Loomings

映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近年は主にツイッターまとめ。

チェコのハベル前大統領死去

2011-12-19 23:35:08 | 雑記

某国指導者死去のニュースが世間を騒がせていますが、自分にとっては、その前日伝えられた、チェコスロバキアで「ビロード革命」を成功させた、バツラフ・ハベル前チェコ大統領死去のニュースの方が重大です。

CNN.co.jp
『 旧チェコスロバキアで共産政権を無血で崩壊させた「ビロード革命」を主導したバツラフ・ハベル前チェコ大統領が18日、死去した。75歳だった。

報道担当者の声明によると、同氏は夫人に見守られながら、眠るように息を引き取った。

ハベル氏は劇作家から反共産政権の活動家に転じ、4年半に及ぶ収監を経て1989年のビロード革命を率いた。同年チェコスロバキアの大統領となり、93年のスロバキア分離後にチェコ初代大統領も務めた。

思索の深さや演説の長さで知られる一方、ユーモアのセンスも持ち合わせ、大統領在任中は官邸の廊下をスクーターで走り回っていた。ロック音楽を愛し、同国のバンド「プラスティック・ピープル・オブ・ザ・ユニバース」の逮捕をきっかけに、共産党政権の人権侵害に抗議する「憲章77」を起草したとされる。

ノーベル平和賞の候補者として何度も名前が挙がり、昨年受賞した中国の民主化運動家・劉暁波氏への支援でも中心的な役割を果たした。

96年に肺がんの切除手術を受け、余命数年の宣告を受けていたとされる。今年3月にはCNNとのインタビューで、中東の民主化運動「アラブの春」と20年余り前の中・東欧民主化との共通点を指摘。自由へのあこがれが雪だるま式に成長し、「雪崩」を起こしたと話していた。

英国のヘイグ外相は同氏を「冷戦下で東欧民主化への扉を開いた英雄」とたたえた。米国のオバマ大統領は声明で「世界何百万の人々と同様、私もハベル氏の言葉と指導力に影響を受けた」と述べた。』


NHKニュース
『旧チェコスロバキアで共産党政権を倒した「ビロード革命」と呼ばれる無血革命を主導して、民主化を進めたチェコのハベル前大統領が18日、死去しました。75歳でした。
チェコのメディアによりますと、ハベル前大統領は、ことし3月から呼吸器の病気で療養していましたが、18日、自宅で亡くなったということです。ハベル氏は、1960年代から劇作家として活動し、共産主義体制下の68年に起きた民主化運動「プラハの春」で中心的な役割を果たしましたが、旧ソビエトの軍事介入で運動が封じ込められ、作家活動も禁じられました。その後、繰り返し逮捕されるなど、当局による弾圧を受けながらも民主化運動に関わり続け、1977年には、共産党政権の弾圧を批判し、人権の擁護を訴える文書「憲章77」の作成に加わりました。そして、1989年にいわゆる「ビロード革命」を主導し、流血の事態を招かずに共産党政権を退陣に追い込みました。ハベル氏は、このあと国民の圧倒的な支持を受けて、旧チェコスロバキアの大統領に就任し、93年にスロバキアが分離したあともチェコの大統領を務めました。肺がんや胃腸の病気を患い、2003年に退任してからも、チェコの民主化の象徴として国民の間で高い人気を集めていました。

「憲章77」は、亡くなったハベル前大統領らが発起人となって1977年に発表したもので、当時のチェコスロバキアの共産党政権による権力の乱用を厳しく批判し、人権の擁護を訴える文書です。「憲章77」は、その後、民主化運動の象徴となり、1989年に市民の抗議活動によって流血の事態を招かずに共産党政権を退陣に追い込む、いわゆる「ビロード革命」の成功へと結びついていきます。去年、ノーベル平和賞を受賞した中国の民主活動家、劉暁波氏は、この「憲章77」にならって2008年に中国の民主化の必要性を訴える「08憲章」を起草したことで知られています。ハベル前大統領は、劉氏の活動を支援し続け、ノーベル平和賞の推薦人にも名前を連ねていました。

チェコのハベル前大統領の死去について、EU=ヨーロッパ連合のバローゾ委員長は、18日、声明を発表し、「ハベル氏は、真のヨーロッパ人であり、民主主義と自由の擁護者であり続けた。彼は自由と民主主義を求めて戦う世界中の人々に影響を与えただけでなく、その理想は今後何世代にもわたって生き続けるだろう」としてハベル氏の功績をたたえました。』


1989年11月のことは、今も憶えています。当時は市民フォーラム代表だったハベル氏に伴われてバルコニーに現れ、万雷の歓呼の声に迎えられたドゥプチェク元第一書記の姿や、その翌年の「プラハの春」音楽祭で、ラファエル・クーベリックが50年ぶりに帰国、タクトを振った『わが祖国』と共に。
共産主義時代だけでなく多くの苦難の歴史を背負った国ですが、様々のことに耐え、苦闘して、「春」を迎えた人々と、その代表者であったハベル氏のことを思うと、「人間」はまだまだ信頼に足るものだという希望が湧き起って来ます。
この世界は、この人が安らかに眠れる状況にいまだ到ってはいないと思いますが、それでも、今は「Rest in peace」と言わせて下さい。

そして、かの国の人たちにもいつか「春」が訪れますように。

コメント   この記事についてブログを書く
« 今日は | トップ | 『ダークナイト ライジング』... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

雑記」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事