このままでは、今度の選挙も、ぼうごなつこ氏のイラストの様な結果になるのは目に見えています。
2014年12月の国民にとって無意味な解散選挙の時、日本のテレビ・大新聞は選挙前から、こぞって「自公圧勝」と報道した。「3分の2超えか?」と流し、安倍政権を批判する人々を「選挙に行っても無駄」と思い込ませることに成功し、報道通りの結果をもたらした。
ぼうごなつこ氏の上記ブログ・イラストは昨年(2015年)11月の予言である。
今、予言通りに事が進んでいる。
これを可能にしているのが日本のテレビ・大新聞なのだ。
政府の悪政・圧政に対し、一言の「批判」すら出ないばかりか、政府擁護報道一色だからだ。
ある中小企業の社長から「日本ももうオシマイだね」との話が出た。また、若者から「もう暴動を起こすしか道がないのでは…」との声も聞かれ始めた。
その若者には「今度の選挙で『民主党もダメ』『共産党もダメ』などと言ってないで『安倍首相を政権から外す』ことだけを考えろ」といっておいた。
テレビ・大新聞はあいも変わらず「景気は緩やかに回復」「有効求人倍率良化」「失業率減少」等々の政府見解をそのまま垂れ流し、今度のベアで例えば「過去最高の賃上げ率」等、大喧伝すれば、国民はこれで景気も良くなると思い込み安倍内閣支持率も急騰すると目論んでいる。
テレビ・大新聞は庶民生活の側に立った報道を全くと言っていいほどしていない。
殺人事件の公判を事の起こりから延々と報道。こういった興味本位の報道があなたやあなたの家族の現在そして未来にとって、どれだけ重要な意味を持っているのだろうか?
世論調査では安倍内閣の高い支持率と共に、次の様な結果が載っている。
あなたはアベノミクスによる景気回復を実感していますか?
2013年秋━━━━感じていない 79%
2014年秋━━━━感じていない 84・7%
2015年7月━━━━実感はない 80%
そして、最近の読売新聞世論調査↓(2016年3月9日)
2016年3月━━━━実感していない 78%
つまり、安倍第二次政権が発足して以来、一度も景気は良くなってはいないのだ。それどころか、格差拡大で庶民生活は窮地に追いやられている。
報道に出ていない「本当は怖い日本国民の生活」の話をしよう。
アベノミクスは、下図の様に「トリクルダウン」を狙ったもの。
simatyan2のブログより借用
日本企業は過去最高益を出し、2015年9月末の利益剰余金は 343兆円まで積み上がり、安倍晋三内閣発足した直後の2012年12月から約69兆円増加した。
その一方で、従業員給与と賞与の総額は2012年12月の35.1兆円から33.5兆円へと1.6兆円減少した。
貯め込むだけの企業の姿が浮き彫りだ。(同ブログより)
8割前後の国民が3年以上も「景気は良くなっていない」としているのに安倍内閣支持率が49%(読売2016/03/09調査)と奇っ怪な現象が起きている世論調査結果ではあるが、その奇っ怪な安倍内閣支持率もここに来て急落してきている。(どの新聞の世論調査でも・・・)
この支持率急落について、
「支持率が下落した理由はハッキリしている。アベノミクスに対する失望だろう。」
「以前から、アベノミクスは失敗に終わったのではないか、と感じていた国民は少なくなかったでしょうが、日銀がマイナス金利まで導入したことで、やっぱりアベノミクスはうまくいっていない、と確信する国民が増えたのでしょう。
安倍首相が突然、“自分の任期中に憲法を改正したい”と、改憲に前のめりになったことも大きかった。
国民は景気回復を求めているのに、優先順位が違うし、安倍首相が改憲を強く訴えはじめたのは、アベノミクスが失敗した裏返しだと見抜いたのだと思います。」
(政治評論家・森田実氏)
国民は夢から覚め、安倍内閣の正体に気づいた。(←無風注:本当にそうであってほしいが・・・)
そもそも、安倍内閣が高い支持率をキープしてきたのは、実績が評価されたわけではなく、アベノミクスで景気回復という“幻想”に支えられていたに過ぎない。
支持率が9ポイントも急落した大きな理由として、安倍内閣に対する“幻想”に国民が気づきはじめた可能性があります。(政治学者・五十嵐仁氏)
さてここでアベノミクスの成果(我が国の現状)を上げて今日はオシマイとしたい。
■日本の子供の6人に1人が貧困。(40人学級に6~7名の貧困児童)
■一人暮らしの働く女性の3人に1人が貧困。
■シングルマザーの54・6%が貧困。
■高齢者の5人に1人が貧困。
■貯蓄ゼロ家庭は40%超。
■非・正社員は日本の労働者の40%。
(下は前に貼り付けたもの。ついでに再掲)
アベノミクスの成果はまだまだあるが今日はここまで、またね。
ここまで書いてもまだ政府マスコミの呪縛から解放されないとしたら、完全にマインドコントロールされ尽くされた人か、よっぽどの安倍信奉者ですね。