○ヤーセク(Vn)ツルノフスキ指揮プラハ交響楽団(PRAGA)
シマノフスキ最晩年の民族的作品だが、弾く人を選ぶ曲だ。ハマらないとイマイチぐずぐずに感じたり、曲自体がわけのわからない印象を残すようになってしまう。技巧的安定はもちろん、民族的表現を加味して積極的に盛り上げを作っていく人でないと難しい。しかも曲は民族的熱狂を包蔵しながら非常に冷たい響きを持っているので、正確な音程感というのも大事である。このソリストはいい。よくわかっている。バックオケも模範的といっていい。余りここまで娯楽的要素を適度に引き出し、曲にした録音というのは無い。単一楽章で主題も限られるためとりとめのない印象を与えかねないが、かなり計算されたように曲想が変化していくのでそこをびしっととらえアクセントを付けていく必要がある。シェリングなど技術的問題もあってここが弱い気もするのだが、この人はしっかり余裕ある技術を背景に明快な表現をとっている。突進するだけの演奏でも曲がもったいないからその点でもこの演奏は真を衝いている。古い録音なので○にはしておくが個人的に理想的。これはCDになっているのだろうか。
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シマノフスキ最晩年の民族的作品だが、弾く人を選ぶ曲だ。ハマらないとイマイチぐずぐずに感じたり、曲自体がわけのわからない印象を残すようになってしまう。技巧的安定はもちろん、民族的表現を加味して積極的に盛り上げを作っていく人でないと難しい。しかも曲は民族的熱狂を包蔵しながら非常に冷たい響きを持っているので、正確な音程感というのも大事である。このソリストはいい。よくわかっている。バックオケも模範的といっていい。余りここまで娯楽的要素を適度に引き出し、曲にした録音というのは無い。単一楽章で主題も限られるためとりとめのない印象を与えかねないが、かなり計算されたように曲想が変化していくのでそこをびしっととらえアクセントを付けていく必要がある。シェリングなど技術的問題もあってここが弱い気もするのだが、この人はしっかり余裕ある技術を背景に明快な表現をとっている。突進するだけの演奏でも曲がもったいないからその点でもこの演奏は真を衝いている。古い録音なので○にはしておくが個人的に理想的。これはCDになっているのだろうか。
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