憂鬱な4月

そこで起こり得る瞬間

ミステリあれやこれや

2008年10月14日 | その他ミステリ

最近私生活でロマンスが有りません。

目下自転車ばかり乗っているのでしょうがないのですが、齢30を過ぎると人間若者のように思い切った行動ができませんね。

まぁ自分は若い頃も思い切った行動は無かったのですがね。

なんか良いことないかなぁ…


はてさてそんなこんなで前回力を入れると偉そうに言った割には更新していませんね、イケナイイケナイ。

腰をすえた感想は休日にもやるとして、遅番後の書き込みでは限界があります。
と言うわけで、ミステリ近況報告。(自転車はしょっちゅうやってますしね)

最近新規で読んだものは時々報告(感想では有りません)を書いているのですが、
なぜか近頃は再読熱が出てきましてやっかいです。
まぁ再読する本って言うのは自分にとって、感想書くために読み直してるか、やたら面白かったので改めて読といった事です。

最近読んだのは
●ダニエルキイス「アルジャーノンに花束を」


超有名なこの作品。結末を知っているとはいえ再読しても面白い事、面白い事。普通に睡眠不足に陥ります。

内容は有名ですが、
知的障害(?)のあるパン屋の店員に脳手術を行いその知性の変化を日記形式で記述したものです。
文章の上達の仕方や、徐々に周囲がいままで自分をどんな目で見ていたのかがわかっていく。
そして、そういった人たちの知性を遥かに凌駕していく自分との葛藤。

恋に奥手なのは自分もそうですが…

面白いです。
文章の良し悪しは翻訳物なのでわかりませんが、これを翻訳した小尾芙佐(おびふさ)氏も凄まじいものがあります。翻訳家ってすごいですね。

多くの人に読んでもらいたい作品です。ネビュラ賞(ニューロマンサーとかね)やヒューゴー賞(宇宙の戦士とか世界の中心で愛を叫んだけものとか)を受賞している事から作家にも読者にも支持された
SF作品

であることが伺えます。

んで、
●A・J・ジェイコブズ「驚異の百科事典男」

いやはややっぱり日記形式に近いのですが、ブリタニカ百科事典ぜん33,000ページを読んだ人の話。

途中に挿入される、友人達とのホームパーティーでの失敗談(ブリタニカがらみ)やクイズミリオネラに参加したときの話など、
読むぶんにも面白いのですが、
何よりもともかく無駄な知識が頭に入っていく感動を間接的に味わえるのが素晴らしいです。

ちなみに再々読。

自分は時々これを読んでいますが、人にはお勧めしません。

だってマニアックな知識を
知る人が増えたら

其れを披露する快感が
失われるでしょう?

新規では
●池上彰「そうだったのか!現代史」

スゲェ面白いです。事実は小説よりも奇なり。

ままで学校で習ってもちっとも覚えなかった事が、わかりやすい文章と表現でよくわかります。
ロシア崩壊いのみならず、イスラエル問題、インドパキスタン問題、キューバ危機、ベルリンの壁、文化大革命etcetc…
いかに人間が人を殺し、戦争をし、裏切り、押さえつけ、搾取してきたかがわかります。
バングラディッシュが昔東パキスタンだったなんて初めて知りました。
ぶっちゃけウィキペディアで調べてもいいのですが、わかりやすく要約されたこっちの方が取っ掛かりとしては優秀です。
ここ数ヶ月で読んだ本の中で一番だと思っています。
お勧め。


ってなもんですね。簡単な感想になってしまいましたが勘弁を。

次は頑張ってフロスト気質の感想書きたいです。
休日を使って自転車でロングライドしたいです。

 


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