明日を見る放射線治療医から

人々へ
放射線治療医からのメッセージ
大切なメモ

4月10日の状況 次の水素爆発では東京も避難対象に成りうると小出氏

2011-04-10 11:42:39 | 本日の状況 まとめ
全国の放射能レベルの変動は少なくヨード半減期に伴い減少し、白煙としての排出は持続するものの新たな水素爆発もないことから、比較的落ち着いています。この状態は、東京はいま、保障された市民生活をする上では、(正確な評価は必要ですが)緊急性の高い公衆被曝の心配の対象でなく、なんとか無事に過ごせる状態ということができると思います。

しかし、台湾発表のマップでは、以前毎時100マイクロシーベルト高汚染地域に入ります。
これは単位立方メートルの平均値とすればあまりにも高く測定値とかけ離れます。地表面あたりの空気柱の値と考えれば相当です。
和歌山の地表(居住域)ではいまのところなんら放射能数値の上昇を認めません。20-30microSv/hです。
http://www.rcec.sinica.edu.tw/~cylin/lab/WRF-radiation-forecase.htm

1-4号炉では”引き続き白煙の吐出確認(4月10日6:30現在)”です(経済産業省のプレス発表)
これは、放射性廃棄物でセシウム、ヨード、ストロンチウムなどの核生成物を含むと考えられます。

とくに70%以上の核燃料が溶融落下して原子炉圧力容器底部(で、済めばいいのですが、一部は格納容器に出ているという見方もあります)で一塊になっている1号炉では、深刻で制御不能な”遅発再臨界”の状態になっていると考えられています。早発再臨界(いわゆる核爆発です)の可能性は否定できませんが低いと考えられているようです。

今、拡散している核廃棄物の9倍の量の廃棄物が今後、持続的あるいは水素爆発などで一挙に放出される可能性がありますが、その時々の風向きによってこれらがどこに飛ぶか決まります。その場合は
300km圏内の方は、特に注意して、ニュースや天気予報などを見ておく必要があります。


全文引用です(かっこ内ブログ主)
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ニュース・コメンタリー (2011年04月09日)
福島原発で再臨界の疑いが濃厚に
解説:小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)

原子力安全・保安院は、8日、福島第一原発一号機の原子炉格納容器内の放射線濃度が、毎時100シーベルトに上昇したことを明らかにした。
これは前日に比べて、3倍以上も高い放射線濃度にあたり、同炉内の温度と圧力も上昇しているという。

京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は、放射濃度の急上昇に加え、原子炉の温度や圧力の急上昇していること、更に塩素が中性子に反応して生まれるクロル38という塩素が原子炉内で発見されたことなどから、炉内で再臨界が起きている可能性が高いと指摘する。中性子は核分裂が起きたときに発生する。

臨界とは放射性ウラン燃料などが核分裂連鎖反応を起こす状態のことを言う。
「再臨界」は、臨界状態にあった原子炉が一旦停止して核分裂が止まった後、燃料棒の露出などでウラン燃料が溶け出して、圧力容器の下部に蓄積するなどして、制御されない状態で核分裂連鎖反応が起きる状態を指す。

再臨界が起きると核分裂反応の制御が困難になり、大規模なエネルギーが発生するため、原子炉内の温度があがり水蒸気爆発の可能性が高くなる。

小出氏は、水蒸気爆発が発生し、圧力容器や格納容器が吹き飛び、今とは桁違いの放射性物質が流出する最悪のシナリオにも今後警戒していくべきだと述べ、その場合、風向き次第では東京も避難対象となる可能性にも言及している。

神保哲生と宮台真司が小出氏に、福島原発の現状を聞いた。

今週のニュースコメンタリーは福島原発で再臨界の可能性が濃厚になっていることなどから、通常の更新時間を早めて、9日15時より無料で公開いたします。

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引用元 http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/001814.php



原子炉の様子を比較するためにプレス発表を比較します。(なぜニュースではこのプレス発表を伝えないか?まともに解説できる人が東京にもういない?)
まず本日分の一部(全部はリンクからアクセスを): http://www.meti.go.jp/press/2011/04/20110410001/20110410001-1.pdf

それで4月9日


4月8日


原子炉圧力(圧力容器内の圧力)も格納容器内の圧力もやはり設計耐圧内で上がっていることが公表されています。

設計上の耐圧は
格納容器 4.35 kgf/cm2 これは4月10日プレス発表のAM8の原子炉格納容器内圧力 1.58 kgf/cm2(Mpaから換算)よりも高い設定です 
圧力容器 87.9 kgf/cm2 >>  4月10日AM8 9.22 kgf/cm2 


これらのデータはGoogle splead sheet にも公開しています。
https://spreadsheets.google.com/ccc?authkey=CP6ewJkO&hl=ja&key=t5VrTdLDZDbX39YK-iFb0Iw&hl=ja&authkey=CP6ewJkO#gid=0

急激に上昇した放射能は一時100Sv(4月8)と報告され、同日夕方の測定値(4月8日)は68Svです。上記の小出先生の、再臨界はこれに基づいた推測です。放射能の増加、圧力の急な上昇は、制御できてない遅発再臨界の有力な証拠です。

4月9日 本日の状況

2011-04-09 12:52:13 | 本日の状況 まとめ

原子炉:プレス発表AM8:00 より

 http://www.meti.go.jp/press/2011/04/20110409001/20110409001-1.pdf

 (今日のはタイプされていますよ。)


 相変わらず白煙(核生成物の煙です)があがっています(と書いてあるし、TEPCOのライブカメラでも昨日と同じ。)

 原子炉内圧

 格納容器の圧力
 
 これらは依然上昇中です。

 圧力が上昇すると(設計圧の3倍が目安)、もっと積極的なベント(もっと積極的な外部への放出作業)をしないと、爆発します。

 日本国民としては、風向きを見てしてほしいところです。

 
 各地の放射線量は落ち着いています。


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 ATOMICAから:
原子炉格納容器:
 米国のTMI-2原子炉の事故では、燃料は溶融したが、原子炉容器は破損せず、原子炉格納容器があったため、環境にはほとんど放射性物質を放出しなかった。しかし、旧ソ連のチェルノブィル原子炉の事故では、原子炉容器が破損した上、原子炉格納容器が設けられていなかったために、多量の放射性物質が外部に放出された。
 http://www.rist.or.jp/atomica/dic/dic_detail.php?Dic_Key=1003

 
 
 

4月7日 2011年

2011-04-07 06:28:13 | 本日の状況 まとめ
発生元の状況

福島では
 ふくいちライブカメラ 9:00
 屋上からもくもく は続いています

 http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/camera/index-j.html

 窒素ガスを入れたためか昨日よりややたくさんの煙が上がっています。
 なお、今後花見に行くのはこれを頂きに出るようなものかもしれません。各地の情報を見てください。


全国への分散

台湾の予報ですと、今出ている煙が4月9日あたりでは 100microSv/Hrの高い放射能を含む大気が
東日本(日本海側も含む)・北陸・北海道の東半分に強く広がります。falloutにくれぐれもご注意ください。
ノルウェイの分析では、4-5日のfalloutが関西を含む日本に達しているのが示されています。
予報はあくまでも予報です。
具体的な計測を行い、各地の汚染を知ることが大切です。

これらのfalloutには 半減期の早いヨウ素以外に、長期残存核種があります。
ドイツ放射線防護委員会の 日本における放射線リスク最小化のための提言
(このブログの別項4/6のところにあります)では
今回の日本のケースでは
セシウム 137:セシウム 134:ストロンチウム 90:プルトニウム 239 の割合は、

100:100:50:0.5

としています。
ストロンチウムは生物学的半減期が長く、内部被曝した場合には排泄が少なく、骨に蓄積されますので
、骨髄細胞の変異の元(白血病の発生促進因子)として、最大の脅威になってきます。
台湾のデータは全部の放射能ですね(nGy)。

拡散予測データでは単位は平方メートルあたり、立方メートルあたりの二つがあり、
放射性物質の大気中の濃度分布予測 (Bq/m3)
地上への降下量予測 (Bq/m2)
です。

WRF 日本福島第一核電廠輻射塵濃度預報
http://www.rcec.sinica.edu.tw/~cylin/lab/WRF-radiation-forecase.htm
台湾のシミュレーションはmicroSv/時間です。



ノルウェーの画像はヨード-131、セシウム137それぞれの画像です。もとのサイトにアクセスして
ボタンをクリックしてください。
壊変数(ベクレル)で表示しています。
http://transport.nilu.no/products/browser/fpv_fuku?fpp=conccol_I-131_;region=Japan



あと
ドイツの気象サービスからの画像もあわせてご覧ください。
http://www.sanspo.com/shakai/news/110407/sha1104070506010-n1.htm
からの引用 
 ドイツ気象局による7日午後3時の放射性物質の拡散濃度予測によると、放射性物質は北海道東部沖から三陸沖など主に太平洋上に広がるとしている。関東や東北南部など陸上には広がっていない。
 
いつから発生したfalloutかが大事です。
数日前の分は含まれていません。



以下は空気中の放射線量です。
これから私たちにとても必要なのは、内部被曝になするデータで、個別のfalloutの数値です。

東海・東海第二発電所の放射線監視状況(トレンドグラフ)
 http://www.japc.co.jp/pis/tokai/trend2.htm
 安定して低下しています、200-700nGy/hです。falloutの放射線を見ているといえるデータです。

東京の空中の放射能 今 昨日とかわりありません。
 0.0863 microGy/h 6/6 8:00-59
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/emergency/monitoring.tokyo-eiken.go.jp/report/report_table.do.html


各地の降下物や放射線データです。
 http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/29/1303977_28_29.pdf

各地の4月6日のデータ 文部科学省が出しています。 MEXT で検索してください。
TWITTERで、新しいデータを公表しています。日本としてはすばらしいです。
@mextjapan
です。でも必要なのは、もっと具体的でこまかなデータですね。このブロ具の4/6のドイツ放射線防護委員会のところ参照してください。

各国の対応
 日本に対しては、よくありません。政府はこれを好転させる能力に欠けています。

円・ドル
 円への評価の低下はあきらかに原発事故が手伝っています。
 石油価格は高騰しています。金もやや高騰です。
 日本からは輸出できませんのでこの円安は日本経済にマイナスです。

4月6日と7日の風向きが好転 日本全土は大丈夫みたいです 福島の様子 世界の様子

2011-04-06 09:03:39 | 本日の状況 まとめ
日本の天気予報、分散条件:ドイツ気象サービス(DWD)からみた最新の情報は、

好天に恵まれ、高気圧の力が強く維持されて、地上でも西風、となりました。
三陸は汚染が続きます。


WRF 日本福島第一核電廠輻射塵濃度預報

http://www.rcec.sinica.edu.tw/~cylin/lab/WRF-radiation-forecase.htm

でも同様です。
 
ノルウェイの発表がベクレル単位でしたが台湾のシミュレーションはmicroSv/時間で分かりやすいです。
動画は以下でごらんいただけます。これはヨード-131の画像です。ベクレルで表示しています。
http://transport.nilu.no/products/browser/fpv_fuku?fpp=conccol_I-131_;region=Japan

ドイツの気象サービスからの画像はこちらのリンクです。ドイツとの時差は8時間です。
http://www.dwd.de/bvbw/generator/DWDWWW/Content/Oeffentlichkeit/KU/KUPK/Homepage/Aktuelles/Sonderbericht__Bild5,templateId=poster,property=poster.gif


福島では
 ふくいちライブカメラ 9:00
 屋上からもくもく は続いています
 http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/camera/index-j.html

東海・東海第二発電所の放射線監視状況(トレンドグラフ)
 http://www.japc.co.jp/pis/tokai/trend2.htm
 安定して低下しています、200-700nGy/hです。falloutの放射線を見ているといえるデータです。

東京の空中の放射能
 0.0888 microGy/h 6/6 8:00-59
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/emergency/monitoring.tokyo-eiken.go.jp/report/report_table.do.html


各地の降下物や放射線データです。
 http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/29/1303977_28_29.pdf


福島第一原子力発電所20km以遠における福島県による緊急時環境放射線等モニタリング実施結果について (文部科学省 Csとヨード別です。よてもよい誠実なデータだと思います。)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/04/__icsFiles/afieldfile/2011/04/05/1304672_01.pdf
20km以内はデータなし。

各国の対応
 激化しています。外務省はまたポカをしています。海外に対しても、役人厨いいわけが通じるとおもっているのでしょうか?

 3月29日更新のブログ「佐藤優の眼光紙背」で、1993年にロシアが「国際原子力機関(IAEA)の規則通り」「低濃度の放射性液体物質」を海に投棄した例を挙げ、ロシアが国際的にバッシングを受けたと指摘。その上で、日本政府に対して「ダメージコントロールについて、政治主導できちんと考えておく必要がある」と、仮に汚染水を海へ流すことになった場合の国際世論への対処について注文をつけています。
 
 重大なことなので、近隣諸国に誠実な態度を取らないといけません。不信を招いたときに対抗手段として、輸入禁止などの、処置が取られることを考えないといけません。

 東京電力福島第一原子力発電所の事故を巡り、低濃度の放射性物質を含む汚染水を海に放出したことに韓国やロシアが懸念を表明している問題で、松本外相は5日の記者会見で「健康に有意な影響はない。国際法上の義務との関係で直ちに問題とならない」と述べた。
 「国際原子力機関(IAEA)に通報し、外交団向けに説明し、ファクスでも連絡している」とも強調、対応に問題はなかったとの立場を示した。
 外務省によると、4日午後4時から同省内で外交団向けの説明を行った。
 国連海洋法条約では、海洋環境の保護や汚染防止のほか、汚染による損害で危険が及ぶ国への通報を求めている。枝野官房長官は5日の記者会見で「(同条約で)海洋汚染防止の一般的義務を日本も負うが、直ちに差し迫った汚染の影響を周辺各国に及ぼすものではない。近隣国をはじめ関心が高いので、外交ルートを通じて適切な説明を徹底したい」と語った。
(2011年4月6日01時09分 読売新聞)

これは有名なニュースになりました。インドは何も言わずに停止。日本に対する反発ではないのです。
 PTI通信によると、インド保健省は5日、福島第1原発事故で漏れた放射性物質により汚染された食品がインド国内に流入するのを防ぐため、日本からの食品輸入を3カ月程度停止すると発表した。
 




 



4月7日には大阪を含む西日本は10-100microSv/hrの放射能に

2011-04-05 05:52:36 | 本日の状況 まとめ

台湾の発表した予測データでも
4月7日には大阪を含む西日本は10-100microSv/hrの放射能にさらされます。

WRF 日本福島第一核電廠輻射塵濃度預報

http://www.rcec.sinica.edu.tw/~cylin/lab/WRF-radiation-forecase.htm
 
ノルウェイの発表がベクレル単位でしたが台湾のシミュレーションはmicroSv/時間で分かりやすいです。

普通は30nGyなので10-100microSvというとその1000倍程度です。
数時間ですが、そういった放射線物質を含んだ空気が西日本を通過しますので、要注意です。

公衆被曝の年間許容量の1%-10%の強さがありますので10時間ー100時間でそれに達します。



少なくともこれらの時間、洗濯物を外に干すのは控えましょう。

今後もこういう風向きが時々あると思われますので
天気には注意しましょう。

偏西風はいつも強く地表を吹いているわけでなく、地表の風と上空の風が交差することがこのようにしてあります。


原発 緊急情報 汚染・6日に日本全土に拡がる怖れ

2011-04-04 17:48:16 | 本日の状況 まとめ
ノルウェーの気象予報サービスからです。
大阪には4月6日の夜から9時に高ベクレルの放射能が届きます。

最初のイメージは下のようですが、こでがぐるっと回ります。


動画は以下でごらんいただけます。これはヨード-131の画像です。ベクレルで表示しています。
http://transport.nilu.no/products/browser/fpv_fuku?fpp=conccol_I-131_;region=Japan

ドイツの気象サービスからの画像はこちらのリンクです。ドイツとの時差は8時間です。
http://www.dwd.de/bvbw/generator/DWDWWW/Content/Oeffentlichkeit/KU/KUPK/Homepage/Aktuelles/Sonderbericht__Bild5,templateId=poster,property=poster.gif



これは
(C) 2007 武田邦彦 (中部大学) 引用はご自由にどうぞ からの全文引用です。
http://takedanet.com/2011/04/47_afa2.html


原発 緊急情報 汚染・6日に日本全土に拡がる怖れ

ドイツの気象サービス及びノルウェーの発表では、4月5日から7日にかけて、福島原発からの風が一旦、南に行き、四国・九州にまで南下し、そこからさらに偏西風で日本列島を縦断して、北海道に達する上ると予想されています。
この図はドイツ気象サービス(DWD)のシミュレーションで、日本で4月6日頃にあたります(あまり時間は厳密に考えない方が良い)。

パソコンで図を見ることができない人がおられますので、文章でも説明しますと、福島から一旦、太平洋に出た汚染物質は、その後、東風でぐるっと回って日本の房総半島、静岡、四国、九州とまわり、山陰から福井まで達します。
つまり4月6日頃を中心にして初めて福島原発の汚染物質が西日本を汚染する可能性がありますので、注意が必要です。
次に示す図はノルウェーのシミュレーションであり、上のドイツの気象サービスのデータから約1日たった状態です(7日ぐらい)。


一旦、日本の西日本に到達した福島原発からの放射性物質は、その後、偏西風に乗って北に進み、日本列島を縦断して北海道まで達すると予想されている。




この頃、新たに福島原発から放射性物質が漏れれば、それもともに北海道の東海岸に到達すると計算されています。




このシミュレーションの結果は、あくまでもドイツとノルウェーの結果であって日本の気象庁の予想ではありません。




日本の気象庁は、現在のところ福島原発の放射性物質がどのように飛散するかの予報を出していません。花粉予想や噴煙の予想は気象庁の役割でありますが、どうやら放射性物質を飛散については気象庁の役割範囲にはないそうです(税金は?)。




いずれにしても、できるだけ多くの情報を集めて、私たちと家族の安全を守りたいと思います。




ドイツとノルウェーの情報が、どのような基礎的なデータに基づいているのかわからないので、ここでは日付もはっきりとは示していません(もとデータは時間もハッキリ示してありますが、それほど精度が無いと思うので、「絶対にそうなる」と断定的に考えないでください。




しかし、私たちにとって重要な情報であることは確かです。この情報に基づいて、




「もしかすると、西日本もしくは日本全体に放射性物質が飛散するかもしれないので、4月5日から7日ぐらいにかけて、外出を避けたり、マスクをする、子供を外で遊ばせない、家の戸締りをしっかりするという対策を取っておく。」




と考えてください。




ドイツとノルウェーの予想が外れるかもしれません。外れたら申しわけないけれども、それは仕方がないので、その時は、多少無駄な時間を過ごしてしまったと思ってください。




・・・・・・・・・




ところで現実に九州まで放射性物質が飛んで、例えば鹿児島が1時間当たり1マイクロシーベルとまで放射性物質が上がり、それが1週間続いたとします。




その場合の被ばく量は、




1×7×24=168マイクロシーベルト




で、今回限りであれば、長期的にも、赤ちゃんにも、妊婦にも問題はない。




(注)さらに詳しい計算(鹿児島の人の1年間)




168+(0.05*358*24)=597マイクロシーベルト




で、今回限りであれば、累積放射線も大丈夫です
.




鹿児島が大丈夫なのは「ずっと続けて被曝する」というのが恐ろしいので、一時的な被曝はあまり影響がないということです。




でも、被曝は少なくしておくのが良いので、自衛してください。




(平成23年4月4日 午前8時 執筆)




4月2日 原発の状況 今

2011-04-02 06:26:29 | 本日の状況 まとめ

放射能汚染
 東京の空中:本日AM4時で 0.097microGy/h 外部被曝であれば平常時の3倍強で、一年暮らしても問題ない。
       
       考察
       バックグラウンドを0.03microGy/hとすると、およそ0.067microGy/hを出している
       余剰の放射線物質の存在が示唆されます。
       この余剰の放射線物質は何か、浮遊するヨウ素なのかセシウムなのか
       それはどのぐらいの量があるのか、精密な値があれば、放射線物質の体内への取り込みや蓄積を回避して内部蓄積を最小限にする方法や         その方法を取る必要性が具体的にわかるでしょう。

       しかし、個々の放射性物質を測定するのは、操作手順が必要で、技術的には容易とはいえません。
       (それで東電が失敗して間違ったデータを公表して引っ込めたりしました。
        正しい測定手順を熟知したまともな科学技術者が会社にいないためと考えられます。
                    <東京電力は原子力科学者を放逐したと報道されています:>
        修正データすら発表されていませんので資料処理の段階でミスを犯してしまっているのでしょう。
        事務系のスタッフか、操作や作業にかかかわる技術者が代行したためと考えます。)
     
    東京の空中のモニタデータ(定時測定)
       http://ftp.jaist.ac.jp/pub/emergency/monitoring.tokyo-eiken.go.jp/report/report_table.do.html


 東海・東海第二発電所の放射線監視状況(トレンドグラフ)は
    
    モニタリングポストの値は300-600nGy/hに低下してきました。よかったですね。
    
    でも注水で拡散して水になって海や大地を汚染していきます。
    そしてこの注水は更なるメルトダウンを回避するためにはとめるわけには行きません。
    
    原子炉の水循環系のダクトはダダ漏れですから。(他のページで以前に説明しています。現在は周知の事実となりました。)



  


 
    
 



3月31日 小康 危険は同じ 花見

2011-03-31 05:53:04 | 本日の状況 まとめ
今日は3月31日

原子炉の状態は危険なままへとへとになるような作業が続くだろう。

いったいどれだけの代償を払えばいいのか?

世界中を汚染してしまった、そして核爆発の危機にさらしてしまった責任まで背負ってしまった日本。

その割りに無自覚。

あきれられるだろう。

私たちの部局では、毎年恒例の花見会の日程が決まった。

私は別の勉強会があるので行けないけれど、黙祷から入るのだろうか。

反省から入るのだろうか?

お役人厨のような責任転嫁の上手な人、地震のあと、原子炉の危機が出たときに、
冷やしたらいいだけだ、騒ぎ立てるのはそれを知らない無知な人たちだと公言してていた人、

彼らは花見がうまい。

私はここですごく孤独だ。


重要 有用 ドイツ・ノルウェーからの被曝予想 

2011-03-30 07:41:55 | 本日の状況 まとめ





放射能雲予報リンク集
http://www.hir-net.com/link/weather/racloud.html

ドイツ・ノルウェーはChelnobylでも苦労した国です。
Norsk institutt for luftforskning, Fukushima — Atmospheric Transport, Total Column I-131(ノルウェー大気研究所. 福島 - 大気移動. ヨウ素131全層)〈Norsk institutt for luftforskning(NILU; ノルウェー大気研究所)運営〉《英語》 http://transport.nilu.no/products/browser/fpv_fuku?fpp=conccol_I-131_;region=Japan



http://www.francemedianews.com/article-70479129.html
Mardi 29 mars 2011
佐藤栄佐久前福島県知事インタビュー(仏ル・モンド紙)
3月29日付 Le Monde

 仏ル・モンド紙は29日付紙面で、1988年から2006年まで福島県知事(当選5回)を務めた佐藤栄佐久氏のインタビューを掲載している。元外交官で衆議院議員でもあった佐藤氏は任期中に小泉純一郎元首相の改革政策に反対し、東京電力福島原発に闘いを挑んだことでも有名である。

 インタビューの中で佐藤前知事は、「2002年、福島第一原発の原子炉2機で炉心を包む部分に損害があるとした検査報告を東京電力が改ざんしたことを認める原子力安全・保安院の書類を受け取った。東電と原子炉の機能を監視することが目的の保安院が、その事実を2年間も秘密にしていたことは受け入れがたいことだった。」この不祥事により福島原発では第1号機が運転停止され、その翌年には東電管内16の原子炉が検査のため停止された。前知事は、「今回の危機が発生するまで改ざん問題が頭から離れなかっだが、恐れていたことが現実となった。」と語る。さらに佐藤前知事は任期中の2000年以降、東京電力の下請け会社社員から「原発の安全基準が守られていない」という内容の内部告発を20通以上も受け取っていた。下請け会社の社員達は労働条件の悪さを理由に自らの安全に不安を感じてお り、原発内の検査作業も指針が決める2倍のスピードでこなさなければならなかったという。前知事は「(告発した人の)氏名を伏せて保安院に手紙の内容を伝えたが、2006年に知事の任期を終えるまで返答はなかった」と証言する。
 また佐藤前知事は、同紙の「今回の原子力危機は東電の責任か?」という質問に対し、「今回の大災害は人間の不注意過信によって引き起こされたもの。経済産業省から独立した監視機関を設置することが数年前から叫ばれているが、現時点では監督官庁は原発建設を推進するための行政機関でしかなく、(原発に対して)監視の目を光らせることができない。日本は民主主義国家と言われているが、それはある程度までで、多くの決定が不明瞭な利益算段のために行われ、また多くの分野が汚職によって生まれている」と語った。

インタビュー:Philippe Pons Le Monde 東京特派員
"La catastrophe actuelle a été provoquée par l'imprudence des hommes", Le Monde, 29/03/2011
(仏語記事からの和訳抜粋)


The Japanese Government, IAEA & the Mainline Media all lied.
http://www.infiniteunknown.net/2011/03/24/dr-chris-busby-fukushima-now-72000-times-hiroshima-radiation/


The Fukushima plant has 1760 tonnes of fresh
and used nuclear fuel on site
An unknown amount has been damaged
The Chernobyl reactor had 180 tonnes

このサイトはアンチUSAなので、あまりお勧めはしませんが...
https://kewe.cc/


3月30日 本日のチェックは 文部科学省のデータ

2011-03-30 06:15:18 | 本日の状況 まとめ
東京電力の福島第一原子力発電所のプレスリリースは相変わらず非常に貧弱で、テレビ報道のほうが早い状態です。
 
 http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2010/2010-j.html
 

 6時のライブ画像は、依然としてなにかあがっているように見えますが変わりありません。
 あがっている湯気か煙かこれが何かわかりません。煙は出ているように見えます。
 写真はもとのサイトをご覧ください。

 http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/camera/index-j.html

 
東海・東海第二発電所の放射線監視状況(トレンドグラフ)
 低下傾向です。低下はfallloutのヨードの半減期を反映したものと思います。セシウム分は変化ないでしょう。
 セシウム分に対して、一定の割合の範囲で他の物質が含まれていると考えられますが、詳細なデータはありません。
  いくつかの海外のシミュレーションデータが参考になるでしょう。
 原発からのガンマ線は10%も無いと考えられます。距離の因子についてのこのブログ参照のこと


国内で大切な情報としてほぼ信頼できるデータが手に入るようになりました。

東京都の空中の放射線量
 大体 0.1microGy/h, 平時の3倍程度です。 http://ftp.jaist.ac.jp/pub/emergency/monitoring.tokyo-eiken.go.jp/report/report_table.do.html
  戸外の大気中の値ですので、falloutによるものと考えられます。
  もしこの程度のガンマ線を全身に浴び続けても(まずはせいぜい皮膚と肺です)、妊娠していないならそれだけなら全くどうってないのですが、
  falloutからの放射線の場合は内部被曝を考えるとなるべく浴びたくありません。
 
  falloutは雨に多く含まれますので、雨にぬれないことなど大切です。
  いまの時点では
  すこしでも放射能を避けなければいけないようになったときのための、被曝節約ライフを日ごろから実践・慣れておくようにしましょう。
  サバイバルのために。
  
  この空中の放射能は、ごく微量の原子炉から届くガンマ線もあるでしょうが、大半がヨウ素やセシウムの降下物だと思います。
  その健康への影響をきっちり計算しようと思えば、「内部被曝」量への「換算係数」でできます。「」で検索してみてください。
     このブログのどこかで、紹介したように思います。えー。。。。
  
  でもヨウ素分やセシウム分がわかりません...わかっていればいいのですが...
  それならいつでもエクセルで出せるのですが...  
 
  ところで、
  こういう、専門の学者さんたちは生活のレベルまでちゃんと計算しテ欲しいですね。
  学問は論文を書いて出世するためなら止めておしまい!


各地の降下物や放射線データです。
 http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/29/1303977_28_29.pdf
 でも、これは、農産物などでのデータではないので要注意です。
 農産物で出た場合、たいていはニュースにはならず廃棄処分されるでしょう。厳しい基準値のためにそういうことも正当化されるでしょうけれど、廃棄が多いと流通量に影響し、ひいて価格・生産計画に影響しますので、情報は大切と考えますし、自治体は実数把握に努め、省庁は補償計画・生産計画の指導に関与しなければいけません。
 生体濃縮系のかかる、海では魚介海草、陸では野菜・肉・ミルクについてはこれから安全を確認すべきでしょう。非常に幸いなことに日本は偏西風のおかげで、排出された放射能のほとんどを、まずはまのがれています。
 
 今日は、おわりに、癌の増加についてのべます
 人間はほうっておいても年齢が進むと癌になるか血管が破綻(閉塞)します。日本ではX線CTなどによる放射線の余剰発ガンが3.2%と世界に群を抜いて高いJapapagos島なのですが、今回の事件での放射線の増加が有為な発ガン率の増加につながるとは、リベラル派な私でもなかなか思えません。小児は除き、ですが。人口減少もあるので、この事故を契機にがん治療を推進する必要が増大するようには思えません。
 作業員の骨髄移植の準備まで叫ばれていますが、普通は管理できるはずだけれど、ありうる被曝事故に備えるという点では必要かつ有用と思います。


あと、教えてgooの 原発推進派の政治家を教えて下さい のスレッドが面白いです。
 http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6590763.html
 

まだ煙は少しあるけれど落ち着いた。

2011-03-29 10:24:46 | 本日の状況 まとめ
東海村のモニタリングポストの値もゆっくり下がってきて、
 少し前に、ぽんぽんと爆発して、fallout(放射性降下物)がいっぺんに増えたときからは静かになりました。
 
 1-3号機方面ではまだ煙のようなものが見えます。ニュースにはのりませんが。まあ、人々は見れば不安になるので、報道しないだけですから気になりません。


よかったですね。桜も咲きました。

 毎日天気図も引用していましたが、ここで休憩しますし、
 月の引力が1.3倍になるkilling moonも過ぎました。
  これが、ぺりぺりと、プレートをめくってこの大きな地震ができましたが。
  
  地震・津波の準備はできているでしょうから、今の態勢で、待機でいいでしょう。


核爆発や爆縮implosionについて別の項目を立てます。


 

 
 

3月27日のお天気と放射能の概観

2011-03-27 10:54:48 | 本日の状況 まとめ
東海村のモニタリングポスト
 やっぱりちょっとづつ低下傾向、範囲390nGy/h-800nGy/hぐらい。




アメダスは微風 晴れっぽいけど
 茨城県の北部のみ、ちょい北東から入る風。東にいけー、西風がんばれ 

 

福島の様子
 朝9時ぐらいかな
 晴れ 煙なし
 おはよう
 


第一原発:原子炉が6、使用済み核燃料プール6つ。今のところ外観は静かに中は必死の復旧作業中。
火が出ませんように、塩水まいたので、ショートしまくるかも知れないけど、作業員のみんなが、なにか燃えて変なガスを吸わないですむように祈ります。

それから、阿武隈のふるさとが困っています。
谷あいは、ヨードやセシウムを含んだ水が山の斜面を流れてたまります。

日本とウクライナの違いは、雨でFalloutが、早く浄化されることを祈れることではないかと思います。

阿武隈のふるさとを、間違っても(不用意に土の除去などで)破壊(人災です)しないように、祈ります。

3月24日 今日の放射線量と風向き

2011-03-25 07:25:28 | 本日の状況 まとめ
原子炉のカメラ(ふくいちライブカメラ)では
 煙でていますね。まだゆっくりした臨界状態(別項目で説明します)と排出が続いていますね。2号炉でしょうか?
 http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/camera/index-j.html

東海村(ふくいち原子炉から100キロ)のモニタリングポストは
 昨日と変わりなし
 雨でfalloutがそこらじゅうに定着した影響(ガンマ線放出核種がばら撒かれたため)でしょうね。ヨウ素からのものは早々に減衰するでしょう。
 


アメダス 風向き
 微風 温度やや暖か(心配:ねつがこもる)
 
 

 強い偏西風で東に飛んでいって欲しいよ。飛ぶ迄もう雨降るな。



 
 
 

3月23日の放射能

2011-03-23 07:48:50 | 本日の状況 まとめ
低下傾向
 
モニタリングポストの値は18日よりも高いけれど低下傾向。雨のためか。それならばFalloutに注意しよう。ちゃんと拭いているのかな。


福島市の測定は顕著な低下(どこにも逃げなくてOK)を示している。


アメダスは微風(省略)。

被災者のために全力。

余計な風評被害を抑えるために必要な情報を抑制するのでなく、必死になっている生活者を保護することが大切、そして、正当な理由なく拒否することを防ぐ(強制や権力でない)合理的な方法を考えよう。

保身的役人厨は反省してほしい。対応が遅くなって拡大した被害がどれだけのものか...








トレンドグラフ異常値は雨のためか?

2011-03-21 08:27:27 | 本日の状況 まとめ
本日の放射線量 修正

 茨城県東海村のモニタリングポストの値 
 また、高い値を示しています。4時から6時ぐらいにピークがあったあと、800-1400nGy/hrに上昇しました。

 感雨と考えられます。
 普通の雨でも少し上がるのですが、数nGyー数十nGyなので、雨でfalloutがまとまって落ちてきているのでしょうか。
 静岡の白羽小学校のモニタでは、普通の雨のときの、モニタ値の上昇(普通の)が見られていますので対比するとわかりやすいです

 ひきつづき様子を観察してください。



 falloutなら、雨が続いてから晴れて、あと、汚れたポストが洗浄されれば減少するでしょう。

 蓄積すると嫌ですね。セシウム137の半減期は30年です。

静岡白羽小学校

  



天気
 原子力発電所は雨です。
   http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/camera/index-j.html

 東京は引き続き風速3-5の東北東からの風
 いつものように富士山を境をして風が変わる