スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

宇宙のはなし  (1)(無限大の世界)

2011年10月10日 | 雑感
数年前、南アルプス・白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)を縦走した経験があります。
(今は、ギックリ腰等でめっきり情けない私ですが、、、)

北岳で観た星々の美しさがいまだに忘れられません。
夜になると、山小屋に集う登山者が殆ど全員皆外に出るのです。
星々を観るのと、朝日を拝むの、、、とを期待して。

三千メートル級の山々でみられる星々は
街で観られる星とは違い、とにかく星の大きさも、ちろん輝きも違います。
障害物は何もありません。
流れ星含め、それはそれは見事な星の世界でした。

星々は太陽系を含むこの銀河宇宙(天の川銀河系)に2000億個もあると言われ、
その銀河宇宙がさらに1000億個超も宇宙には存在すると言われます。

太陽だって宇宙に1000個超も存在するそうです。
(ちなみに太陽の質量は、宇宙の星々の平均的な質量だそうですよ)

太陽は一つじゃない?? 驚きですよね!!

私が所属する山岳会局長(白頭人)のブログからその記事を盗拝観~お許しを! 
 白頭人の百名山・世界旅行100ヶ国挑戦他多岐にわたるホームページもじっくりご覧ください。
宇宙・太陽発見の記事は ここをクリック

白頭人のホームページをご覧下さい。

10月5日付の北海道新聞記事に、ノーベル賞(物理学賞)の話題が掲載されておりました。
米・豪の物理学者による宇宙膨張説の成果に対しての授与の記事です。

宇宙が膨張しているのは、ビッグバン以降ハッブル望遠鏡等で既に確認されておりますが、
その膨張が加速しているとの論功に対しての今回のノーベル賞授与でした。

光の速度で、宇宙の果てまで137億年かかる、その気の遠くなる宇宙が、更に加速して
膨張し続けているとのことです。

ビッグバンで大爆発による膨張は、徐々にそのスピードは衰えるのが常識的な考えですが、
常識が成り立たないのが宇宙なのですね。

20世紀の終わり頃まで、宇宙はすべて「原子」で説明できると考えられておりました。
原子には、原子核と電子。原子核には中性子と陽子でなりたっており、中性子や陽子はクオーク
という素粒子でできている。
原子の発見からおよそ100年で物理学はここまできました。

しかし、まだまだ謎だらけ。
私たちは学校で 「万物は原子で出来ている」 って習いましたよね!
  (みんなそんな歳ではないですか!?)

しかし、実は宇宙は原子以外のものがほとんどを占めている。これが解ったのが2003年のこと。
20世紀の常識が21世紀になり簡単(失礼!)に覆されたのです。 

《宇宙のエネルギーの割合》はというと、、、
  次のように、原子はほんの4.4%しかなく。

  ● 星と銀河    0.5%
  ● ニュートリノ  0.1~1.5%
  ● 原  子     4.4%
  ● 暗黒物質    23.0%
  ● 暗黒エネルギー 73.0%    
 
  これらで宇宙は構成されているとのこと。

    他に反物質・暗黒場(ヒグス)等がありますが、いずれにせよ
    100%超になり計算に合わないですね。 それが宇宙??      
                    
   (ちなみに反物質では、小林・益川理論。ヒグスでは南部陽一郎氏が
    2008年ノーベル賞受賞しております)
             

いかに「万物は原子で出来ていないか」ですよね!
           
ニュートリノは先般、小柴さんがノーベル賞をとって有名になりましたね。
岐阜にあるカミオカンデ施設で奇跡的に発見。

学問上・仮説ではあったのですが、質量がなく、地球を簡単に素通りし、
(質量はあるとの見解が最近主流)
人間の身体も何兆個ものニュートリノが素通りしているとのこと。

暗黒物質・暗黒エネルギー等もすべて学問上の仮説。正体は不明でも「ある」ことは確かなようです。
(星以外のなにか~重力~がなければ太陽系等を繋ぎ止めることはできない)

ニュートリノも仮説では論理的に既にあり、その後に実験で上記の通り確認できたもので、物理学上は結構このようなことは多いようです。

地球は太陽の周りを秒速30キロで公転している。
 えっ!?  なんと秒速ですよ。
普通なら吹っ飛んでいきますよね。
(これは太陽の重力でなんとか)

太陽系自体も銀河の中心の周りを秒速220キロで回っているとのこと。
その重力が暗黒物質(ダークマター)と呼ばれるものです。

宇宙に占める、あとの76%は暗黒エネルギー(ダークエネルギー)と呼ばれているものです。

普通なにかが膨張すると、密度が薄まるのが常識。
音も低くなり、エネルギーも徐々に減速しスピードも落ちていくのが当然。

ところが、宇宙の膨張が加速している、、、そうだとすると、、、投げたボールを
何ものかが後ろから押している、、、としか考えられない、、、その何者かが

その暗黒エネルギーだと考えられているのです。

ですから、今後宇宙が永久に加速し続けるのか、それとも収縮するのかは、この暗黒エネルギー
の解明にかかっていると言われます。  

なぜかしら、宇宙に興味を持ち学んでいくと、いかに人間には到底及ばない神がかり的な
ものを感じざるを得ませんね。

宇宙の果てへの距離は現在解明しているところ、137億光年。

  光年とは、光が1年間に進む距離。
  約10兆億キロメートルです。

なんと、光の速度で137億年もかかるんですよ!!


(光の速度は毎秒30万キロ。一秒間に地球7回り半とのこと)

人類が初めて月面に足跡を残しましたが、その月までは光の速度でほんの1.3秒。
太陽までは8.3分。
ほんの入り口、いやまだ入り口まで行っていないようなものです。

また驚くべきことは、137億年かかる現在の宇宙以外にまだ別な宇宙が無数にあるとの仮説を
たてている科学者もおります。

宇宙のはなしをすると、もうどうにも止まりません。

古代の人々は宇宙をどのように考えていたのでしょうか。

聖書が書かれた時代、人間の住んでいる場所は平地だと信じられておりました。

そして、大地が球体であるという地球説が出されました~(ピタゴラス・プラトン・アリストテレス)
でもまだ地球は宇宙の中心だと考えられていたのです。

その後
地球が太陽の周りを回っているといった地動説(アリスタルコス)が生まれました。

どちらも古代ギリシャで生まれたものです。

しかし、1000年もの間、中世はキリスト教が生活と思想のすべてを支配していた時代であり、、
天動説の呪縛から抜け切れないでいたのです。

16世紀に入り「ルネッサンス」が到来。
コペルニクス・ガレリオガリレイ・ニュートン等が教会の教えを否定し、新しい科学的宇宙観を示しました。

ガリレオガリレイは、太陽は静止しておりその周りを惑星が回っているといったコペルニクスの
正しさを主張したのですが、地球は平らだと信じられていた時代ですから、異端扱いされ
裁判にかけられたのはご存じのことと思います。

その地動説をニュートンが確立、地動説が再生されたのです。

そして、ついに宇宙は膨張し続けていることが解明。

そのバッフル望遠鏡による出来事は1929年の事でした。

下図はハッブル望遠鏡から見た映像です (拡大はクリックしてください)

  (星々・銀河・銀河衝突)
あのアインシュタインでさえ、宇宙は宇宙は一定(静止)しており、膨張も収縮もしていない
としていたのですが、フリードマンやハッブルにより覆させられたのです。


でもアインシュタインの凄さは、一般相対性理論で、宇宙が一定であることを保つ為に導入した
「宇宙定数」(宇宙項)が、当初(バッフルが宇宙は静止でないことを発見した時)は、「人生最大の過ち」
としたことが、、、現在宇宙の加速・膨張には宇宙定数、斥力みたいななにかがなければ成り立たなく、
宇宙定数導入の正しかったことが、見直されているのです。

今やその広大なる宇宙が更に膨張し続けおり、しかも更に加速されていることが判明したのです。

以上長々と宇宙解明への足跡と現在を記載してみました。

いってみれば、
物理科学・宗教哲学は宇宙の不思議、宇宙の解明をとの中から生まれてきたものですね。

それぞれの切り口で探ろうとしているだけとは言い過ぎでしょうか。

宇宙を創ったのは?

聖書では神が創造主。
物理学では、、、
   あの全米ベストセラー宇宙物理学者で筋委縮性の病気と闘いながら研究を続ける
   先駆者であるホーキンスは
   その著書『ホーキング宇宙と人間を語る』の中で、
 
 「宇宙の創生には、超自然的な存在である神の介入を何ら必要としません。
  むしろ、無数の宇宙が物理的法則から自然に生まれるのです」
  と語っております。

 ○ 2010年9月に上記の書籍を発表した時、欧米でキリスト教関係者から 
   強い反発を受けたそうです。

宇宙創生に、神が関与しているか否かの議論は、、、はたして

この果てしない壮大なる大宇宙の中で、、、あまりにも、あまりにもちっぽけな奇跡的に生かされている
人間が、語ること自体おこがましいのでは、、、と思ったりします。

神が創った?物理学的に自然に?
どちらでもいいのではないでしょうか!

神があってないようなもの、、いや神でなければ創れないもの、、、が
確かにそこに存在し、宇宙が創生されたのですから。

 ● 宇宙は無から生まれた~ビレンケンの宇宙創造論  
 ● ホーキングの宇宙は虚数から生まれたとする量子重力理論
   
これらの理論が、かなり有望な説として、宇宙の始まりの鍵を握っているとして
注目されております。 
 

でも、最先端の研究者たちが描いている最新宇宙論だって、壮大な宇宙の前では、いとも簡単に覆され
てきたではありませんか。

科学も絶対ではありません。
哲学や宗教も同じことがいえるのではないでしょうか。

宇宙が生まれた瞬間は、一つのコインの大きさのものが、一秒にも満たない
ごく瞬間にですよ、、銀河系宇宙の大きさに膨れあがり、約3分間後に我々のもとになる元素(水素・リチウム等)が創られました。
地球及び人間は宇宙のカケラで創られたと言われます。

そしていまだに永遠と数えきれない星々が生成・消滅を繰り返しているのです。

宇宙の前では、人間もっともっと謙虚にならなくてはいけませんね。
そして、その生きている奇跡に感謝して、、。

でも、、この地球では未だに争いごとが絶えません。

偉そうなこと言い過ぎました。

さあ、明日から謙虚にならないと、、、、無理かな~!?


でも、感謝は少し出来そうな気もします、、、ねっ皆さん!!
   

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