湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆ベートーヴェン:交響曲第5番

2017年03月29日 | ドイツ・オーストリア
○クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団(TESTAMENT)1957/10/24londonLIVE

わりと小粒の演奏に聞こえるのは録音状態が余りよくないせいだろう。とくに3楽章までは客観性が勝りとても整ったリズムでたんたんと進むように聞こえる。バス音域に力点を置いているさまは独特だが、時期的にまだ重厚壮大路線には行っていないため、けして重くならず前進性が維持される。終楽章は偉大な演奏、といった感じでクレンペラーの真骨頂をみせており、縦の揃った演奏振りでいながら情緒的な盛り上がりを感じさせる。これもやはりバス音域をズシズシと叩かせることで、古典的な均整感を保ちすぎた薄い演奏にならない配慮と聞ける。まずまず。○。

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4 Comments

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チェロバスこそ旋律なのだ! (けん)
2007-06-19 17:26:56
といつも思いながら運命は弾いているのだ。
運命 (管理人)
2007-06-19 17:36:49
じつは余り知らないで書いている曲ではありますが(苦笑)音域的に殆ど高いものは出てこないですね。
パート練習で (けん)
2007-06-19 18:47:01
一番面白いのがベートーヴェン。
一番つまらないのはモーツァルト。
練習する必要があるのかといつも思う。
ベートーヴェン以降はパート練習だけでは何をやっているのかさっぱりだ。
しかし・・・ (管理人)
2007-06-19 21:07:54
難しいですw内声なんて学生時代しかやってないので、単調な伴奏リズムを刻む経験も少ないゆえ、モーツァルトは楽しい印象です。アンサンブルとしての楽しみはベートーヴェンは圧倒的でしょうね。ワグナーの一部の曲もすごいですけど。

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