明日を見る放射線治療医から

人々へ
放射線治療医からのメッセージ
大切なメモ

ナジム・ヒクメット Nazim Hikmet

2011-03-25 05:54:47 | 
私たちはわすれたのではなかったか
 七つの女の子と
 世界中の共感と心と
 大切な人を 大切に思う心を
 そのために、知恵と勇気を分け合うことの大切さを

わたしは小さなときからこの詩を何度も聞いた
父が家で読んでくれた
そばに母がいた
ナジム・ヒクメットの詩

戸をたたくのはあたし
 あけてちょうだい たたくのはあたし
あっちの戸 こっちの戸 あたしはたたくの
こわがらないで 見えないあたしを
だれにも見えない死んだ女の子を

あたしは死んだの あのヒロシマで
あのヒロシマで 夏の朝に(遠いanohinmi(

あのときも七つ いまでも七つ
死んだ子はけっして大きくならないの

炎がのんだの あたしの髪の毛を
あたしの両手を あたしのひとみを
あたしのからだはひとつかみの灰
冷たい風にさらわれていった灰

あなたにお願い だけどあたしは
パンもお米もなにもいらないの
あまいあめ玉もしゃぶれないの
紙きれみたいにもえたあたしは

戸をたたくのはあたしあたし
平和な世界に どうかしてちょうだい
炎が子どもを焼かないように
あまいあめ玉がしゃぶれるように
炎が子どもを焼かないように
あまいあめ玉がしゃぶれるように

歌にしているのは外山雄三さん 
詞 ナジム・ヒクメット (日本語訳 中本信幸)
作曲 外山雄三
 日本語題名は しんだ女の子
英語では原文で
 Come and Stand at Every Door
 (意味:みんなの家にきて、扉の前にいるよ)
1. I come and stand at every door
But no one hears my silent tread
I knock and yet remain unseen
For I am dead, for I am dead.

2. I'm only seven although I died
In Hiroshima long ago
I'm seven now as I was then
When children die they do not grow.

3. My hair was scorched by swirling flame
My eyes grew dim, my eyes grew blind
Death came and turned my bones to dust
And that was scattered by the wind.

4. I need no fruit, I need no rice
I need no sweet, nor even bread
I ask for nothing for myself
For I am dead, for I am dead.

5. All that I ask is that for peace
You fight today, you fight today
So that the children of this world
May live and grow and laugh and play.

原文はトルコ語