スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

渥美さんパートⅡ

2014年04月01日 | 雑感
居酒屋での話である。

『渥美清は晩年、噂では女性問題があったということですよ』、、、なんていう話を耳にした。

前回のブロク渥美さん゛・付き人回顧談でもそんな話は一切出てこない。心酔している私としては聞き捨てならず。
早速インターネットで色々調べてみたのですが、まったくそんな情報は極微にも見られない。  

しょせん 酔客の がせねたか!?

どうであろうと人間である限り、銀河の果てまで持っていかねばならない想いのひとつやふたつ 誰にでも。

まあ、そんなこと どうでもよろしいとして。 

それより今回の調べで、渥美さんが晩年、「密かに」俳句作りを楽しんでいたことを始めて知った。
無類の読書家で、若かりし時には哲学書や随筆ばかり読んでいたというなかなかのインテリ。

            

45歳の時始めて句会に参加しそれ以来とのこと。 俳号は寅さんらしく『風 天』(ふうてん)だそうだ。
 
渥美さんが晩年山頭火・方哉に心酔していたことは、前回のブログで記しましたが<なるほど>との思いです。

  いくつか紹介します。

     花道に降る春雨や音もなく 

    村の子がくれた林檎ひとつ旅いそぐ 

    コスモスひょろりふたおやもういない 

    好きだから強くぶつけた雪合戦 

    赤とんぼじっとしたまま明日どうする 

    お遍路が一列に行く虹の中


心酔していた種田山頭火や尾崎方哉の句と似た、型にこだわらない いわゆる自由律俳句。

おだやかな なかなかいい句ばかりです。