無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

ウヨクが支配する日本社会

2016年11月05日 | Weblog
きょうの話のマクラに4日に成立したTPPについて。

TPPが国会で政府の予定通り、賛成多数で批准された。


国民からの反対の声がテレビ・大新聞・ラジオ等から聞こえてこないのは、政府に支配されたマスコミの情報操作・世論誘導のせいである。

この11月4日のTPP条約批准に賛成の国民は18%弱であり、あとの82%の国民は賛成していない(わからない、含む)。(直前の共同通信世論調査)

(余談)私はこの世論調査の質問の仕方に不満を持っている。例えば集団的自衛権の解釈改憲・安保法制の違憲立法等の世論調査で「政府は十分説明を尽くしていると思うか」と言った設問をしている。
上の共同通信社の調査も「もっと慎重に審議すべき」との意見67%弱を引き出している。
「説明不足」だから今のところ成立させないほうが良い。=国民に丁重に分かりやすく説明すれば皆んな分かってくれて賛成する、という「感じ」が含まれている。
「もっと慎重に審議すべき」もそうである。マスコミが国民に内容を理解させる記事・報道をせずに、あたかも「もっと慎重に審議すれば国民も賛成するのに」と言わんばかりの設問なのだ。
テレビ・大新聞等のマスコミが法案の内容を解説せず、更に政府のはぐらかしの応答で終始する国会中継を何回みても国民が理解・納得できるはずもない。

現憲法を改正せずに、集団的自衛権を行使するのは誰がどう見ても憲法違反なのだが、その常識をマスコミは国民にしっかりと伝えていない。NHKのトップ命令の様に「政府見解で報道を終わらせて」いる。

安保法制の時も安倍首相は「日米安全保障条約の時も『戦争に巻き込まれる』として反対の声が上がったが、(今を)見てみなさい、戦争に巻き込まれていないではないですか。(これには米軍の北爆への日本の加担等、反論があるのですが、今回省略)
今回の安保法制も、戦争に巻き込まれることは絶対ありません。
あとになって、今反対されている人たちも私たちのやったことが正しかったのだ、と分かる事でしょう。」

これってあなたは頭に来ないのですか?

国民は天動説を唱えているが、我々(政府)の主張しているのは地動説で、それが後になれば「正しかった」と分かるだろう、と独善的態度で詭弁を弄して国民を馬鹿にしているというのに。(余談終り)


書き始めると長くなるので、今日の本題に入る。

海外で危険視されている日本最大の右翼組織「日本会議」について書いていく。

今年6月位の時点で全国3万8千人の会員を持つ「日本会議」は、国会に293名の議員を送り込んでおり、1000名の地方議員、それに元最高裁判所長官やワコール代表のような各界の著名人が会員として名を連ねています。(上と同時期の人数)

日本会議はウヨク思想団体「日本を守る会」「日本を守る国民会議」や「生長の家」「霊友会」「国柱会」等の、いずれも天皇制国家の再興を理想とする日本神道系宗教組織により、成り立っています。(約20年前の1997年創立)

日本会議の活動方針は、

○美しい伝統の国柄・・・安倍首相「美しい国」

○新しい時代にふさわしい新憲法の制定・・・安倍首相「アメリカに押し付けられた憲法ではなく日本人の手による自主憲法を」

○国の名誉と国民の命を守る政治・・・田母神閣下や安倍首相「専守防衛は相手に取って痛くも痒くもない。日本も馬鹿にされないように集団的自衛権を行使できるようにする。」
そして安倍首相は「この安保法制により日米軍事同盟が強化されたので、中国も日本に頭を下げてくるだろう。」との発言となった。(これは現憲法の国際紛争の解決手段として『武力による威嚇』はしない、とする条項に違反している考え)

○日本の感性をはぐくむ教育の創造・・・安倍首相「憲法に国旗国歌を敬愛する事とうたい、愛国心を育てる」

この様に教育現場はウヨク思想で牛耳られ、まともな教師は教育現場から追放されている。

(余談)既に国定教科書になってしまった教育現場では、小学校で下の様な三択の試験問題が出されるようになった。
  
問題:竹島はどこの国の領土?
     ①韓国 ②日本 ③どちらとも言えない 

あなたはどれに〇をしますか?




≪主な日本会議のメンバー≫(分かっている範囲で)


上の表の様に、日本の政治は極右団体「日本会議」系の組織が取り仕切っている訳ですが、これを特集して報道しているテレビ・大新聞は皆無です。
では、そのウヨクの考え方がどんなものかをこの後書いて行こうと思う。(アトランダムに箇条書きになるけどご容赦願います)

①戦争はその国の最終的な政治・外交の手段であり、過去の歴史を見ても分かる通り、地上(地球上)から戦争・争いは無くならない。

②アメリカは「日本は神国」と考えている日本国民が2度と戦えないように今の日本国憲法を押し付け、左翼の自虐史観を日教組を通じ子供たちに教え込み、日本国民の誇り・精神を骨抜きにした。

ウヨクの基本的な考え・理屈は上がベースになっている。

少し、小林よしのり氏の「戦争論」をもとに安倍首相をはじめとする今の日本政府(ウヨク集団)の考え方について書いてみる。

■戦争は「悪」ではない「政策」なのだ。「外交の最終手段」なのだ。

 今までの「何が何でも戦争は悪だ」という論ではちっとも利口になれない。

■今の日本ではマルクス主義・反権力の「真性の左翼」は極めて少数となっているが、その少数の「残存左翼」は実にしぶとく執念の活動を続けている。

新聞のほとんどに彼らはいる。テレビ等マスコミ内にいる。教育界にかなりいる。司法関係者にいる。

この「残存左翼」にあやつられやすいのが「うす甘いサヨクの市民グループ」だ。
明確な左翼思想を持つわけでなく「人権」「平等」「自由」「男女同権」「反戦平和」などの思想が彼らを突き動かす。

※人権・平等・男女同権などは戦後アメリカから入ってきた民主主義思想だ。

※「反戦平和」はアメリカが日本に押し付けた思想だ。

※あと「個人主義」も含めて戦後の日本人は、みなこの教育を受けて育った。

従って、「うす甘いサヨクの市民グループ」の周りには戦後教育で育った大多数の「うす甘い戦後民主主義の国民」がいる訳だ。

つまり「人権」「自由」「個人の権利」「反戦平和」等を掲げれば「残存左翼」から「うす甘いサヨク市民団体」から「戦後教育で育った国民」まで大同団結できてしまう。

要するに戦後民主主義は「サヨク」なのだ。

この日本ではアメリカがくれた「人権」のおかげで国民がサヨク化し、「残存左翼」に活躍のチャンスが出来た。
彼らは「日本は戦争犯罪国家だ」と世界にPRすることで反権力・反国家運動を展開している。


(注)ここで小林よしのり氏はマルクス主義の影響のある者を「左翼」と漢字で書き、無意識に人権等の価値に引きずられ反権力・反国家・市民主義になる者を「サヨク」とカタカナで書き区別している。

要するに、「平和がいいな」「戦争はしたくないなあ」と思うあなたは平和ボケした「サヨク」なのだ。

北朝鮮の核ミサイルが日本に向けて配備され、その核ミサイル発射実験が国連の意向を無視して何回も行われ、覇権主義の中国が日本領土の尖閣の経済的・排他的接続水域を侵略してきているというのに!



それと、日本に向けた北朝鮮の核ミサイル。



安倍首相「過去十年で最悪の緊急発進回数」(その前にロシアの北朝鮮監視の偵察軍機だと日本政府は言っていた。それなのに何で政府は上の様な「国籍不明機の接近による緊急発進」と国民の恐怖を煽る説明パネルを使うのか?スクランブル発進をしなかったら日本は侵されていたのか?その数は冷戦期と変わらないスクランブル回数なのに。「北朝鮮の核ミサイルの迎撃命令発動」も同様。)

(また余談)最近、「共産党は、今でも公安の監視対象である。」と閣議決定された。あなたは当然だ、として受け入れたのか?
 
もうかなり前になるけれど、女優の藤原紀香さんが自分のブログで『秘密保護法』について「もし国に都合よく隠したい問題があって、それが適用されれば、私たちは知るすべもなく、しかも真実をネットなどに書いた人は罰せられてしまう・・・なんて恐ろしいことになる可能性も考えられるというので、とても不安です。」と書いた。

この書き込みに対し、公安は彼女の背後関係を調査した。

公安いわく「この法案にはいろんな団体が反対しています。なかには公安の監視対象になっている団体もある。なので『念のためではありますが、藤原さんがそういった団体の影響で書いているのかどうかを調べました。』」



テレビ・新聞等マスコミは公安の上のコメント「調べたが問題なかった」「彼女はシロだった」を流してチョン(はい、お仕舞い)、何もなくて良かったですね。
マスコミはこの出来事を上の一行の様に流しただけで批判なし。
藤原紀香さんの上の様な普通のブログに対し公安が紀香は共産党員(アカ)ではないかと捜査に乗り出したこと自体が大問題ではないのか!
公安がクロと判断したら、彼女はどうなったのか? こういった大問題を取り上げないマスコミがファシズムを作り上げている、といえる。

こんな公安の取り調べが続いてるとあなたは「もの言うはくちびる寒し」で本当の事も何も言えなくなってしまうでしょう。

あなたは戦前の特高警察を思い出して身震いしないのですか?(え?!そのころ生まれていなかったって!そういう人は「イキガミ」でも読んでその時代の恐ろしさを感じ取ってください)・・・(余談終り)


こうして余談を話し出すと脇道にどんどん逸れてしまう。

今の世の中で真っ先に考えなければいけないことは、「戦争」である。

(また余談)
私は右翼とか左翼で話を括ってしまうことには大反対だ。

今の世の中は小林よしのり氏が指摘するよう「政府・マスコミ」等の「ウヨク」に言わせると、戦争を肯定しないで平和がいいなあと思う人は「サヨク」なのだ。

また、右翼は昔は反体制派であり左翼と違うところは間違った政道・人民の困窮を救う道に昔に存在した制度(天皇制)を選んだ点だ。

昔、資本主義の資本集中(自由競争による弱肉強食)時代に、「都市は安住の地ではなく」なり、農村では「出稼ぎ」だけでは一家の生活がままならず「娘の身売り」までしなければならない格差拡大(資本の一極集中)の中、その農民の窮状を救わんと決起した橘孝三郎(五一五事件)は『日本愛国革新本義』を、又、二二六事件の思想的指導者として銃殺刑に処された北一輝は『日本改造法案大綱』を著している通り、何れも、現行の日本政府のあり方に不満を募らせ、政治の腐敗は元老・重臣・軍閥・官僚などのせいだとして国家のあるべき姿を国民の立場から考えている。

(参考=226事件決起の動機)
わが国の現状をみるに…いわゆる支配階級たる政党・財閥(大企業)・特権階級(官僚)は腐敗堕落し、お互いにもちつもたれつで私利私欲に没頭し、国威(日本の国際的地位・権威)の失墜を招き、民心(公徳心・公共心)の廃頽、農村(地方)の疲弊をきたしている等、日本国の前途すこぶる憂うべきものがある。(←226事件が起こった原因、今の日本の現状と類似している)


ところが、今のマスコミ・ネトウヨ等似非右翼は、腐敗堕落の支配階級を批判するどころか日本会議の右翼思想・神道思想による国家の走狗(支配者の応援団・街宣車)として活躍している。

そこで私は小林よしのり氏の平和な生活を志向する人々を「サヨク」と呼ぶことを参考に、国家権力の走狗となって活躍する彼ら似非右翼(マスコミ・ネトウヨ等)を「ウヨク」と称することとした。(余談終り)



まとまらない!このまま次に続きます。ひとまずここまで投稿。



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