20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、主に19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音を中心に紹介しています。

グリーグ:ペール・ギュント第一組曲、第二組曲

2019年01月10日 | 北欧・東欧
フリード指揮シャルロッテンブルク歌劇場管弦楽団(第二組曲はベルリン国立歌劇場管弦楽団)(Polydor/Hindenburg)1928・SP

マーラーのそばに立っていたと思ったらラヴェル訪米時ガーシュウィンら超有名人だらけの写真の端に写っているオスカー・フリート。果てはソヴィエトで活動するという国際派で、マーラー「復活」録音は高名だが他にも当時としては異例の長時間録音を昭和初期という時代に遺している。ソヴィエトということからもチャイコ、国民楽派が得意であったことは、マーラーの「演歌調」をこのんだことからも偲ばれる。ardmore復刻CD-Rで聴く。1,2でオケの違いがあらわれており(「朝」のフルートソロのひなびた調子…)またSP原盤ゆえ原音もそうなのか断言はできないがアンサンブルがばらける、もしくはテンポが2つに割れるように聴こえる箇所が前後者とも聞かれる。それでもこれに安定感がかんじられる理由は響きの調和で、足取りやテンポの確かさよりも、中欧的な響きの安定感だけではなく曲に即した(ここでは軽やかで明るい)音響をしっかり整えて提示していることが大きい。音量やアンサンブルに欠点があろうが、音を正しく響かせることでの説得力を感じるのである。もっとも板起こしの技術が良いだけかもしれない。当然第一組曲のほうが楽しめる(曲的に)。フリートは率直なようでいて何気に揺らしており、テンポの緩急も結構ある。オールドスタイルの発音もきこえ、「復活」の録音を思い出す。でもそれほど気になるものではなくフリートはこの時代ではモダンな指揮者なのだ。ワグナー風の重厚な音楽よりチャイコ風のバレエ、フランス的な軽さに向くきがする。
ジャンル:
ウェブログ
Comment   この記事についてブログを書く
« ラヴェル:ハバネラの様式によ... | TOP | ドンキブランド完全ワイヤレ... »

post a comment

Recent Entries | 北欧・東欧