スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

仏教談話 (1)(法事の起源) 

2011年09月22日 | 雑感
法事の起源

中国の南北朝時代民族宗教がさかんな頃、「十王説」という話がありました。

人が冥途に往くとき、十人の王(裁判官みたいなもの)が、その罪の度合いにより、天国から
地獄への段階をすみ分けしていたといいます。

そのことが唐の時代になり、仏法が乱れ、王に対し金銭等を積むことにより罪の度合いを免除
する、といった方向に捻じ曲げられていったのです。
この悪習が日本・江戸時代に取り込まれるに至った。

これが法事の起源と言われております。


法事については、もともとインドでは初7日忌・49日忌迄しかありませんでした。
(49日は、あの世とこの世の境目、中有あるいは中玄といいます)
それ以降はあの世へ往ってしまいます。

仏教においては、もともと霊魂は存在しないはずなのですが、その後中国に入り
100ケ日・1周忌・3回忌となり、
日本国に入ってから7回忌・13回忌・33回忌等が新たに追加されるに至ったのです。
50回忌もあるようです

現在仏教における法事は、何回忌何回忌などと何の疑いもなく、執り行われております。

他界した方を忘れない為にこれからも必要なこと?
人間の利害をも取り込んだこのような慣習は、一考する必要あるのでは?

との二通りの考えがあるのも事実です。