無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

反対意見の表現方法を何とかしてほしい

2016年12月18日 | Weblog
今のネットでユーチューブとかブログとそのコメントのやり取りを見ていると、貶し合い、罵り合い、嘲笑、侮蔑、皮肉の応酬となっている。

欧州のディベート(議論応酬)とは到底呼べる代物ではない。

一昔前から、「トーク・バトル」とか「朝まで・・・」といった番組が流行っているが、それが今のウヨク・ネトウヨ(似非右翼)とサヨク(ウヨク以外の一般庶民)のやり取りに反映される様になってしまった。

マスコミが政府のやっている事の是非(内容解説)よりも「与党と野党の攻防」「だれだれがこう言った」「だれだれがこんなことをした」といった国民を観客席に置いた報道に徹し、しかも政府の意見ばかりを「公平に」報道し終わらせているのが原因なのだが、反対意見を載せない・放映しないために、国民は「判断できない」まま、野党対与党・誰々対誰々のやり取り・駆け引きを興味を持って(?)眺めているというのが現在の日本国民の置かれている状況なのだ。

室井佑月氏が言うように、野党がマスコミを糾弾してくれない限り国民はツンボ桟敷に置かれ続けるのだ。

ある主婦が八の字眉毛の森永卓郎氏に向かって「テレビでやり込められて困っている顔をしているあなたを見ていると可哀想」と言った時、森永卓郎氏は「あれは『やり込められて弱っている顔』ではありません。(相手が)何て馬鹿な事を言っているのだろう、とあきれた顔をしているのです。」といった。

私も少し番組を見たことがあり、森永氏と同じく「何てくだらないやり取りをしているのか。良いことを言おうとするとすぐに進行役が話をさえぎって話題を変えたり、理論もへったくれもなく、皮肉たっぷりの有無を言わさぬ声高の言葉で相手を罵倒した方が勝ちという番組で、テレビを見ている観客も、そのやり取りを正しい意見か否かに関係なく面白がって(?)見ているだけではないか! 昔のNHKニュース解説の様な番組はどこに行ってしまったのか!」と思った。

テレビに映される森永卓郎氏の八の字眉毛顔を「やり込められて、言い返せないで困っている顔」と取るマインド・コントロールされた人々。

今日は、いつも貴重な情報・まっとうな意見を拝聴させてもらっている「日刊ゲンダイ」や「阿修羅」さんに対しても少々注文を付けさせてほしい。

記事や内容を読むと非常に為になる内容なのだが、タイトルをもう少し大人しくできないものか?

例えば「日刊ゲンダイ」の

🔲世紀の無能首相が歴代最長を目指す悪夢

🔲背筋が寒くなるプーチン狂騒・・・世紀の亡国外交ショーを実況中継

🔲安倍ペテン政権


🔲見るもおぞましい展開になってきた ヒラメ集団自民党 「安倍サマ忠誠合戦」の薄気味悪さ

内容は上の見出しの通りだし、私もその通りと思えるのだが、一般の人々からは「ゴシップ記事・スキャンダル記事の三流紙が又何か喚いている」と見向きもされない様だ。(私の周りの人々の感覚)
国民に分かってもらいたいと思う内容なのに残念である。
大人しい、お上に逆らえない一般庶民にとっては、国民生活の苦境を伝えないマスコミの中で、日刊ゲンダイの見出しは刺激が強すぎて「理解できない」様なのだ。お上に逆らう報道を敬遠している(自分はお上に楯突く悪い人間ではありませんとの態度=長いものには巻かれろ心理)ともいえる。

安倍首相の誹謗中傷的な見出し、政権対立的な見出しを前面に押し出さず、もっと以前の様に国民生活の目線からの記事・データを淡々と載せていく方が国民の理解も得られるのに、と常々思っている。

例えば、以前載せていた、消費税増税や円安による輸入品の高騰(輸入小麦粉高騰によるパン・お菓子・インスタントラーメンやうどん等麺類の値上がり状況)の表、あるいは、子供2人の壁のアンケートでの「子供2人は経済的に無理=88・5%」といった調査結果を淡々と載せるだけで、国民は自分たちの国の現実に気が付くはずである。

もう一つ例えれば、全国5大紙が「韓国朴大統領の弾劾訴追案議会で可決」と一面大見出しで載せた日の「東京新聞」の一面トップに載った電力料金「過去分」上乗せ=値上げの記事、東京新聞でも分かり難かったが、阿修羅さんに非常に分かりやすい記載があったので、こういう内容の記事が日刊ゲンダイさんにもお願いしたいと思い載せておく。(私の希望です)

経済産業省は、不足する福島第一原発の事故処理費用を捻出するために、その費用を国民の電気料金に上乗せすることにしました。

「賠償費用は過去の電気料金に上乗せしておくべきだった」という理屈をつけて「過去分」と称した費用2・4兆円を「これから請求する」というもの。

経産省の話を国民の側からのQ&Aで書いてみました。(もとのブログさんの記載を改竄してます。御免なさい

 費用の上乗せを経産省はどう説明しているの。

 原発事故の賠償のための費用は「もっと前から電気料金に含ませて徴収し積み立てておくべきだった」と言うのです。
この費用を「過去分」と名付けています。

積み立ての起算点は、日本で原発の営業運転が始まった1966年。

いま大手電力会社の契約者が支払っている年間1600億円の負担金を基に過去の負担を2・4兆円と計算し、2020年から40年にわたり新電力の契約者も含めて幅広く請求するつもりです。

 後になって請求するなんてあり得ないのでは。

 その通りです。

例えば、あなたが毎日昼食を食べている食堂で「あなたが過去にうちで食べた定食の価格にごみ処理費用を入れてなかったので、請求します。」と言うようなものです。
電気料金の場合、値上げされたからもう食べるの(電気使うの)止そう、で済む話ではありません。

だから、企業会計の原則では過去にさかのぼって費用を変えたり、不足分を後から請求することはできないことになっています。




 なぜ、ひどいやり方が電気料金ではできてしまうの。

 経産省は「原発事業は超長期なので、必要な費用をあらかじめ見込むのが難しい」と釈明しています。

実は、2005年から使用済み核燃料の処理に足りない費用を「取りはぐれた分」として既に、私たちの電気料金に上乗せしています。

今回の「過去分」(=「全く原子炉格納庫のメルトダウンなど『想定不適切』として必要な経費に入れていなかった」原発事故処理費用)も政府が制度変更を、数人の有識者や財界人を集めた審議会で決めようとしています。

自民党への根回しもほぼ終えて、このまま押し通すつもりです。
(強行採決という多数党の横暴によって)

上の様な記事の書き方を全てのいま日本が抱えている危機に対しておこない、冷静に事実だけを述べていた方が、国民に理解され国民の怒りを結集できると思うのですが・・・。「国民の怒りを結集」と書きましたが、この行動は難しくないのです。選挙で今の政策を遂行している国会与党議員たちに投票しなければいいのです。
憲法改正の国民投票も然りですが、それが「国民の怒りの結集」ということです。

もう一つ、「阿修羅」掲示板に寄せられる投稿者の見出し。

内容はどれも私に貴重な情報・示唆を与えてくれ、素晴らしいのですが、見出しを何とかしてほしいと願望しているこの頃です。
もう一度言っておきますが、下の見出し例もその内容はいずれも素晴らしいものです。(だから例に挙げたからと言って怒らないで下さいね)

🔲山本太郎が稲田朋美の「恥ずかしい過去」を暴露!

🔲やった!室井佑月が安倍首相を一喝した!

🔲≪参議院TPP特別委員会≫山本太郎、安倍首相をメッタ斬り!

🔲【なんじゃこりゃぁあ!!!】安倍内閣の30人が白紙領収書を発行・・・

🔲救いようがなく、頭が悪い安倍晋三のおバカな明言集

🔲チンピラ新聞 産経が・・・

🔲山本太郎 一人牛歩!「国民の為の政治をやれ!」投票前に叫ぶ!カジノ法案に最後まで抗議!泣けてくる!


これでは、ウヨクやネトウヨの、

🔲橋下徹市長がMBS女性記者とブチギレ激怒の大喧嘩!(女性記者は)勉強不足丸出しで(市長に)完全論破されまくりw

🔲橋下徹市長が名指しで激怒!『朝日、毎日新聞はクダラナイ』(原発問題)

🔲改憲バトル 橋下徹 vs 民進党のバカ議員


といった見出しと変わらない。内容を見たら、橋下氏の詭弁と権力をかさにきた恫喝で終始していることがはっきりと分かるのだが、上の様に「橋下氏は正しい、かっこいい、はっきりとものをいう、質問にすらすらと答えている大したものだ」との先入観で見出しがつけられている。

従って、ウヨクの意見もサヨクの意見も見出しだけでは国民は判断できない様になってしまっているのだ。(マスコミ報道によって)

次回からは今の日本の真の姿を一つ一つ見ていきたいと思っている。続きます。


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