曝というものを、司法の感覚で理解しようとすると、
  発ガンデータが後に必要になります。
  しかしこの発ガン確率は、全部の悪性腫瘍で われわれ60%が持っている数字なので、有意に発癌率が上昇したということを証明するのは不可能です。
 
  そこで、たとえば、白血病に絞ると、確率が計算できるかもしれません。
  自然発ガン率の何倍になると有意か、は調査した集団の大きさできまります。
  今回の被曝は空中線量データしかありません。
   内部被曝回避しない場合、内部被曝するのは空中線量の4倍程度といわれています。
   しかし、長期間にわたった場合などのデータはありません。
   データでの証明はむずかしそうです。


 枝野官房長官は弁護士です。
 私も司法の考え方をいたというほど学びました。
  原発で働いていて白血病や癌になっても、直接因果関係があるか、かなり高い蓋然性が無ければ、訴訟しても勝てません。
  そのレベルで考えると、有意なリスク増加というレベルは、かなり高いレベルです。
 司法は大衆被曝を見ていません。それはデータが無いからです。
 今の時点で大切なことはデータを取ることです。
 
 医学的には
  1.リンパ球は最も修復力が弱く、働きも500mSvぐらいで働きが非常に悪くなります。
    子供たちのリンパ球も数十mSvで強い影響を受け、それほどの被曝をした児童からは、おそらく、ALLの発症が増加するでしょう。
    頻度は正常の6-10倍ぐらいの集団が特定できれば、リサーチで証明できる可能性があります。
    その意味では、大気中の放射能が毎時10マイクロシーベルト程度の環境が42日で1000時間ですから、10mSvで、
    内部被曝を入れると40mSv相当の最大リスクになり、3ヶ月で120mSvの最大リスクを負うことになります。
    うまく放射線内部被曝から逃げていると低いリスクになります。
    小児は成人よりも放射線感受性が高く(私は6倍ぐらいと習ったのを覚えていますが、出典を忘れました)
    10mSVでも成人の60mSv相当のリスクと理解しています。

    高い放射線を浴びた可能性のある地域住民には、線量に応じた被爆者手帳の交付が必要でしょう。
    これは息の長い作業になるでしょう。

 同心円基準は
    空中での核爆発による放射線が遮蔽物のない状態で基本的には距離の逆2乗に反比例しているためにできた基準で
    falloutや風向き、海流による二次汚染による障害の基準にはなりえません。
    長い間、同心円基準にこだわった政府や役所は、知というものがかけているように思います。
    また、学者はいったい何をしていたのでしょうか?彼らには誠がかけていたように思います。
    そしていまだに、ストロンチウムなどの分布パターンが不明です。

    言論規制法案だけは早々にできました。
     風評は発言者が責任を問われればよいのです。 
     正しいことを言っていれば、やましいことはありません。
     正しいことをいって、農産物が売れなければ、風評被害でなく、明らかな汚染による被害です。
     でないと、だれも、問題提起しなくなります。 
    
     人々が恐怖を感じて、怖がって、回避行動をとったら、風評?
      野菜を買わない人が悪い? 受け付けない事業所が悪い?
     乗車拒否? 
      こわがる運転手がわるい?
     違うでしょう?

     関西で節電を呼びかけるデマメール。
      だれも節電で損をしていないでしょう?
      どうして、送電できないの?
      なぜ、送電余力をもてあましているの?
      実際、電力は足りているのになぜ、計画停電したり、
       電車を止めたり、工場への電力をカットしているの?
       日本経済を本当に困らせているのは誰?
      デマは実害なかったけれど、もっと実害を再生産しているのは、誰?


     モラルハザードに立ち向かう時期が来ている。

     モラルハザードは、個人の自由の範囲とはいえなくなった。

     モラルを、各人が明らかにして、自らのモラルを示すべき時期になった。



     私はパチンコをしません。
     私はタバコを吸いません。
     LEDを推進し、節電に協力したいです。
     放射線治療医として、果たすべき役割は、日々の診療以外にもたくさんア路と思います。



     海外旅行に行く人も減ったと思います。
     でも観光ツアーに出かける人もいるでしょう。
     添乗員やガイドの案内を聞いて名所を見物して土産を買ってきて楽しいですか?
     その国の誰と話をしましたか?
     彼らはなんと言っていましたか?
     彼らは、国難の時期に、見物旅行をしているあなた方をどういう目で見ていましたか?     
     本当の友人と、悲しい人を見分けなければいけないのかもしれません。
     私が、希望するのは、添乗員やガイドが、彼らに何か教えることです。
     自分の国を愛すること、
     国難をこのように乗り越えてきたこと、
     悲劇があったこと
     いま、観光ツアーに行っても、そこに人がいて、かわいそうだと思ったら、心がそこにあるでしょう。
     しっかりと触れてきて欲しいと思います。

     実は私は
     会議があって沖縄に行きます。
     スギ花粉もありません。
     ちょび脱線
      和歌山県は、山の付く県名の通り、花粉だらけです。
      結果的には無計画になった杉植林のおかげで、多くの日本人は、花粉症という免疫系の障害を持っています。
      杉は、手入れもなく、放置されています。
      杉の木は、劣悪な生存環境に陥っています。
      枝がおれてぶら下がり、倒木を受けて幹と根が傷み、土壌の一部は露出してそこにしがみついた木もあります。
      それでも生き延びたいがゆえに、命の火を絶やしたくないがために、懸命に花粉を作ります。
      杉の木はそれまでは若く元気でしたが、こんな死に花を咲かすようになったのは1963ごろからです。
      杉の木を植えまくったのも、我欲ですね。
     
     もとい
     沖縄では、この時期です
     ちびちりがま
     にお参りしてきます。
     
     ちびちりがま
     の悲劇については本が出ていますね。
     
     悲劇を繰り返さないために、
     ひとりひとりが、自由で正しい判断をするひつようがあります。
     たぶん、この世からなかなかなくならない、御用学者も、
     いなくなるように。お祈りもするのですが、
     ですが、
     私は、自決した人たちと対峙してきます。
     時間関係なく、その判断が正しかったのか、もしまた、生命を受けたら
     どのようにしたいと思うのか、
     声は聞こえなくとも、話をしたいと思います。
     彼らは、ヒクメットの詩を見ずにこの世を去りました。
     誰か、そこで朗読したかもしれませんが、朗読してこようと思います。

     ヒクメットの詩は ここ

     
               

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