スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

人道支援の国 日本

2015年09月08日 | 雑感
難民 ドイツに1万人 という新聞記事が載っていた。 

内戦が続くシリアなどからの難民・移民が、ハンガリー経由でドイツに到着との記事だ。

テレビではエーゲ海近海に遺体で打ち上げられたという3歳の子供の写真も話題になっている。

     

ドイツは日本と同じく高齢化社会に悩み、60万人規模の人出が不足という事情もあるようだが、難民を雇用
する為最大で33億ドル(約4380億円)の予算を確保、ドイツ語教育のコースに携わる人員を増やす考えだという。


だが極右勢力は受け入れに猛反発。難民宿泊施設への放火事件も相次いでいるようだ。
メルケル首相は欧州各国に受け入れの公平分担をEUに提案。 足並みが揃っていないとも言われている。

シリア紛争が始まって早約6年。 すでに400万人以上もの難民が各地に逃れてきているといわれるが、
その殆どが周辺国留まりで、欧州へは辿り着けるのは僅かで、その6%ほどしかいないとのこと。


苦労してドイツに到着したある難民の声。
 ≪ つらい経験も多かった一方で、たくさんの親切な人にも出会った。事情を知って無料で泊めてくれた
   ギリシャのホテルの主人。 電車の切符を買ってくれた人。 車に乗せてくれた人。 衣類や食料をくれた人。
   みんなにいつか恩返しができたら ≫
  こんな声は唯一の救いだ。

さて、それに対する日本の対応というと・・・ない。 そんな記事報道はどこにも見当たらないのである。

日本には様々な事情で400人ほどのシリア人がいるようですが、うち難民申請は60人ほど。
しかし人道的な事情で一時的な在留は認められるが、認定は3人ほどしかいない実情だそうです。
規定により、家族を呼び寄せられない人達もいるようだ。

それに比べドイツやイギリスでは難民認定割合は9割前後のも上るのだそうですよ。

≪日本国難民全体≫では法務省より2014年の難民認定者数が発表されました。(2015年3月11日付)
 申請者数は5,000人と過去最多を更新しましたが、認定者数は11人と著しく少ないという。


なにがしの事情はあろうが、日本は 「人道支援・人道支援」 と騒いでいる割には、なんとも情けない。

アサド政権を支援するイランとロシア。 シリア・アサド政権が邪魔なアメリカとトルコ。 トルコと敵対するクルド勢力。
クルド勢力と時には協力するアサド政権。 アメリカが支援する反アサドの自由シリア軍。自由シリア軍と対立のクルド勢力。
そのクルド勢力と協力強化するアメリカ。 そこにISが絡まる。反ISの為に協力するアメリカ・ロシア・イランそしてアラブ。

太宰の言葉じゃないけど、” あちこちから鎖が絡まっていて少しでも動くと血が吹き出る ”

み~んな 根っこは大国が余計な手出しをした結果にも思えるのだが ・・・・・。



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