ただなんとなくね

日々のあれこれ
ふとした気づきや思い
忘れないうちに留めておく場所

野十郎

2011-08-14 | Weblog

高島野十郎の里帰り展が久留米であっていいるので、久しぶりに石橋美術館に行ってきました。
バラ(夏なのに)に囲まれた噴水では、白い鳥の口から一条の水が青空に微妙な放物線を描いていました。
野十郎の作品は色調が暗いのとねじれたような曲線が多くイラっとさせられるのですが、月とろうそくが好きなのでそこだけはしっかり見てきました。月は印刷された図録では分からないけど、実物は外縁部の深いグリーンがきれいでした。ろうそくは別館に集めて展示してあったのですが、暗い部屋に並べられたろうそく達がスポットで浮かび上がるように展示してあり、一瞬霊安室に入ったような気がしました。一つ一つのろうそくは希望を感じさせるものですが、並ぶと何とも陰鬱な気持ちになります。

その反動か外に出て暑い照り返しと夏空に白い雲がとての新鮮に思えました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする