20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、主に19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音を中心に紹介しています。

ミヨー:バレエ音楽「世界の創造」

2018年06月14日 | Weblog
ウーブラドゥ指揮室内楽団(forgottenrecords他)1951パリ

LP起こしだが見たことがない。音もこもり悪い。しかし演奏はきわめて明確な輪郭を持ち聴き応えがあり、ミヨーってキッチリやればしっかり聴こえるんだ(あたりまえだけど)、と膝を打った。挽歌ふうの暗いフレーズはすでにミヨー特有の世俗と芸術の融合した世界を象徴する。楽団のソリストを始めいずれの奏者もいかにもフランス往年の響きで魅了するが、そこにジャズの引用が入ってくると、まるで化けたかのようにアメリカになる。しっかりとジャズの音を出しているがそれは、さきほどのフランス風の憂いある音と同じものだ。音はジャズだがリズムは厳格に保つ。そうすることでガーシュウィンではなくミヨーになるのだよ、とウーブラドゥに教えられる心地がする。リズムの錯綜もウーブラドゥにかかると全く自然かつしっかり捉えられ、ジャズを用いながら野蛮主義のストラヴィンスキーのはっきり影響下にあることを認識させる。ウーブラドゥといえば兵士の物語だがこの捌きの旨さはこの人の個性なのだろう。一歩引いて整えるのではなく、積極的に表現させながらも統制をきかせまとめてしまう、非民主的な?この時代だからできたことかもしれない。op.81aで未だかつて感銘を受けたことはないが、最期の一音まで耳を離せなかった。録音マイナスで○はつけないけど。
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