無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

他人様のお言葉拝借シリーズ…③室井佑月氏

2015年09月15日 | Weblog
作家の室井佑月氏の言葉(週刊朝日 2015年9月18日号掲載)

8月30日、安全保障関連法案に反対する国会前デモにいってきた。

デモに参加するのははじめてではないが、こんなに多くの人々が集まるのをはじめて見た。

帰りは有楽町方面まで歩いた。国会前から日比谷公園まで、大げさではなく、プラカードや団扇を持った人が鈴なりだった。

参加者は主催者によると、国会周辺12万人、霞が関などの周辺地域を含めて延べ約35万人。

警察発表では国会前だけで約3万3000人だとか。

警察発表は嘘だわ。

だって、それ以上が集まったといわれるデモにもいったことがあるけれど、30日の5分の1くらいだったと思うよ。

ほかにも全国各地で、300カ所以上のデモやイベントなどが行われていたそうだから、デモに参加できない人や声をあげられない人を含めれば、一体、国民の何人が安倍・安保に反対なのだろう

なのに、ニュースではちょろっと扱うだけに留まる。

翌日の情報番組ではどの程度、放送した?

去年の香港の反政府デモや、2010年から12年にかけてのアラブ各国で行われた反政府デモ「アラブの春」は、枠を取ってきちんと放送したくせに。

この国のメディアは、どこの国の人に向けて放送しているの?

どこの放送局、どこの新聞社とはいわないけれど、野党4党首が集まって演説したことを、わざわざ中心に報道しているところもあったな。

どうしてそうなる? 

国会前にこれだけの人が集まったんだ。

デモの主人公は国民であるのは明らかで、政治家は付け足しだ。

デモに行かなかった人や行けなかった人に、わざと政治色が強い集会だったと思わせたい、厭らしい意図を感じてしまうのは、あたしだけかしら?

ていうかさ、翌31日の菅官房長官の記者会見で、今回のデモについて、

「大きな誤解が生じていることは極めて残念だ。政府として、誤解を解く努力をしっかり行なっていきたい

という発言があったけど、なぜそこで、記者たちは「だったら、法案の無理強いをやめるんですね?」という、普通の国民が抱く、普通の質問をしてくれないの? 

(無風注)結局、国民の誤解を解く努力をしないで強行採決!

それって国民軽視じゃね?

そういえば、今年の6月、小林節慶大名誉教授が、安保法制を「合憲」とする憲法学者たちに公開討論を呼びかけたが、その話はどうなった? 

たとえ無理であっても、どっち側がどういう理由でNGを出して来たのか、それを追及し発表することに、報道の意味があると思うけど。

秘密保護法のときのように、こんなにたくさんの人が集まったデモが起こった安保のことも、メディアは後々の言い訳程度に扱う気なのか?

どこを見て報道してる? 

また戦争翼賛報道の後悔をくり返すつもり? 

はやく、そっち側からこっち側(国民側)においでよ。

あたしたち国民は、見ていない様で、見ているよ。


参考迄に、8月30日のデモの様子と9月14日のデモの様子を載せる。(下の写真)

①2015年8月30日のデモ




②2015年9月14日のデモ



休日の昼間のデモと休み明け月曜日の夜のデモの差はあれ、手前の木立の形で見比べてもらえば分かる通り、同じ様な位置の航空写真である。

あなたは、この2枚の写真を見比べて、何か気がつかなければ嘘だ。考える事を放棄した人間だ。民主主義社会に生きる人間とは言えない。

ヒント=警察車両の数!

今日はここまで、またね。