バグワン・シュリ・ラジニーシ(1931- 1990)の著書 『究極の旅』 (禅の十牛図を語る) を読んでみた。
欧米で再評価され、再びベストセラーとなっている名著のようだ。
(十牛図とは、禅の悟りにいたる道筋を牛を主題とした十枚の絵で表したもの)
Osho とも呼ばれるインドの神秘思想家の講話集のひとつだが、なんともその題材の豊富なことに驚愕する。
仏典・禅の逸話・インド瞑想や詩文ウシャニパッド・老子や荘士・スーフィー物語・イエスの言行・イスラムの秘話
・チベットの奥伝・ニーチエなどにも及ぶ。
牛を真の自己にたとえ、その自己を探す旅にでる。 さてその行きつく先は。
(この表紙とは異なる1978年の初版本で読んでみた)
【一】 尋牛 ≪ 牛 の 探 索 ≫ 冒頭 こんな意味の漢詩で始まる。
この世の草原に
私は牛を尋ね
果てしなく、高い草を書く分ける
名もない川に従い
遥かな山々の入り組んだ路に迷う
力尽き元気も涸れ
求める牛は見つからない
聞こえるのはただ
夜の森に鳴く蝉の声ばかり
『 我々はみな 白と黒で考えがちだ。 善と悪 夜と昼 神と悪魔 ・・・ 。
全生命はカラフルだ カラーで考えなさい 白黒で考えてはいけない。』
『 自我というのは あなたがたが自分について他人から集めた意見全部の総計だ。
自我はつねに問題をかかえている。』
『 あなた方は神ご自身の姿に似せて創られた。 それなのになおかつ彼らは完璧になれ!
と教え続けている。 この馬鹿馬鹿しさは、あいた口がふさがらない。
神は不完全に違いない。』
『「 私は誰か? 」 というのを誰かに聞くなんてなんと愚かなことだろう。
どこの誰にそれが答えられる?
内に入っていきなさい。 それが牛の探索だ。』
などと なるほど・ザ・ワードが続く。 とにかくインドの思想は深淵だ。
十牛図は12世紀の中国・廓庵禅士が描いたらしいが、もともと禅もインドが発祥。
宇宙不変の原理やら、人間のもつ「因果応報」、ヴェーダなどの宗教哲学の奥儀書等もみなそうだ。
とても手に負えるしろものではないと自覚せざるを得ないが、生きるとは、死ぬるとは、宗教とは、
争うとは、誰しもが考える領域でもあるのも事実。
結構面白く読ませていただいた。
最後にこう締めくくっている。
『 もし あなたが不幸であれば あなたは不幸な世界に生きる。
もし あなたが悟っていれば あなたは悟った世界に生きる。
もし あなたのエネルギーが 内部で祝っていれば 全体がお祝いの交響曲となる。
あなたが世界なのだ。 enough for today ? 』
欧米で再評価され、再びベストセラーとなっている名著のようだ。
(十牛図とは、禅の悟りにいたる道筋を牛を主題とした十枚の絵で表したもの)
Osho とも呼ばれるインドの神秘思想家の講話集のひとつだが、なんともその題材の豊富なことに驚愕する。
仏典・禅の逸話・インド瞑想や詩文ウシャニパッド・老子や荘士・スーフィー物語・イエスの言行・イスラムの秘話
・チベットの奥伝・ニーチエなどにも及ぶ。
牛を真の自己にたとえ、その自己を探す旅にでる。 さてその行きつく先は。
(この表紙とは異なる1978年の初版本で読んでみた)
【一】 尋牛 ≪ 牛 の 探 索 ≫ 冒頭 こんな意味の漢詩で始まる。
この世の草原に
私は牛を尋ね
果てしなく、高い草を書く分ける
名もない川に従い
遥かな山々の入り組んだ路に迷う
力尽き元気も涸れ
求める牛は見つからない
聞こえるのはただ
夜の森に鳴く蝉の声ばかり
『 我々はみな 白と黒で考えがちだ。 善と悪 夜と昼 神と悪魔 ・・・ 。
全生命はカラフルだ カラーで考えなさい 白黒で考えてはいけない。』
『 自我というのは あなたがたが自分について他人から集めた意見全部の総計だ。
自我はつねに問題をかかえている。』
『 あなた方は神ご自身の姿に似せて創られた。 それなのになおかつ彼らは完璧になれ!
と教え続けている。 この馬鹿馬鹿しさは、あいた口がふさがらない。
神は不完全に違いない。』
『「 私は誰か? 」 というのを誰かに聞くなんてなんと愚かなことだろう。
どこの誰にそれが答えられる?
内に入っていきなさい。 それが牛の探索だ。』
などと なるほど・ザ・ワードが続く。 とにかくインドの思想は深淵だ。
十牛図は12世紀の中国・廓庵禅士が描いたらしいが、もともと禅もインドが発祥。
宇宙不変の原理やら、人間のもつ「因果応報」、ヴェーダなどの宗教哲学の奥儀書等もみなそうだ。
とても手に負えるしろものではないと自覚せざるを得ないが、生きるとは、死ぬるとは、宗教とは、
争うとは、誰しもが考える領域でもあるのも事実。
結構面白く読ませていただいた。
最後にこう締めくくっている。
『 もし あなたが不幸であれば あなたは不幸な世界に生きる。
もし あなたが悟っていれば あなたは悟った世界に生きる。
もし あなたのエネルギーが 内部で祝っていれば 全体がお祝いの交響曲となる。
あなたが世界なのだ。 enough for today ? 』