Kanako days

日々の思い・・・from Kanako

「性転換」したというプロゴルファー

2005年02月25日 | Weblog
 そんな人がいたんだぁ・・・と、驚いた。ヨーロッパの女子プロのツアーに参加しているそうで。もともとは男性として生まれながらも手術やホルモン治療の結果女性となって今に至っているそうで、なんでも「手術後のホルモン治療の結果、筋力が落ちてる」んだそうで「200ヤードくらいしか飛ばない」って、ゴルフに詳しい方、200ヤードって女子プロでは飛んでないほうなんですかぁ?飛んでるほうなんですかぁ?

 なお、彼女はヨーロッパのツアーには参加できてもアメリカのツアーには参加できないんだとか、なんでも規則で「生まれながらに女性であること」が定められているためだとか。ヨーロッパの規則はIOCが性転換選手の転換後性別での参加を認めたことから、一部を変更して性転換選手にも参加を認めているんだそうで。

 テレビでスポーツニュースしていたけど彼女のことよりも同じツアーに参加している「藍ちゃん」に話題集中してて、全く触れられもしなかったみたい。でも、そんな彼女が女性として伸び伸びとプレーできるのがいちばんじゃないかな・・・成績はともかくとして。
 
 ちょっぴり楽しみなんで、ちらちらと見ています、スポーツニュース。
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続・性再指定手術、あるいは性転換手術

2005年02月15日 | Weblog
 先日精神神経学会の性同一性障害部会が「性再指定手術(性転換手術)」を行うに当たって、複数の精神科医の診断があれば倫理委員会の承認を必ずしも必要としないということを「ガイドライン」に盛り込むとする答申を行った。私自身は、このことは治療の進展に大きく寄与するとは思う。現時点で3ヶ所しかない手術実施医療機関に当事者が集中するという状況に、少しでも変化が表れるだろうから。
 
 ただ、ここで危惧しなければならないのは、手術の技量が全くわからないということ、そして、実際に執刀する外科医たちが性転換手術に対して及び腰だということ。これからは実際に執刀するであろう医師たちが技量を磨くためにも海外での研修を自主的に行ったり、国内でも勉強会などを積極的に開いていって欲しいと願っている。

 また、診断を下す精神科医も「まずは、当事者の今後の生活の質」というものを念頭において診断していくべきであり、むやみやたらと「診断を求めているから」というだけでするべきではないと思う、確かに医師は「診断書の交付を求められた場合、交付しなければならない」とされてはいるが。診断書を乱発しても当事者が幸せに生きていけるかどうかということとは全く別問題であり、単に「性同一性障害である」という診断書と「性同一性障害であり、性転換手術が必要であると認められる」という診断書とは、分けて考えていくべきであると思う。
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性再指定手術、あるいは『性転換手術』

2005年02月01日 | Weblog
 国内で3カ所目になる『性転換手術』(分かり易くするために、この用語で統一しておきます、この文中では)が関西医大で行われた、埼玉医大で最初に行われたのが98年ごろだったから、まるまる10年くらいかかって、やっとこ3カ所になった、と言うのが正直な気持ち。もちろんこれまでも『性転換手術』自体は国内のとある個人開業医が行っているのが公然の秘密だったし、それ以外にも行なっている開業医がいたという話は聞いてはいるけど、公式に発表されているものでは岡山大・埼玉医大・関西医大の3カ所ということに「なってる」。

 医療の分野で日本より先行していたアメリカでは始めのうちは大学病院で行われていたこの『性転換手術』、現在ではほとんど個人開業医や地域の総合病院でしか行われていないという。確かに合併症やその後のケアなどを考えたとき、総合病院や大学病院の強みはあるかもしれないが、医療機関の連携が普段からきちんと行われている(ある意味、分業化が進んでいる)アメリカなどでは個人開業医が手術を担当し、その後のケアを別の専門医に引き継ぐといったことが可能なのだろう。でも、だからといって日本の開業医のレベルが劣っているのだろうか、私はそんなことは思っていない、むしろ近所の開業医が診てくれたほうが何かと手間がかかり時間もかかる大病院よりもずっと患者本人としては安心できるとは思うのだけど。

 手術に関して限っても、審美治療という分野では大学病院の形成外科よりも「美容形成」を標榜科にしている形成外科医の方がずっとスキルを重ねているわけだし、設備が調っている形成外科を開業している医師も多い、ただ『性転換手術』ということになるとスキルを重ねているとは言い難いだけで。医師としては自身の診療科の範囲内で診ることが出来る「疾患」が増えたほうが、収益増にもつながるし(しかも『性転換手術』を含む性同一性障害治療のほとんどは、健保適応になっていない)、「患者」としても診てくれる医療機関が多いほうがいいに決まっているのだが。

 もちろん、インターネットで検索できる美容外科の中には「ジェンダークリニック」をつくり、これから取り組もうとしている所もあり、これからかな・・・と言う印象はする。ただし、そこに立ちはだかっているのは「倫理委員会」というものかもしれない、というのも「性同一性障害の治療ガイドライン(www.jspn.or.jp/04opinion/opinion14_07_20.html)」のなかで「倫理委員会の審議を経て、治療を進める」となっているから。個人開業医が「倫理委員会」を持つことは事実上不可能だし、中小の総合病院でも難しいとは思う。ただ、果たしてこの「倫理委員会」と言うのはなんのためにあるのか、と言うことを考えないと「倫理委員会が何で必要だとしてあるのか?」と言う疑問に答えられない。

 もともと『性転換手術』は国内ではタブーとされてきたというのが、倫理委員会の必要性の背景にあるのだろう。母体保護法のなかで『故無く生殖能力を取り除いてはならない』とされているのを根拠に精巣摘出を行なった医師が刑事訴追され、有罪判決を受けたという経緯から医師達の間では『性転換手術』も『精巣摘出』も行なってはいけないと言う風潮があったし。ただ、このときの判決文をよく読んでいくとこれらの手術を行ってはならないとは一言も書いてはいないことに気がつく、書かれているのは「本人の意思をよくよく確認し、生活史などを考慮してその上での手術という結論であれば、問題ない」と言っているに過ぎないから。結局「倫理委員会」というのはこの判決に基づいて作られた「言いわけをする機関」と言うことかもしれない「私たちはきちんと考えて調べて、その結果手術をしました」ということだと。

 しかし、以前書いた「性同一性障害者の性別の取り扱いに関する特例法」をみても、すでに公的に性同一性障害というものが認められ、社会にもそう言った人達がいるというのが浸透しつつある現在、わざわざ倫理委員会を作って「言いわけ」をする必要があるのだろうか、私はそこまで大掛かりなことなのだろうかと思ってしまう。結局は患者・当事者の「生活の質」を向上させるための治療であり、不可逆な治療とは言え本人も考えた結果望んでいるわけだから、大掛かりにすることはないんじゃないかと。

 私はここで提言したいと思う、倫理委員会の決定に代えて、複数の精神科医・臨床心理士などが「精神科的治療をしてきた結果、ホルモン治療や手術が必要である」と診断すれば構わないのではないかと。既に精神科では個人開業医も性同一性障害の診療に携わってきているわけだし、スキルも整ってきていると考えていいと思う、ならば、既に大学病院で研究として治療する必要性は薄れてきていると思っていい。

 『性転換手術』では技術的に日本は立ち後れている、先行しているのはアメリカや西欧の国々、それにタイや韓国があり、大勢の当事者達がタイに手術のために渡航している現状を見ると、このまま国内の形成外科医が手をこまねいているとどんどんスキルを積む機会を失してしまうのではないか、と。動き出すなら今しかない、この分野にもっと多くの医師の関心が集まることを私は期待している。
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