Mizuno on Marketing

あるマーケティング研究者の思考と行動

試験無間地獄

2008-07-14 23:56:45 | Weblog
ようやく「統計学」の試験問題を「脱稿」。すでに試験が終わった「マーケティング」の最終得点を計算し,入力を終える。だが,もうひとつ作成すべき試験問題が残っている・・・。提出期限は過ぎているが,実施は来週末なのでまだ間に合うはず(これまでは前日ぎりぎりに作ったりしていたのだが,今後はそうはいかなくなったということ)。

参考のため,この5年間に作成してきた学部生向け「マーケティング」の試験問題を眺めると,なんかドツボにはまっている感じがしないでもない。だが,そこからどう脱していいのか,いまのところ何もひらめかない。今日はこのへんで作業を終え,明日仕上げることにする。なすべき仕事はこればっかりじゃないが,こればかりは穴を空けるわけにはいかない。

試験問題の作成作業を楽にしたければ,でかいテーマへの論述式設問(「これからのマーケティングについて述べよ」とか)ですませればいいわけだが,そうすると今度は採点が大変になる。小心者のぼくには,百人を超す論述式解答を公平に評価できる(と言い切る)自信がない。そこでここ数年,できるだけ「択一式」を採用する方向に進んでいる。だが,毎年同じ問題というわけにはいかないから,改訂に相当な時間と手間がかかる。

「クリエイティブ」なことを教えたいのに,教え方,ましてや評価の仕方はまったくクリエイティブじゃない。そもそも「評価」って何だろうか・・・。

などという現実の文脈と関係なく,本が届く。非線形力学を心理学に応用しようという研究グループが著した本だ。そういえば先日の国際非線形会議でも,心理学や教育学の発表があった(この本の著者たちとの関係は不明)。非線形モデルはぼくの数学力では手に余る領域だが,一応目配りをしておきたい。もっとも,この本自体には,さほど数式が出てくるわけではない。

心理学におけるダイナミカルシステム理論
Holly Arrow
金子書房

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早く地獄から脱したい。山積する研究課題を一つひとつこなすだけでなく,いろんな本を気ままに読んでみたい・・・。だが,教員であるうちは,こうした仕事から逃れることはできない。やり方を考えないとなあ・・・。

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