スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

蟻(アリ)の飼育やいかに

2011年11月09日 | 雑感

ちょっと前ですが、アリを飼育していたことがありました。

お笑いなさいますな!  (でも笑っちゃいますよね~!)

飼おうと思って飼ったのではなかったのですが、、、、。
実は、盆栽のお店で、いくつかの盆栽を買ったのですが、、、その中に
30センチ位の苔(こけ)が沢山生えている石を買いました。
(その苔群が素晴らしく、確か数えるとその石に10種類もの苔が密生しておりました)
            ~苔(こけ)については、別の機会にブログに、、こうご期待!(物好きですね~笑)

家に持ち帰り、眺めておりますと、、、その石になんと、、数匹のアリがいるではありませんか!
家中に散らばるのも嫌で、また興味も湧き、、好奇心旺盛、度がすぎて、、。

早速、その石以上の大きさの水鉢を購入。
石の周りに水をはり、島を作ったのです。


ひょっこりひょうたん島のようでした。(ご存じの人はご存じかと?)

それから毎日その生態を観察、、、楽しくて仕方ありませんでした。
ほんの1センチ程の茶色の可愛らしいアリ。

その生態観察を少しお話致しましょう。

始め5、6匹しかと思ったのですが、その島にアリの巣があり、全部で10数匹いたのです。
探索隊は、常に5、6匹で、その島になにか餌があるらしく探し回っているのです。
池にも落ちず、上手に探し回っているのです。
餌も少なくなり、と思い、時々砂糖や少しのさつま芋煮等を与えておりました。
(アリは基本肉食ですが、草食、菌食、雑食、蜜食等いろいろ、、)

凄い生命力。3ケ月目には、アリの巣は2ケ所、アリも50匹程にもなったのです。
(その頃には、探索隊は10匹程に増加しておりました)
アリは家族単位で社会生活をしているとのこと。
アリの巣が2ヶ所になったのは、驚きでした。

またアリのコミュニケーション力が凄い、と感じたことがありました。

ある時、餌(砂糖)をアリの巣から一番遠い場所に置きました。

すると、、働きアリがそれを見つけるやいなや、一目散に巣をめざし一直線に向かいます。


  (道に迷わずどうして一直線に行けるものかと驚きます)
   後日調べたところ、複眼とフェロモン匂いで判断できるそうです。
  (ちなみにアリ達がなんらかの原因で円を描くように列をなすと、足跡フェロモンをたどる習性があだとなり、
   延々と渦をまくように力尽きるまで回り続けることがあると言われます)

入り口に着くやいなや、、、大声で叫ぶのです。

決して巣中に入らず、、、入り口でですよ!

大声で叫んだそのアリは、また一目散に餌のある場所へ、、、。

するとどうでしょう!

そのあと、巣の中から何匹ものアリが出てくるではありませんか!


どうしても私には、入り口で大声で叫んだとしか思えませんでした。
 (声を出すか、手足等をこすり音でしらせるかしたのでしょう)


この時、アリに人間らしさ(??)を感じました。

残念ながらアリの飼育は3ケ月足らずで終わってしましました。

寒くなり、アリは冬眠するかな~と思い、ベランダに出しましたら、その日シバレがひどく
水が凍ってしまい、そこを伝わりアリがみんな消えてしまったのです。

アリの探索隊(働き蟻)は常に同じアリなのか?、、、交代制なのか?
 (ちなみに探検隊といわれる働きアリは、老齢の蟻が多いそうです、、アリの世界も、厳しいですねえ!
  そういえば、数日に1、2匹水死していたアリもおりました。
  アリにも運動神経の差があり、足を滑らせたのかもしれません)

もっともっとその生態調査をする矢先だったので、残念でなりません。

でも自然に返すのが最良なのか、飼育等するなんて人間のおごりなのか、その後は飼うのは止してます!(笑)

アリは世界で15,000種いるそうです。
(うち記載種は5,000種)
日本には270種とのこと。


アリは、1億2千年位前、スズメバチの祖先が分化したものとのこと。
アリが、ハチが進化した昆虫とは、、驚きですよね。

家屋を根こそぎ食い散らすシロアリってご存じですよねえ!

アリとシロアリは全く異なった昆虫とのことです。
アリはハチ目でシロアリはゴキブリ目に属する。
(シロアリは朽木などの植物遺体を食べるゴキブリの中から発達した系統の昆虫)
アリはシロアリにとって最も恐ろしい天敵でもあり、
熱帯ではシロアリを主たる獲物としているアリも少なくないと言われます。

この地球上に生命種は、なんと170万種もいると言われます。

そのうちの100万種は昆虫だそうです。
なんと6割に近い。


昆虫あなどるなかれ、、ですね!!