スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

仏教談話 (2)(仏さま)

2011年11月17日 | 雑感
仏ってなに? 仏さまって誰?

仏には、あの仏像?あの菩薩?そんなイメージをもっておりました。
(どうしても人間をイメージしてしまいます)


でもなにか違うようです。

仏典『法華経』によりますと、、、
仏は地球上のみならず、どの星にも、どの天体にも、つまり宇宙全体どこにでも仏は
いる、、、宇宙の真理そのものがイコール仏(ほとけ)。こんなイメージ。


ビッグバンで宇宙が創生され、気が遠くなるほどの年月を経て、生成・消滅を繰り返し、現在の宇宙世界が存在しております。
この宇宙の根本の真実・真理~これを法華経では、本仏というのだそうです。

そして、その宇宙のほんのちっぽけな、奇跡的に生かされている人間。その中でいかに生きるべきか、いかなる人間関係・社会であるべきか~これを迹仏(釈尊)の教えで説いております。

法華経は、あの宮沢賢治が心酔していた仏典で、、亡くなる前、知人・友人に数多く配布したのは世に知られております。また意外にも東京都知事・石原慎太郎が、毎朝少しずつ法華経を唱えているのだそうです。自称法華経信者で、本人著作『法華経を生きる』も名著です。

法華経は全二十八巻から成り立っており、前十四巻は、迹門(釈尊の教え)あとは本門(本仏の教え~仏の慈悲)から成り立ちます。
戯曲のような形で編集され、顕教密教(天台)の根本経典としても、また多くの仏教宗派で広く読まれている仏典です。


大乗仏教では、仏を三身仏(法身仏・報身仏・応身仏)とし、法身仏が本仏にあたるとも言えます。

あの空海は、その法身仏こそ、宇宙の真理=密教における大日如来=華厳経における毘盧遮那仏(奈良の大仏)としたのです。

果てしない銀河宇宙を物理科学的に観るか、心的に観るかの違い。

空海の瞑想法等も、心を銀河宇宙と一体化させ、冷静に今生きていることの
意味を想い廻らせ、いかに生きるべきかを知る修法、、、と解釈しました。


奈良の大仏さんは、宇宙の真理を現した仏(の姿)だったのですね。
《ちなみに鎌倉の大仏さんは、阿弥陀仏です。~報身仏(ほうじんぶつ)~修業して成仏する姿》
《上野の大仏は、上野恩賜公園内に頭部のみ~たび重なる罹災で破損・関東大震災で頭下、、、胴体以下は現在近くの寛永寺に保管》

                              
奈良大仏(毘盧遮那仏) 鎌倉大仏(阿弥陀仏) 往年の上野大仏(釈迦如来)   上野顔のみ大仏

平安時代以降、3、000を超える仏典が日本に入ってきました。
こんな数多くの仏典、、、全て読破なんて余程の高僧でも無理ですよね。


大般若経・観音経・法華経・無量寿経・阿弥陀経・理趣経、、、等々。

当時は立派な僧が大勢いたと思われますが、、それを継いだ、、悲しいかな人間の愚かな業、、でしょうか。

俺はこの経典が一番、、、私はこの経典、、、いろんな宗派を作ってしまい、、宗派同士で争う羽目に、、、俺はなに宗、、、私はなに宗、、、それがいまだに。

宇宙も釈迦の教えも真理はひとつなのに。

私の家は曹洞宗。 曹洞宗は道元禅師ですよね。

道元禅師は、著書『正法眼蔵』のなかで
《仏道には五家ありということなかれ》って書いております。

宗派を作ることさえ否定していたのですが、、、。


人間ってどうしてこうなのでしょうかねえ!

ユダヤ教・キリスト教・イスラム教等々宗教同士の争いも、いまだに絶えません。

神様・仏様、、、いきつく先は宇宙の真理ひとつなのですが。

面白いことを発見しましたので紹介します。

久しぶりに『聖書』を、、、伝道の書に書かれていた言葉(訳本)です。

【伝道の書 第一章から第十二章】

  伝道者は言う、空の空、空の空、いっさいは空である。

  、、、いたるところに空という言葉が、、、。

  ちりは、もとのように土に帰り、霊はこれを授けた神に帰る。
  伝道者は言う、「空の空、いっさいは空である」と。


これって、まったくもってあの262文字の色即是空・『般若心経』にそっくりではありませんか。


ある細胞・生物学者がいう。
『細胞は成長するにつれ、自らを守ろう守ろうとし、細胞の内に壁を作る性質が働き、外側からの養分を自ら吸収できなくなり、消滅していく、、とのこと』

生成・消滅は、細胞から出来てる人間の必然的な運命か。

スーダンでまた民族間の争いが激化、、イスラエル・パレスチナの争いは、何百年かかっても終わらない、、、等々この地球上での民族間・宗教間での争い。
そう 、、、紀元前、、いや人間がこの世に存在してから人間同士の争いは、絶え間なく続いております。

悲しいかな、、、皆それぞれ、互いに何かを守ろうとしているだけ、、、なのに。


なにか、今回のブログは(も)特に支離滅裂となりました。
なにを言いたいのか自分でも??になってしまったようです。


     神様・仏様を語るなど、、、、恐れ多し、、、。