20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、主に19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音を中心に紹介しています。

ラヴェル:ピアノ協奏曲〜Ⅲ(リハと実演)

2019年01月11日 | ラヴェル
ルフェビュール(P)ジャン=マルク・コシュロー指揮管弦楽団(放送)live映像

ルフェーブル(私がかつて書いてたルフェーヴルについてはbしか表記しない場合には適切でないので誤り、ないし別人)で統一表記されていたがアクセント的におかしいんじゃないかと思ったら今のWikipediaはこうなっていた。以後これで統一する。マイナー奏者みたいに書いてあるけどコルトーとその下をつなぐフランス派の名教師であり、この演奏風景を含む情熱的な映像(番組全体はおそらくメディア化しているのだろう、ネットでは同曲の譜読みとスタジオ実演が含まれる断片を観られる)から読み取れる通りラヴェルの非凡な解釈と表現は、記録の少ない現状を憂えるのに十分。ラヴェル存命中に既に教えておりラヴェル解釈で賞賛されている(言及されている)。私はこの人の両手はとても好きだが、常にフォルテで明晰な打鍵をなしニュアンスに欠ける感じがたまに嫌気がさす。しかしながらこれを見ていると〜演奏的には編成の小さいオケの不備でかなり見づらくルフェビュール自身も晩年様式で細かいミスを流してしまうのは惜しい(つくづく若い頃の演奏が見たかった)〜高い位置からバンバン打鍵しながらもかなり巧みにタッチを操り、手を寝かせ指先で鳴らすことと有機的に組み合わせて、「この微細な操作は録音で捉えきれなかったのだ」と確信させる。新ライヴ録音の荒さはやはりマイクが近く音量変化をならし捨て音捨て響を全部拾ってしまったせいだ。前にこの曲の三楽章はスポーツであり曲芸的な技巧から詩情を溢れさせるのが凄いというふうなことを書き捨てた。ルフェビュールは曲芸的な部分だけだというようなことも。いや、この演奏前の初?教室での道化師の指導、たびたび雄弁に語り雄弁に実演するその中で意図されるものは詩情であった。氷の詩情であり、暖かな詩情。見た目の情熱だけではない。ここまで繊細なものは土台ライヴ録音や映像では汲み取れない。ただ、ルフェビュールがもっとも得意なソロ曲だと思う、初期の水の反映について、やはりネットで若い頃のスタジオ録音が聴けるのでそれを嗜んでからこの映像の中の指導を観てほしい。ここまでくるとピアノの技術の世界なのでお手上げだが、この曲がリストではなくラヴェルだという信念が音になっている。ルフェビュールの両手は全曲が映像であった記憶があるのだが、この断片の勘違いかもしれない。音でなく動きだけでも楽しめる。セッションとはこういうことだ。豪快でスーパー。ロシアのピアニストのよう。
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