スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

哲学とビーフン

2016年11月27日 | 雑感
最後の哲学者と言われた 木田 元 の晩年に書いた本に 『 ピアノを弾くニーチェ 』 というエッセイ集がある。

ニーチェやハイデッガーなど頭痛がするような章も勿論あるが、本人はこの本を雑文集と呼んでいるようで、
<そば通になりそこねた話> や <ビーフン健康法> という哲学者らしい? 章もあり実に面白い。


この哲学者は晩年胃がんを患い体重が20キロも落ち、体調維持にとこのビーフンに行きついたようだ。
ニーチェやハイデッガーなどは所詮雲をつかむ様なもの。 哲学といえど頭痛より健康が良いに決まっている。

よしっ!  私も自称哲学者のはしくれ、早速スーパーにビーフンとやらを買いに走った。 

         

美味だ。  消化も良く、火を通してものびることもなく、具を変えると飽きも来ない。

日本では古米が余っているにもかかわらず、なぜ国産のビーフンが無いのだろうか。
                            (買ってきたケンミンのビーフンもタイ産だった)
早速調べてみたが、よく解らない。 日本の米の粘り気が多く不向きなのか、それとも採算 ? ・・・。 

この哲学の根本的課題を誰か知っていたら教えていただきたい(笑)。 

ビーフンといえば東京在住の頃を思い出す。 新橋駅そばにある ≪ ビーフンの東(あずま)≫ という店の味。
<五目ビーフン> と <ちまき> が美味で、作家・池波正太郎が足しげく通ったという有名な店だ。

今朝の新聞を見ると、キューバ・カストロさんが他界したとのニュース。 
ネットには、死を悲しむ人々の声と喜ぶ人々の写真が載っていた。  なんとも不思議な世の中だ。

札幌は雪も降り、寒々とした今日この頃、哲学どころの季節ではなくなってきたようだ。

暫くは ≪ ビーフン食うて冬ごもり ≫ このビーフン料理で命を繋ぐことにする。