無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

民の声は天の声

2010年04月30日 | Weblog
タイトルは「起訴相当」の検察審議会の議決が出た時の読売新聞の見出しである。

日米同盟に関する世論調査で、日本が今まで平和でいられたのはアメリカに守られていたから、とか、中国・北朝鮮に脅威を感じる、とか、在日米軍をもっと増やすべきだ・又は現状維持すべきだ、といった世論が全て80%~90%という結果が出ていた。

人様のブログを借りて、こう言いたい、「腐れきったテレビ局および偏向偽造新聞は国民の敵であり絶対放置できない悪魔だ!」

話を「起訴相当」に戻し、少し読み難いが、検察審査会の議決書の要旨を辛抱強く読んで欲しい。

(議決の要旨)

 被疑者 小沢一郎

2010年2月4日に検察官がした不起訴処分(嫌疑不十分)の当否に関し、当検察審査会は次の通り議決する。

 【議決の趣旨】

 不起訴処分は不当であり、起訴を相当とする。

 【議決の理由】

第1 被疑事実の要旨

被疑者(小沢一郎)は、資金管理団体である陸山会の代表者であるが、真実は陸山会において04年10月に代金合計3億4264万円を支払い、東京都世田谷区深沢所在の土地2筆を取得したのに、

1 (小沢は) 陸山会会計責任者A及びその職務を補佐するBと共謀の上、05年3月ころ、04年分の陸山会の収支報告書に、土地代金の支払いを支出として、土地を資産として、それぞれ記載しないまま総務大臣に提出した。

2(小沢は)A及びその職務を補佐するCと共謀の上、06年3月ころ、05年分の陸山会の収支報告書に、土地代金分が過大の4億1525万4243円を事務所費として支出した旨、資産として土地を05年1月7日に取得した旨を、それぞれ虚偽の記入をした上で総務大臣に提出した。

第2 検察審査会の判断

1 直接的証拠

(1)04年分の収支報告書を提出する前に、被疑者(小沢)に報告・相談等した旨のBの供述

(2)05年分の収支報告書を提出する前に、被疑者(小沢)に説明し、了承を得ている旨のCの供述

2 被疑者(小沢)は、いずれの年の収支報告書についても、その提出前に確認することなく、担当者において収入も支出もすべて真実ありのまま記載していると信じて、了承していた旨の供述をしているが、きわめて不合理・不自然で信用できない


3 被疑者(小沢)が否認していても、以下の状況証拠が認められる。

(1)被疑者(小沢)からの4億円を原資として土地を購入した事実を隠蔽するため、銀行への融資申込書や約束手形に被疑者(小沢)自らが署名・押印をし、陸山会の定期預金を担保に金利(年額約450万円)を支払ってまで銀行融資を受けている等の執拗な偽装工作をしている

(2)土地代金を全額支払っているのに、土地の売り主との間で不動産引渡し完了確認書(04年10月29日完了)や05年度分の固定資産税を陸山会で負担するとの合意書を取り交わしてまで本登記を翌年にずらしている。


(3)上記の諸工作は被疑者(小沢)が多額の資金を有していると周囲に疑われ、マスコミ等に騒がれないための手段と推測される


(4)絶対権力者である被疑者(小沢)に無断で、A、B、Cらが本件のような資金の流れの隠蔽工作等をする必要も理由もない


これらを総合すれば、被疑者(小沢)とA、B、Cらとの共謀を認定することは可能である


4 更に、共謀に関する諸判例に照らしても、絶大な指揮命令権限を有する被疑者(小沢)の地位とA、B、Cらの立場や上記の状況証拠を総合考慮すれば、被疑者に共謀共同正犯が成立するとの認定が可能である


5 政治資金規正法の趣旨・目的は、政治資金の流れを広く国民に公開し、その是非についての判断を国民に任せ、これによって民主政治の健全な発展に寄与することにある。

(1)「秘書に任せていた」と言えば、政治家本人の責任は問われなくて良いのか。


(2)近時、「政治家とカネ」にまつわる政治不信が高まっている状況下にもあり、市民目線からは許し難い。

6 上記1ないし3のような直接的証拠と状況証拠があって、被疑者(小沢)の共謀共同正犯の成立が強く推認され、上記5の政治資金規正法の趣旨・目的・世情等に照らして、本件事案については被疑者(小沢)を起訴して公開の場(裁判所)で真実の事実関係と責任の所在を明らかにすべきである。
これこそが善良な市民としての感覚である。よって、上記趣旨の通り議決する。…議決要旨掲載終わり


これで、国民は訳の分からないまま絶対権力者であり絶大な指揮命令権限を有する小沢一郎は「本当に悪いやつだな」と思い込まされるのだ。

検察審議会のメンバーがそれまでのマスメディアの小沢ダーティイメージ報道と検察側が作成した調書によって上の議決を出したのだろうが、それにしてもこの議決は余りにも「検察の主張」そのものではないか。
供述調書は検察側が書いて本人が署名し、その調書を認める形を取る。本人は署名だけだ。
この議決書もそんな匂いがする。

これが「民の声」なのか!

国民はこの議決要旨を見て小沢の犯罪の全容が理解できるのだろうか?

色を変えた部分がブログ有識者の批判する箇所だ。(この箇所を“おかしい”と思えない国民は不幸である。批判内容は何回も書いているので今は略す。)

小沢民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、政治資金規正法違反罪で告発され、不起訴処分となった小沢幹事長について、東京第5検察審査会が27日、「小沢氏の供述は不合理で信用できず、共謀共同正犯が成立する」として、起訴すべきだとする「起訴相当」を議決したそうだ。
まあ、検察からの情報だけでどこの誰かもわからない“国民”様がお決めになる訳で、マスゴミに1年以上に渡って「小沢悪者論」洗脳されて来た連中の決めることなんで予想されたことではあるが。
しかも、その議決書の中で小沢幹事長を「絶対権力者」などと書いている。
これだけでもこの審査員連中がマスゴミの小沢誹謗中傷報道に完全に洗脳された馬鹿でしかないのが鮮明だ。


≪「起訴相当」議決前の記事≫

検察に詳しいジャーナリストの魚住昭氏は「容疑の中心は不動産売買での四億円の不記載であり、私の解釈では政治資金規正法違反に問うこと自体おかしい。しかし、審査会で起訴相当の議決が出て、そのうえ検察が起訴すれば、その政治的影響は多大。政治生命を奪うことにもつながりかねない」と指摘。
「検察にこの筋書きがあるとすれば、それに審査会が乗ってしまわないかが心配だ」

審査会の判断が世間の風評や感情に左右されないかという点だ。(引用終わり)

この危惧が現実となった。

東京地検特捜部が、1年間も徹底的に捜査をして、それでも起訴できるだけの証拠が見つからずに「不起訴」になった「無罪が確定した人間」に対して、クジ引きで選ばれた11人の素人集団が、数ヶ月で何日かの審議会を行って、何の証拠もないのにも関わらず、マスコミの垂れ流して来たニュースによるイメージなどから「あいつは怪しいから起訴すべきだ」と決めた訳だ。

審議員11人は、1年間ずっとマスコミの垂れ流す「小沢一郎は黒だ」っていうニュースを目や耳にして来た上に、小沢一郎を有罪にするために恣意的に作成された東京地検特捜部のインチキ調書だけを読んで結論を迫られるのだから、インターネットで「正しい情報」を得てない限り、どうしてもマスコミが作り上げたイメージに誘導されてしまうのだ。

この11人は後に「日本の歴史を変えた11人・日本を悪くした元凶」として歴史に残ることになる。

今後、2回の審議会決議により、起訴・裁判・無罪判決となるが、小沢氏がこの冤罪で無罪を勝ち取ったとしても、それまでに「推定無罪」の意識がない日本国民の手によって(マスメディアの洗脳報道によって)小沢氏の幹事長としての政治生命は絶たれてしまい、“ある悪の組織”の目的は達成されることになる。

「起訴相当」―小沢氏はまだ居直るのか(朝日新聞見出し)

上記の様な小沢潰しの報道が氾濫し、民主党政権は崩壊に追い遣られていく。

連日、マスメディアによるネガティブ情報に接している一般国民が審査をすれば、結果としては世論調査の数字が反映されることになる。
その審査員が、マスメディアの情報以外のものに到達でき得れば、少しの希望もあるが・・・。

やはり、マスメディアの中でもテレビの影響力というものはスゴイものがあると思う。
視覚によって一方通行で入ってくる情報は、手軽で安易に入り込み、潜在意識の中に刷り込まれる。
ブログやネットメディアを通して、微々たるものだが対抗していける要素は少しはあるのだが、テレビなどの視覚メディアについては、その規模も視聴者の数も大きすぎて対抗手段がほとんどないのが現状である。
しかもニュース番組だけではなくバラエティまで政治を取り上げ、連日、時間を空けず民主党バッシングに興じている。


※ 現行の検察審査会は、これはこれで形だけは「民意の反映」なんだから、あたしは頭ごなしに否定するつもりはない。
だけど、「クジ引きで選んだ11人」なんていうアバウトすぎる人たちだけで、この国の将来にも関わる問題を決めさせてもいいんだろうか? たとえば、「クジ引きで選んだ11人」の他に、裁判員制度で裁判官といった専門家が付いているように、政治的にも思想的にも中立な立場の大学教授等有識者を何人か加えるべきだと思うし、判断材料にしても検察が作成した調書だけじゃなく他の情報も開示して、もっと多角的に審査すべきなんじゃないのか?

※審査メンバーが理解を助けるために、審査の際には、弁護士が説明役として加わっていたという。また、検察側も、通常より、時間をかけて、丁寧に説明をしたと言われているが、「マスコミの小沢叩きの報道による、イメージが影響したのではないか」、「弁護士や検察官が結論を誘導するようなことを言ったではないか」「メンバーの間で感情論が高まったり、『小沢、罰すべし』という雰囲気が強くなったりして、他の意見を言いにくい状況になったのではないか」などと、審査の過程に不信感を抱く人も出ている。
…M:それこそ、検察審議会の全面可視化とか、検察審議会の仕分けが必要だ。

(小沢氏=悪のマスメディア報道について)

※しかしね、刑法犯罪でないこの手の政治絡みの問題で公平無私が保証もされていない訳の分らない審査員が起訴などを決定できるなら政治を検察主導で好き放題に出来る訳で、かなり問題のある制度だな。

しかも、こんな審査会になったのも胡散臭い民主党打倒しか頭にない連中が申し立てをしているんだが、この問題での一連の記事でマスゴミはこの申し立てをした「市民団体」という連中の中身をまったく報道もしないね。
その連中の中身を書くとよほどマズいことがあるのだろう。

なにが犯罪構成要件に当るのかも、なにが違法なのかもサッパリ不明な今回の件で小沢幹事長起訴相当なら、1年以上も大量の人員を投入してきて強制捜査までした検察がただの馬鹿集団と言っているのと同じで、法律も分らないどこの馬の骨ともしれない国民が適当に検察の出した資料をもとに起訴相当と決められるんだから、検察なんて無用の存在だと言うことだな。(引用終わり)

無風注:今度の「起訴相当」で分からない点が二つある。

一つは、マスメディアが何故、小沢氏を告発した市民団体の素性を明かさないのか、という点。

あとから小沢氏の告訴状を提出したのは行政書士や元新聞記者による東京都内の「真実を求める会」という市民団体と報道しているが、一体、この「真実を求める会」が何ものなのか、具体的にどのような根拠で何の罪について告発したのかなど、よくわからないままなのだ。
普通、市民団体が弁護士と共に、政治家を告発する場合、その告発に関して、市民団体として正式に文書などで公表したり、検察に無視されないために記者会見を行なってマスコミで発表したりする。

※マスコミはそのメンバーも分かっているらしく、検察が小沢氏を不起訴とした際、申し立てをしたうちの一人が、共同通信の取材に応じて、次のように話している記事が東京新聞に載っていた。

「ここまでやって来て、このままでは終われない。新しい容疑を見つけ出して告発するなど何らかの手段を検討したい。」

ここまでやって来て、このままでは・・・って。
一体、彼らは何をやって来て、何を目標に、どこまでやろうとしているのか?

新しい容疑を見つけ出すだって!…ともかく、鳩山氏や小沢氏を犯罪者にし立てあげるか、彼らに疑いの目を向けてダメージを与えようと、それだけのために「容疑になりそうなものを探そう」というのか?(引用終わり)


小沢氏の元秘書をしていた石川議員が逮捕の3日前に検察の聴取で下記のように言われていた。

「【あなた(石川議員)が小沢氏の関与を否定し続けることによって】、小沢がここで(検察サイト)で不起訴になっても、検察審査会で必ず起訴相当になるからな!
その(検察審議会)の議決は参議院選挙前に出る。そんなことになってもいいのですか。」          

参院選前に検察審議会で裁かれる。その通りになった。これ出来レースだったことを意味するのでは?

日刊ゲンダイ5月1日号では、次の様に指摘している。

見出し類:

*検察庁と検察審議会は馴れ合いだ

* 一度(検察に)狙われたら検察審議会でどうにでもできる

* 新型の検察ファッショが始まっている

* 抽選で選ばれた市民が投票で決めているが“法律の番人”検察庁が不起訴にした人間が素人に起訴されたらリンチと同じじゃないか

内容(要旨)

小沢幹事長に対する検察審議会の「起訴相当」議決。

これはとんでもないことである。

「ああ、また小沢幹事長は捜査されるのか」「民主党も大変だな」といった“軽い受け止め方”でいると危険すぎる。

大げさではなく、法治国家を根底から揺るがす大問題なのだ。

最強の捜査機関である東京地検特捜部が、それこそ意地とメンツをかけて(それと数十億という莫大な税金を使って)1年がかりで捜査した末に小沢幹事長を起訴できず、敗北した政治資金問題。
ところが、抽選で選ばれた法律の知識のない一般国民11人が「これこそが善良な市民の感覚」などと言って、検察の不起訴処分をアッサリ覆してしまった。
勿論、ド素人集団の検察審議会11人が新たな証拠を発見したわけではない。

「市民目線」という曖昧なものだけを根拠に、小沢幹事長は共犯の疑いが濃厚だ、起訴すべきだ、と投票で決めてしまったのである。…法律の判定を「市民目線」や「感覚」で決めるなんて、あまりに無茶苦茶すぎる。
しかも、その感覚は大マスコミ報道によって植えつけられたものだから余計に問題なのだ。

「あれだけ朝から晩まで小沢一郎は金権腐敗政治家だと言う報道が流されれば、一般の人が先入観を持ってしまうのは仕方がない。『起訴相当』の議決が出たのも分かる気がします。
しかしながら、今回の検察審議会の議決は大いに疑問です。
命がけの特捜部が、それでも起訴できなかった法律問題の根幹部分はポカンと抜け落ちている。
違法か合法かの問題は隅に追いやられ、“検察に都合よく組立てられた”調書を材料に、『政治倫理的におかしい』『小沢は許せない』の感情が先に来ている。
感情論で法律を論じているのです。

これは恐ろしいことです。あってはならないことです。」(魚住氏)

小沢一郎を潰したい検察がマスコミと結託し、小沢を金権腐敗の権化のごとく煽りまくる。
そういう状況(世論)さえ作り上げておけば、証拠不十分で不起訴になっても今回のように検察審議会でやられてしまう。
言い換えれば、小沢一郎でなくても、検察とメディアに一度狙われたが最後、誰でもが同じ運命に追いやられていくのだ。

こんな理不尽な戦前のようなことが堂々と行われ、しかも大マスコミは鬼の首でも取ったように喜び、検察審議会を絶賛しているのだから異常も異常だ。

この国は完全にイカレてしまった。

…“洗脳”された世論が法律無視で事件を裁く時代が始まろうとしているのだ。

これじゃあリンチ(私刑)と変わらない。

この新型の検察ファッショの到来は、小沢幹事長と民主党だけの問題ではない“恐怖”を抱えているのだ。…日刊ゲンダイ引用終わり

※そもそも小沢さんの事件は、検察自信が勝手に暴走した挙げ句、力尽きた。
それをマスコミが検察審査会をあおることで、再び暴走の方向に戻そうというもので、検察審査会を政治的に利用して検察の権限行使の限界を超えさせようとする動きに見えます。
この1年の特捜部の動きは極めて政治的でした。『東京地検特捜部』の名称で政治団体の届け出を出したほうがいいんじゃないか、と思うくらいです。(名城大学教授・郷原信郎氏)  


日本人は優しい面が多い民族ではあるが、この政権交代で明らかになってきている官僚やマスゴミの悪の本質を、他人事ではなく「自分たちが直接やられた」と感じるべきであり、これが本当の市民改革ならば「腐敗した組織やマスゴミ、議員、芸能人、アナウンサーなど全て粛清する」という考えで挑み、そして民主主義に則り即座に法を改正し政権に実行させるよう国民が声を大きくあげるべきである。(M:ここで言っている法とはクロスオーナーシップの禁止や電波オークション制度の設定の事)

きょうはここまで、またね。