衣裳屋の製作日記

衣裳制作を楽しむ日々を綴っております

2020年度のよさこい衣裳をご検討中のお客様へ

2019年09月04日 | よさこい衣裳
やっと繁忙期が終わり、閑散期に入りました!

今年も無事、全ての衣裳を納期に合わせて納品することができました!
納品後のクレームやお直しもゼロ!!
お客様からも嬉しいお言葉やお写真を沢山頂き、癒されておりま~す♪

現在はメンドルの衣裳を作っているだけなので割と手は空いているのですが、
久しぶりによさこい衣裳のオーダーシステムを新しくしようと思いまして、
連日考えまくり過ぎていて、頭の中がとても忙しい日々が続いています。

2003年に依頼を受け、「よさこいって何?」というところから始めたよさこい衣裳の制作ですが、
かれこれ16年、沢山のお客様に恵まれて続けることができています。

この長い時間の中で、よさこい祭りそのものが大きな進化を遂げていますし、
踊り子さんの求める衣裳も大きく進化してきました。

2003年頃は1万円ぐらいでお揃いの衣裳を作ろうぐらなの感じのチームが殆どでしたが、
最近の弊社のお客様は、4~5万円ぐらいかけて高品質な作品を作ろうというチームが殆どです。

衣裳そのものがお祭りで着るだけの用途ではなくなっているという理由もありますよね。
様々な方面から演舞依頼を受けて踊っているチームも増えていますし、
踊る場所を広げていくためにも、きちんとした衣裳を着たいと願ってくださる方が増えました。

最近だと、海外での外交イベントに踊りに行くチーム、
ワールドカップ、東京マラソンとか、ディズニーランドとか、
音楽番組やライブのバックダンサーだったり、
企業の決起会のようなイベントでは、結構なギャラを貰って踊ることもあるそうですね~

演舞を依頼する側からしたら、作品と衣裳を持ち込みで踊ってくれるなんてホント有難いですよね!
踊る方々からしたら、お祭りとは違う環境で踊り、交流の幅を広げていけることも楽しいでしょうし!!
ホント、よさこいは多くのジャンルに向けて、WIN-WINな感じで広がっているな~と実感しています。

弊社は沢山のジャンルのお仕事を制作してきましたが、殆どの仕事が驚く程デフレしまくっている中、
よさこいのお客様だけはインフレへ向かっているな~と感じています。

今、衣裳業界全体を見た時、よさこい衣裳のお客様は一番のVIPゾーンに属していると私は思うんですよね。

高いご予算を組んで良いものを作ろうとして下さるという面でもVIPではありますが、
チームの選ばれし良識的な方が衣裳のご担当者になって下さるので、そういう意味でもVIPに属していると思います。

対個人向けのお仕事というのは、本当に良い衣裳を作ろうと思うと契約そのものが成立しにくいのが現状です。
今の時代、個人の方が負担できる予算は20万円ぐらいが限界だと思うのですが、
私は良い素材を使い、オートクチュール並みに時間をかけた制作をするので、
この予算では利益が全く出せません。
ネットで調べればいくらでも安く衣裳を作る人がいる時代に、
そもそも入口を見つけにくいというのが、対個人向けのお仕事の現状です。

対企業の仕事というのも、ややこしい時代になりました。
企画案の段階で下っ端の人と打ち合わせ、その後中堅が来て重複する打ち合わせ、
上司に向けてどうでもいい書類を書かされた挙句、その企画自体ポシャるとか。

世の中に無駄に働いている人があまりにも増え過ぎたのと、
デフレのせいで安く見積もりをすることこそが企業努力だと評される時代になり、
結果チーケーな企業が増えたので、ここ数年で企業案件はVIPから陥落しました。

そんな時代に、予算を増やしても良い衣裳を作りたいという方が増えているよさこいのお客様は
衣裳業界全体で見ると、実はかなりの少数派でとても貴重な存在だと私は思っています。

このVIPな皆さまにこそ素敵な衣裳を着て欲しい!と私は願っているのですが、
お客様のご予算が大きくなってきてから、
よさこい衣裳の業界内では詐欺のような事や、やんわりしたボッタクリが起こるようになってきて心が痛みます。

おひとり様4~5万円ぐらいの予算で50~100名様ぐらいのチームになると、
被害額は数百万になります。しかも被害に遭っているのは学生が多いのというのが問題ですよね。

このような問題が起きている中で、弊社は「お客様に安心して制作を依頼して頂ける衣裳屋」という強みを、
もっと全面にアピールしていくことにしました。

弊社の衣裳は他社に比べて高いです。ですが、物凄~くお客様に寄り添った制作をしておりますし、
他社が当たり前のように省いている「目には見えにくい重要な作業」というのを全く省かずに制作しています。
そういうのを書くと、他社ディスりみたいになってしまうのでこれまでは遠慮していましたが、
単純に弊社が正しくおこなっている作業をしっかり書いていこうと思っています。

ということで、今制作中のよさこい衣裳のカタログには、
弊社の誠実な衣裳制作の技法を詳しく記載しています。
「高品質の衣裳を正しく作るための過程」をお客様に知って頂くことによって、
少しでも詐欺のようなトラブルに巻き込まれる人を減らすことができればいいな~と願っています。

ただ、なかなか仕上がらないんですよ!
お客様が解りやすく、うまく伝わる文章をしっかり書きたいので、凄い時間がかかりまくっていてっっ

仕上がるのいつになるんだろう~?って感じですが、半分ぐらいはできています!
来年度のよさこい衣裳をご検討頂いているお客様で、
もし途中段階まででいいので見せてほしいという方がいらっしゃれば、
ご連絡頂ければ途中段階のものをお送りさせて頂きますので、リクエストしてくださいね~!

衣裳の取引で詐欺が起こっていると書くと、心配に感じるお客様もいらっしゃるかと思いますので、
被害に遭わないためのアドバイスもお伝えしておきます!

とりあえず最大の予防策としましては、衣裳納品前に衣裳代の全額振込をさせられるような業者は要注意ですね。
衣裳代金はできる限り後払いで交渉し、大切な事は簡単にでもいいので書面でやり取りを残し、
明らかにおかしい請求に対してはしっかり支払い拒否をしましょう!

それと、着手金が高すぎる業者も要注意です。
着手金が高いと、残念過ぎるサンプルが届いても業者を変えることができません。
サンプルから修正依頼をしていくうちに、明らかに理不尽な増え方で量産代金が上がっていき、
高い着手金を払ってしまっていたがために途中キャンセルすることもできず、
泣く泣く請求通りに量産代金を支払うハメになったというトラブルも聞きます。

着手金は、制作途中で万が一業者を変えることになっても痛手が少ない範囲の金額で交渉し、
途中でなんかおかしいかも~と不安に思ったらすぐに業者を変える勇気を持ちましょう!

これは文章でお伝えするのは少し難しい内容ですが、
オーダーメイドの衣裳というのは一定の価格帯までは予算とクオリティーが比例していきやすいものです。
ですが、一定以上の価格帯を超えると、予算とクオリティーは全く比例しなくなり、
その予算に応えられる技術やセンスが衣裳の制作者にあるかどうかの方が重要な要素になってきます。

極端な例をあげると、予算1万円でシャツを作るという条件でオーダーメイドを依頼する場合、
その価格帯で仕事を請ける職人の腕の差は似たり寄ったりですので、
同じようなレベルのクオリティーのシャツが仕上がってくるでしょう。

ですが、予算100万円でドレスを作るという条件でオーダーメイドを依頼する場合、
高い技術のある人は100万円の価値のドレスを作ることができますが、
技術の無い人が作れば、どんなに頑張っても10万円ぐらいの価値のドレスしか作ることができません。
依頼者は実質90万円を無駄にすることになります。

オーダーメイドの衣裳においては、一定の価格帯を超えていくとこのような事が起こり得ます。
お客様が素敵な衣裳を作りたいという思いで高い予算を組むのでしたら、
そのお客様のご要望に対応できる技術がある業者かどうかをしっかり見極めていくことも、
素敵な衣裳を作るために必要なことだと思います。

長くなってしまいましたが、2020年度の衣裳をご検討中のお客様に向けて、
とりあえず現段階でお伝えできる事を書き留めてみました。

沢山のお客様に、ここなら素敵な衣裳を作ってくれそうだな~と思って貰えるようなカタログを作っています!

2020年度の衣裳のご相談は、いつでもお気軽に♪お待ちしております♪♪

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