思想・風俗・差別などの事由で、発禁処分(発行発売頒布禁止)という方法で人目から隠されるものがある。
世の中表現の自由・自由と叫ばれているが、これも時代によって変化するものなのか。
アルカイダの教本とも言われる 【イスラム原理主義者の『道しるべ』】 という発禁本がある。
あの過激派・アルカイダの指導者ウサーマ・ビン・ラーディンが師と仰いだサイィド・クトゥブなる人の著書だ。
図書館でも除籍扱いで読むことが出来ず、札幌市内の書店でも数か所探し苦戦するも さすが紀伊国屋書店。
発行元に数冊残っているとのことで、ようやく発注していただき手に入れた。
(インターネットでは図書館の除籍本も【除籍済】シール付きですが、3割引位(送料別)で手に入ると後日判明)
勿論読んだとて即 ≪IS≫ 行きに繋がるとはなるまいが、持つ手が震えたといえば大げさか。
さて、サイィド・クトゥブ(1906~66)とはいかなる人物なのか ?
オスマン帝国支配下のエジプトでナポレオン遠征混乱の中にアリー朝が生れる。西欧文明による近代化を促進したが、
急速な市場開放で逆に社会に歪が生じ、経済も不安定となり財政が破綻。 英国が植民地支配に乗り出す。
サイィド・クトゥブはその西欧文明化に反発。民主主義を批判しイスラム法にその秩序を求めムスリム同胞団に入り活動。
当時のナセル政権から弾圧・投獄され15年の強制労働を余儀なくされる。 その獄中で『道しるべ』を出版。
反逆罪としてナセル政権により死刑が宣告され2年後に刑が執行されたという。
コーランに ・・・。
『 信者が信者を殺すことは絶対にあってはならない 』<メディナ 第4章女人の章92より>とあるのだが ・・・。
コーランで戦えとするは不信仰者・異教徒だけだが、≪不信仰者のリーダーによる統治は無効≫と反駁した理論を
展開、ナセル大統領は世俗主義者だとのレッテルを張り痛烈に批難し、当時のムスリム社会を霊感させたという。
この思想は18世紀に起こるワッハーブ派の拠りどころとなっていく。
かの過激派≪IS≫なる自称イスラム国はスーニン派にある四学派の中のハンバル学派に属するとのこと。
そしてこのハンバル派を支持するのがワッハーブ派。 このワッハーブ派を遵奉するのがサウジアラビアという構図だ。
とにかくムスリム社会は複雑に絡まっており難解極まりない。
そういえば≪IS≫に参加する外国人は16000人にも達するというが、第一位はアラブの春の先陣をきった
チュニジアの3000人。 次いで多いのがサウジアラビアの2500人だそうだ。 なんとも頷ける気がした。
このような背景でアルカイダの教本と言われる 【イスラム原理主義者の『道しるべ』】 が生れたようです。
この本は、池上彰さんが選んだ『世界を変えた10冊の本』にも選ばれている。
(『アンネの日記』『聖書』『コーラン』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』『資本論』『資本主義と自由』
『イスラーム原理主義の「道しるべ」』『沈黙の春』『種の起源』『雇用、利子および貨幣の一般論』)
昨夜から読み始めたばかりなので、その内容については次回パートⅡで記してみたいと思います。
世の中表現の自由・自由と叫ばれているが、これも時代によって変化するものなのか。
アルカイダの教本とも言われる 【イスラム原理主義者の『道しるべ』】 という発禁本がある。
あの過激派・アルカイダの指導者ウサーマ・ビン・ラーディンが師と仰いだサイィド・クトゥブなる人の著書だ。
図書館でも除籍扱いで読むことが出来ず、札幌市内の書店でも数か所探し苦戦するも さすが紀伊国屋書店。
発行元に数冊残っているとのことで、ようやく発注していただき手に入れた。
(インターネットでは図書館の除籍本も【除籍済】シール付きですが、3割引位(送料別)で手に入ると後日判明)
勿論読んだとて即 ≪IS≫ 行きに繋がるとはなるまいが、持つ手が震えたといえば大げさか。
さて、サイィド・クトゥブ(1906~66)とはいかなる人物なのか ?
オスマン帝国支配下のエジプトでナポレオン遠征混乱の中にアリー朝が生れる。西欧文明による近代化を促進したが、
急速な市場開放で逆に社会に歪が生じ、経済も不安定となり財政が破綻。 英国が植民地支配に乗り出す。
サイィド・クトゥブはその西欧文明化に反発。民主主義を批判しイスラム法にその秩序を求めムスリム同胞団に入り活動。
当時のナセル政権から弾圧・投獄され15年の強制労働を余儀なくされる。 その獄中で『道しるべ』を出版。
反逆罪としてナセル政権により死刑が宣告され2年後に刑が執行されたという。
コーランに ・・・。
『 信者が信者を殺すことは絶対にあってはならない 』<メディナ 第4章女人の章92より>とあるのだが ・・・。
コーランで戦えとするは不信仰者・異教徒だけだが、≪不信仰者のリーダーによる統治は無効≫と反駁した理論を
展開、ナセル大統領は世俗主義者だとのレッテルを張り痛烈に批難し、当時のムスリム社会を霊感させたという。
この思想は18世紀に起こるワッハーブ派の拠りどころとなっていく。
かの過激派≪IS≫なる自称イスラム国はスーニン派にある四学派の中のハンバル学派に属するとのこと。
そしてこのハンバル派を支持するのがワッハーブ派。 このワッハーブ派を遵奉するのがサウジアラビアという構図だ。
とにかくムスリム社会は複雑に絡まっており難解極まりない。
そういえば≪IS≫に参加する外国人は16000人にも達するというが、第一位はアラブの春の先陣をきった
チュニジアの3000人。 次いで多いのがサウジアラビアの2500人だそうだ。 なんとも頷ける気がした。
このような背景でアルカイダの教本と言われる 【イスラム原理主義者の『道しるべ』】 が生れたようです。
この本は、池上彰さんが選んだ『世界を変えた10冊の本』にも選ばれている。
(『アンネの日記』『聖書』『コーラン』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』『資本論』『資本主義と自由』
『イスラーム原理主義の「道しるべ」』『沈黙の春』『種の起源』『雇用、利子および貨幣の一般論』)
昨夜から読み始めたばかりなので、その内容については次回パートⅡで記してみたいと思います。
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