文化財庁と韓国文化財財団は4月4日から11月30日まで、「景福宮生果房」
を開催。景福宮生果房はソウルの四大王宮の一つである景福宮で行われる
イベントで、王家で食べられていたデザートを味わいながら文化イベントを
体験できるというプログラムだ。
◆生果房とは?
生果房とは朝鮮王朝時代、王家のデザートなどをつくっていたところだ。
生果房では通常の食事以外に、昼食と夕食の間に簡単な汁物や茶菓などを
用意するが、ほとんどが現在のデザートに当たる餅類、生果、熟実果、
造果、茶などだった。
◆王たちが食べていた朝鮮王朝500年の歴史を誇るヘルシーデザート
景福宮生果房は「朝鮮王朝実録」などの記録を基に構成。
午前10時から午後17時の間に、実際に宮中で食べられていた薬茶や菓子を
味わうことができる。宣祖の気力不足や体の衰弱を回復させるために
用意されたヤブラン、高麗人参、チョウセンゴミシでつくったお茶、
英祖が亡くなる直前、消えゆく温もりをよみがえらせるために飲んでいた
シナモンや生姜でつくったお茶、普段から湿疹や眼病に悩まされていて
体が弱かった顕宗の体力を養うための、キバナオウギや高麗人参で
つくったお茶など、6種の宮中薬茶が提供される。
◆体験方法
4月4日から11月30日まで常時開催されているが、王宮が休みとなる
火曜日はなし。景福宮を訪れた人は誰でも予約なしに利用することができ、
薬茶体験(5000ウォン=約500円)、伝統韓菓(1万ウォン=約1000円)
など、一部体験は有料。
常時体験できるプログラムのほか、特定の日に実施される特別体験
イベントもあり、4-6月、8-10月の金・土・日曜日には一日3回
(14時、15時、16時)、実際に菓子をつくって試食するなど
伝統文化を無料で体験することができる。
問い合わせは韓国文化財財団ヌリジプへ。
(朝鮮日報日本語版)
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BRUTUS(ブルータス) 2018年5/1号No.868 [ソウルで見る、買う、食べる、 101のこと。] | |
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